〔社会〕2/20 牛久入管面会行動

by ときわ列車

常磐在来線主義者 今日の休日を活かして溜まっていたもろもろのレポを書きます。

 まずは先週水曜日に行った、茨城県牛久市にある「東日本入国管理センター」での面会行動のことから…

 受付開始時間の約5分前(受付開始は午前8:30)に到着しましたが、すぐさま入管の職員が出てきて「本日の面会は、1組の面会者に対し、1回で2名までとさせていただきます」と面会の準備をしていた待合室のみなさんに言ってきました。「牛久入管収容所問題を考える会(以下:牛久の会)」の代表、田中喜美子さんがその理由を問いただしたところ「業務上の都合です」という返答しか返ってきませんでした。これは明らかな面会制限でしょう。通常、「牛久の会」の皆さんはより多くの被収容者の安否と現状を知るために、最大で1回につき4名の外国人のみなさんと面会していました。「これではその日に会いたい人全員には会えない」と牛久の会の皆さんが口を揃えます。いきなり嫌な思いをさせられました。

 しかもこれは今に始まったことではなく、過去には「今日は1組2名まで、かつ、『1回のみ』の面会とさせていただきます」と言われた日もあったそうです。その理由もまた「業務上の都合です」…一体どんな都合なのか疑問が湧くだけです。

 さて、自分が行った日は幸いなことに「回数」までは制限されなかったため、合計4組7名の方と面会できました。国籍別ではスリランカ4名、シリア1名、ネパール1名、フィリピン1名。このうちスリランカの4名は難民申請者で、1度申請却下になり異議申し立てをしている方が1名(この数は違っているかもしれません。すみません)いました。ネパールの方が難民申請者かどうかはわかりませんが、シリアの方はなぜか「本人」が難民申請を渋っていました。日本の認定状況を見てのことかどうかはわかりませんが、これに関しては牛久の会の皆さんも首をかしげています。フィリピンの被収容者は単純なオーバーステイ(超過滞在。報道だとよく「不法滞在」と言われます)ですが、在日歴はなんと27年になる方です。非常に苦労を重ねた方で生活の基盤は日本にしかなく、その上フィリピンに身寄りも無いとのこと。こんな状態で強制送還となったらと思うとぞっとします…

 さて今回の面会全体を通して見えてきた問題点をいくつか挙げておきます。

①品川・牛久合算での収容期間が長期化している

 震災のあった一昨年には、一旦平均収容期間が短くなっていました(2011年12月の面会時は通算収容歴3カ月未満の方がほとんど)が、ここにきて長期収容の問題が再燃しています。特に牛久の「前段」となる東京・品川入管で半年近く収容されたのちに牛久に「移送」されるケースが目立ち(少なくとも自分が面会した方々の品川収容歴は3カ月程度)、収容生活自体が長引いてしまう傾向が出ています。今回面会した7名のうち通算収容歴が1年以上になる方が4人おり、しかも「あと1週間」程度で1年を越える方も2名いました。刑務所ですらある「働く」時間がまったくない状態で1年近く過ごすことには色々と弊害があります。それは次の項目で特に顕著なのですが…

②被収容者の健康状態が依然として悪い

 今回の被収容者のほとんどが病気持ちでしたが、中には薬の副作用でさらに別の症状がでてしまった方もいました。これは自分が面会を始める前から「牛久の会」の皆さんがずっと訴えていることですが、一向に改善の傾向が見られません。γ-GDPという数値が高く、肝臓に異常が起きている可能性が高い方や逆流性食道炎の疑いのある方もいますが、それらも全て「処方薬」のみでの処置です。というより、逆流性食道炎の疑いのある方に関して言えば、一度入管内にいる医師が「外の病院で診察した方が良い」と勧めたにもかかわらず、どこでストップがかかっているのか、そこに行かせてもらえないというから唖然とします。

③入管職員の処遇の悪化及び外注化

 被収容者の問題と並んで最近目につくのがこの問題。昨年あたりに「入管の予算削減」の話がニュースにも出ていましたが、それを感じるいくつかの問題が見えてきました。まず、面会者が使うトイレの清掃状況が悪く、学生の頃面会していた時など朝来れば必ずトイレの前に「清掃中」の表示版が出ていたのですが、それが無かったことが気にかかりました。以前定例会の方に出た時にもこの問題は牛久の会の方から指摘されていましたが、いよいよ表面化してきたのかなと思います。

 窓口の職員の態度も以前は多少愛想良かったのですが、今回の面会ではずっと無表情でした。牛久の会の皆さん曰く、「職員も外注化が進んでいる」とか…安い賃金で働かされている外注の職員が被収容者を管理する…入管の問題は複雑な要素を持ちつつあります。

 最後に僕の心に響いたフィリピンの収容者の言葉を書いておきます。

『日本は自動車と電気製品では評価されている。でも「人」は評価されてない』

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常磐在来線主義者

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