1991.12.26 ドラマ『23分間の奇跡』今、この国でおこっている物語

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これは「いずれ」ではなく、今現在おこっている物語

 世界的に有名で、海外でも映像化されている作品に、賀来千香子さんが挑戦。脚本も当時の日本人にとってリアリティが感じられるよう、うまくまとめてあります。見終わったあとからジワジワとした恐怖が湧いて、焦燥感にとらわれます。

 ちょうど日の丸・君が代の強制などの「愛国心教育」や、日教組潰しがはじまった頃に放映された作品です。問題が大きくなった今もそうですが、多くの人は当時からこの問題に無関心でした。

 あれから20年以上がたった今日、この作品を見ても何の恐怖も感じず、むしろ賀来さんのセリフに「いいこと言ってるじゃん」と思ったり、あるいは恐怖を感じるにしても、作品の意図とは全く逆の解釈をしてしまう人もいそう。今や「いずれこうなる」ではなく、すでに学校現場で20年前から「今も続いていること」の物語です。

子供の頃、この話の何が怖いのかが分からなかったことが、今めっちゃ怖い。

YouTubeのコメント欄より

◆原作:『23分間の奇跡』 ジェームズ・クラベル作, 青島幸男訳
『茶色の朝』フランク パヴロフ, ヴィンセント ギャロ, 高橋哲哉

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