米大使館がエルサレム移転 ガザで衝突、50死亡
(東京新聞:2018/05/15)
トランプ米政権はイスラエル建国70年の14日、商都テルアビブの米大使館を、イスラエルの首都と正式認定したエルサレムに移転した。パレスチナ自治区ガザでは抗議デモがあり、ガザ保健当局によるとイスラエル軍の銃撃などでパレスチナ人52人が死亡、約2400人が負傷した。2014年のガザ大規模戦闘以降で最悪の死者数。軍によるとガザのデモ参加者は4万人を超えた。
イスラエル軍発砲で55人死亡 大使召還など反発広がる
(NHKニュース動画:2018/05/15)
こうした事態を受け、トルコ政府はアメリカとイスラエルに駐在する大使をそれぞれ召還する方針を決めたとワシントンにある大使館が明らかにしました。
また、南アフリカ政府も声明を発表し、大勢のパレスチナ人が犠牲になっていることについて「最も強い言葉で抗議する」として、イスラエルに駐在する大使の召還を決めたと明らかにするなど反発が広がっています。
大使館移転「ナクバの日」で衝突拡大の懸念
(NEWS24動画:18/5/15)
ロイター通信などによると、イスラエル側の銃撃などにより、これまでに58人が死亡、2700人がケガをした。15日は、イスラエル建国によりパレスチナ難民が故郷を追われた「ナクバの日」とされ、各地でデモが呼びかけられていて、さらなる衝突拡大が懸念されている。一方、国連の安全保障理事会はパレスチナの要請を受け、日本時間15日夜から緊急会合を行う。
アメリカ大使館移転、抗議デモ続き2日間の死者60
(TBSnews動画18/05/16)
イスラエルのアメリカ大使館が聖地エルサレムに移転したことで激化した抗議活動は15日も続き、2日間の死者数は60人に上っています。けが人のほとんどが、足に銃撃を受けています。中には14歳の少年もいました。
こうした事態を受け、国連安保理の緊急会合が開かれ、多くの理事国がイスラエルによる武力の行使を非難しました。一方、アメリカは、「以前から暴力は続いてきた」「大使館のエルサレム移転が原因ではない」などと主張し、孤立ぶりが改めて鮮明となりました。
国連人権理事会、調査団を派遣へ
(毎日:2018/05/19)
国連人権理事会は18日、在イスラエル米大使館のエルサレム移転などに対する抗議デモで多数の死傷者が出たパレスチナ情勢を巡り、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開いた緊急会合で、人権侵害の実態を調べる「独立調査団」を派遣する決議を賛成29、反対2、棄権14の賛成多数で採択した。
決議は…デモ参加者への実弾の発砲を「市民に対する過剰で無差別な武力行使」と非難し、人権理議長が任命する独立した国際調査団を派遣し「全ての国際人道法と国際人権法の違反の有無を調査する」とした。…米国とオーストラリアが反対、日本は棄権した。
容認できない、非人道的行為
(国境なき医師団/マリー=エリザベス・イングレス:2018/05/15)
このような膨大な数の非武装の人びとが、ごく短時間で撃たれている現実は、決して容認できない非人道的な行為といえます。MSFの医療チームは4月1日以来、24時間体制で稼動し外科手術と術後ケアを提供してきました。…多数の負傷者が短時間に運ばれ、医療スタッフは完全に忙殺されているのです。14日には30件余りの手術を行い、2~3人の患者を同じ手術室で手術することや、廊下で手術したことさえありました。…イスラエル軍は武力において圧倒的に劣るデモ参加者への過剰な暴力を止めなければなりません。
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