三島由紀夫と吉本隆明―天皇制をめぐって
【登壇者】安藤礼二(文芸評論家)/ 冨岡幸一郎(文芸評論家・関東学院大学教授)
【司会】岡本勝人(世話人)
【日程】2024年11月14日(木)
【時間】開場17:00 / 開演17:30
【入場料】¥2,000(別途1ドリンク代¥600必要)※当日のみ
【会場・問い合わせ】LOFT9 Shibuya 03-5784-1239
詳細:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/loft9/297675
100年祭イベント
数々の評論活動を通して戦後思想に巨大な影響を与え続けてきた、日本を代表する思想家・吉本隆明。没後12年(13回忌の年)、生誕100年を迎える2024年11月、吉本隆明生誕100年祭を銘打った『いま、吉本隆明を問う ‐生誕100年祭‐』が開催。4本のイベントが行なわれる。
A【隆明と歩く「少年時代」】
11月7日(木)10:00~ 10:45出発
会場:月島区民センター 5F第一洋室
参加費¥1000
C「吉本隆明と60年安保・全共闘運動」
■ 2024年11月19日(火)17:00~21:00
会場:渋谷ロフト9
参加費¥2000
登壇者:福島泰樹/長崎浩/曾澤憲伸
D「今、吉本隆明を問う」
■ 2024年11月23日(土)13:00~17:00
会場:日本教育会館 8階ホール
参加費¥2000
基調講演:三上治 対談:司会福井紳一郎/長谷川宏/山本義隆
シンポジウム:司会伊藤述史/小池昌代/神山睦美/高橋順一郎
■ ご案内(世話人代表:三上治)
時間の経つのは早いものです。吉本隆明が亡くなって今年で 12 年、俗にいう 13回忌の年です。
吉本隆明がこの世にいなくなるなんて、生前には想像できなかったのですが、彼に影響され学んだ思想は強く残って生きています。おそらくこれは生涯消え去ることはないでしょう。
私たちは彼から学びとった思想や思考を持って世界への問いかけをしているのですが、今なお世界の思想的な混迷は深まり、世界を認識しオルタナティブな構想を持つ思想が不在で、空白となって久しいといった状況は変わっていません。
それは戦後の日本の状況でした。この中で、吉本隆明は指南力のある思想の提起者でした。それは彼が戦後最大の思想家と呼ばれる由縁でもありました。しかし今、彼にとってかわるような人物が存在しないまま、「世界は何処に行くのか」と各自が自問するしかない状況が続いています。
事ある度に私は、彼ならばどのように考えるだろうかと思いました。ウクライナ戦争(ロシアの侵略)が始まった時もそうでした。私は彼と生前に話して、彼の戦争観に大きく示唆されました。それを思い起しながらウクライナ戦争に関する私見をまとめましたが、その過程で、彼の思考や思想に戦争が与えたものの大きさを思い直しました。
彼自身、戦争体験が大きく影響したと語っていましたが、そのことが、私が常識的に思っていた以上に、もっと根源的であることに気づきました。彼の「共同幻想」の思想は戦争から出てきたということに。
吉本隆明が亡くなって今年は 12 年目、生誕100年でもあります。11 月 25日が彼の誕生日です。私たちは、ここでは「祭り」という形で彼の生誕 100 年の 催しを企画します。
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