市東さんの会シンポジウム・憲法と農業─農民の人権は守られているか/文京


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 1971年9月20日、成田空港予定地の農家を機動隊が襲い、脱穀作業中の小泉よねさん(当時63歳)の前歯を折り、家を壊して農地を奪いました。死者をも生んだ戦後初の土地収用事件は、社会に衝撃をあたえ、以後、収用委員会は長期にわたって中断し、成田は完成のめどの立たない空港となったのです。
 打開の道を失った国と千葉県、空港公団は、この負の歴史を謝罪し、「今後あらゆる意味で強制的手段はとらない」と公式に誓約しました(1994年10月11日成田空港円卓会議)。しかし今、市東孝雄さんに対して、最後は強制力をともなう農地明け渡しを迫っています。その対象は市東さんが耕す有機農業の畑の7割にも及びます。成田に人権なし、農家をやめろ、ということです。
 そもそもこの国で、農民の生活と人権は守られてきたといえるでしょうか。農業だけでは食べられず、耕作放棄と経営破綻に追い込まれる農家、高齢化と地域の衰退を招いたのは国の政策です。
 憲法 13 条(個人の尊重)、22条(職業選択の自由)、25条(生存権)、27条(勤労の権利義務)──農業と農民の人権を、憲法と農業経済、消費者・市民運動の視点から考え、憲法改悪に反対するシンポジウムです。

■日時:2017年11月23日(木祝)
午後1時15分開場、1時30分開始

■会場:文京区民センター会議室2A
東京都文京区本郷4−15−14
最寄り駅:地下鉄「春日駅」「後楽園駅」、JR水「道橋駅」

■プログラム
第1部「憲法と農業──農民の人権は守られているか」
講演:内藤光博(専修大学法学部教授 憲法学)
鼎談:内藤光博、石原健二(農業経済学)、三宅征子(消費者・市民運動)
第2部 緊迫の成田!強制的手段による農地取り上げは許されない
市東さんの会事務局
農地裁判弁護団による報告とアピール
市東孝雄さんのお話
*特別報告 沖縄現地から、*質疑と意見交換

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