京都精華大連続講演会 <1968>の文化~そのとき、何が起きたのか


イベント詳細

このイベントは22 12月 2018に終了しました


京都精華大学創立50周年記念連続講演会
<1968>の文化~そのとき、何が起きたのか~

京都精華大連続講演会 <1968>の文化自由と自治の大学である京都精華大学は1968年に誕生した。そこには時代の要請があったといえる。では、それはどんな時代だったのか。
1968年は、パリ五月革命、プラハの春など、世界中で若者たちが自由と解放を求めて既存の体制に異議申し立てを行なった年だ。
日本でもベトナム反戦運動、全共闘運動に多くの若者が参加した。しかし、1968年をただ政治の季節として語ることはできない。
時代の問題意識は文化シーンにも共振し、文化諸ジャンルにおいても大きな転換が起きたといえる。現在の文化シーンも<1968>を通過して築かれた。
<1968>に何が起きたのか、そしてそれは現在にどのような影響を与えているのか。各ジャンルの第一人者を迎え、<1968>の文化を通して現在をとらえる。

■ 日程:2018 年 10 月 26 日 (金) 〜 12 月 22日 (土)
■ 場所:京都精華大学 清風館C-103
 https://www.kyoto-seika.ac.jp/about/access/

■ 入場無料・申し込み不要
■ お問合せ先:京都精華大学 経営企画グループ 50周年事業担当
 〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137 TEL:075-702-5201 

1 文学/佐々木幹郎(詩人)
10月26日(金)18:00〜
「1968年の詩」

1967年10月8日、アメリカによるベトナム戦争に反対する第一次羽田闘争で、京都大学文学部一回生の山﨑博昭(18歳)が、空港に通じる弁天橋の上で死亡した。彼の死はその後に続く全共闘運動の起爆剤となった。何がそうさせたのか。文学はこのとき、どのような役割を果たしたのか。

2 音楽/北中正和(音楽評論家)
11月9日(金)18:00〜
「バリケードと音楽~1968年の風景とサウンドスケープ~」

1968年に記録的な大ヒット曲が生まれた。京都の大学生が自主制作し、67年末に発売された「帰って来たヨッパライ」だ。そのヒットは燃え上がる若者たちの運動に呼応し、来るべき時代を予言する現象のさきがけだった。激動の社会と交差したフォーク、ロック、ジャズの動きをたどる。

3 演劇/高取英(劇作家・マンガ評論家)
11月23日(金)18:00〜
「アングラからサブ・カルへ〜革命の演劇か、演劇の革命か、それとも〜」

60年代後半のアングラ演劇がカウンター・カルチャーであった意味、それが、サブ・カルの先駆であったことを語る。演劇だけでなくピンク映画、ヤクザ映画、マンガ、にも触れ、文化の反乱がもたらしたものを、寺山修司、唐十郎、若松孝二、「あしたのジョー」、永井豪、竹宮惠子をとりあげながら語り、戦闘美少女の先駆についてもとりあげる。

4 舞踏/三上賀代(舞踏家・本学教員)
12月7日(金)18:00〜
「土方巽と日本人―肉体の反乱(於・日本青年館1968.10)を中心に」

明治以降の日本初のオリジナルとして「BUTOH」の名称のまま20世紀を代表する舞踊として全世界に浸透した「暗黒舞踏」は、前衛舞踊家・土方巽の独舞作品「土方巽と日本人―肉体の反乱」への全共闘世代の支持から認知が始まる。が現在まで国内では「芸のない素人の晒すだけの情念の踊り」と異端蔑視が続く。土方巽の功績をいま再照射する。

5 時代/藤原ヒロシ×辻恵(ミュージシャン・デザイナー・本学客員教員×弁護士・元東大全共闘)
12月22日(土)13:30〜
「世界を変えることはできるのか?」

<1968>の若者たちは何を考え、どう行動したのか。現代文化のリーダー的存在である藤原ヒロシと、元東大全共闘でその志を保持し続ける辻恵との対話を通して、時代の核心を浮かび上がらせる。現在に遺された課題は何か、継承すべき思想は何か。現代史の転換点の意義を異なる世代の対話を通じて明らかにする。

※登壇者のプロフィールや講演テーマなどの詳細は、以下のフライヤーをご覧ください。
「<1968>の文化~そのとき、何が起きたのか~」フライヤー(PDF)

京都精華大連続講演会 <1968>の文化

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