国家・国籍

「君が代」の替え歌で懲役2年もー自民党が法案提出を検討

 仕事で疲れ果てて今日はもう寝るつもりでしたが、以下の記事が目にとまりました。これを読んで、忌野清志郎さんのCD発売禁止事件を思い出したのは私だけではあるまい。 まあ「やっぱりね」という感想しかないです。どうせ自民党は物忘れの激しい嘘つきだし、この国の国民には「歴史」なんてもんは存在しないのです。

 自民党は2日、国旗損壊罪を新設する刑法改正案を今国会に提出する方針を決めた。日本を侮辱する目的で日章旗を焼いたり破いたりしたら2年以下の懲役か20万円以下の罰金を科す内容。民主党や公明党など他党にも協力を呼びかけて成立をめざす。
 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件などをきっかけに自民党は保守色を強めており、「君が代」の替え歌など国歌への侮辱に刑事罰を科す改正案も検討する。
→元記事へ 2011年3月2日 asahi.comより)

 まず、「日の丸」と「君が代」(以下「ひのきみ」と略)を国旗・国歌と定めたのは、まだ記憶に新しい小渕内閣の時だったはず。少なからぬ反対意見の存在を無視して、全国民的な合意を放棄し、「多数決」で強引に決めてしまったという経緯があります。これは個人の思想信条というよりも、さらに微妙な「心」の問題でもありました。つまり(政治的な)表現の自由の問題というより、もっとも基本的で大切な内心の自由、個人の良心のあり方に関する問題です。

ファシズム3国の国旗 これはあの中曽根政権ですら(むしろ右翼色の強い中曽根政権では)できなかったことです。ではなぜそんな最近まで、日本には国旗も国歌もなかったのかと言えば、もともと日独伊3国の中で、ファシズムと侵略戦争の象徴だった当事の国旗を、戦後もそのまま用いようとしたのは日本だけだったということがあります。そのために戦後まもなくから「国旗国歌法」制定の直前まで、「戦後の新国家にふさわしい新しい国旗・国歌を定めるべきだと」いう議論が結構根強かったのです。これに対して政府が、新憲法制定の頃からのらりくらりと抵抗して時間をかせぎ、既成事実を積み重ねてきました。

 要するにこの旗は、もともと明治天皇体制や戦前の大日本帝国を(多かれ少なかれ)肯定してその原理を戦後に持ち込もうとする人たちのシンボル(右翼の旗)としての性格があり、実際にもこういう人たちが戦後も必死で護持してきた歴史がある。もちろん一般にはもっと素朴で土着的な意識もあるでしょうが、こういった歴史に着目した場合、この旗は、右から左までがその立ち位置に関係なく、少なくとも「自分達の国の旗」として一致して認める(国民的合意)ことが最初からできない宿命にあるのです。その点で日の丸は他国の国旗とはかなり違う特殊な性質があります。「日の丸」のこういった性質については右翼の人も実は気がついているはずで、つーか、それを反省するのではなく、むしろ「そういう旗」としてのまんま強制するから、ますます「日の丸」にイデオロギー色がついて対立が深まっていったということだと思います。
右翼街宣車と日の丸

 そのような歴史的な経緯があるからこそ、「国旗国歌法案」は、少なからずいる、何となく「ひのきみでは嫌だな」と感じる人など、そういう素朴な個人の内心の自由や良心の問題に、その人の自由意志ではなく、人の「心」に国家が土足で踏み込んで、特定の価値観を強制する法案ではないのか、あるいはそこまでいかなくても、今後は数々の無言の圧力で個人の内心の自由、さらには表現の自由さえもが踏みにじられたり、社会的な圧力がかかるのではないか、そういう危惧や質問が何度も何度も何度も法案審議の過程でなされたわけです。

 それに対して時の自民党政権は、やはり何度も何度も何度も、これは政府として「ひのきみ」を国旗・国歌とするだけであり、その決定を国民に強制するものではない、「ひのきみ」では国旗・国歌にふさわしくないと思う人の内心の自由は尊重するし、もちろん「ひのきみ」に反対するような表現の自由だって侵害しない。ただ政府の立場として国旗・国歌だと決めるというだけである。要するに「今までと何も変わりませんよ」と言っていたはずです。それなら別に「日の丸」を「これを国旗とは認めない」と思う人がいても、また、実際にそう主張したとしても何の問題もないはずです。だからこそ、当事の国民の多数は、そういう人の思想信条の自由も保障されるという点をもひっくるめて、「まあ、特に問題ないんじゃない。今さら変えるのもなんだし」という人が多かったわけです。

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 私が物心ついてから以降に限定すると、「ひのきみ」でないちゃんとした国旗・国歌にしようじゃないかという議論が一般の人たちも含めて一番高まったのは70年代の末頃だったと思います。「統一するなら元号と西暦のどちらのほうがいいか」なんて話も同じ頃に出始めてましたね。

 そのころ読んでいた雑誌の連載エッセーで、漫画家のやなせたかしさんが、大意以下のようなことを書いておられました。「(厳密に言えば「君が代」の歌詞には問題があるのだろうけど)いつ聞いても卵の黄身しか連想できません。そんなに歌詞の内容を深く考えて聞いているわけでもないし、ぼくはあんまり国旗とか国歌というのはころころ変わらないほうがいいなと思う。オリンピックとかで日の丸があがるとやっぱり嬉しいですし」と。このへんが左右どちらでもない普通の国民の意識だったと思います。

 つまり、「ひのきみ」反対派の意見は、「厳密に言えばそうなんだろうけど」と、理屈としては一定の理解を勝ち得ていたわけですが、「まあ、そこまで固いこと言わんでも」とか「別にそんなことまで考えて歌ってないよぉ」という土着的な意識を突破するところまではいきませんでした。決定的なのは、「変えるといったって、いったい具体的にどんなもんにするの?」という段になると、みんなが「おお!これなら!」という代替物がなかったことが大きい。このへんは既成事実の積み重ねが効いていて、「もういまさらだし、これでいいじゃん。生まれた時からあって、しっくりくるし」ということだったんだろうと思います。実は高校時代の私もそんな感じだったかなあ。

日の丸とハーケンクロイツの歴史的関係 ですから、この刑事罰の検討を記者会会見で発表した自民党の石破茂さんは「国旗国歌法で日本の国旗が日章旗だと定められた時に立法しておくべきだった」と言っているそうですが、もし国旗国歌法案が上記のようなソフトで低姿勢な物の言い方ではなく、刑事罰とセットの超マッチョな右翼丸出しの法案として出ていたら、世論は二分されて簡単には成立しなかったことは確実ですし、むしろ国旗国歌法案は、靖国国営化法案や共謀罪法案のように廃案に追い込まれた可能性が高いと思います。田母神さんみたいな箸にも棒にもかからない人や、佐藤正久さんみたいな問題外の人とは違って、石破さんは「敵として」一目置いている人ですが、その人にしてこうですから、私が「自民党さんは物忘れが激しいんですね」と言ってもそんなにバチは当たりますまい。

 まあ「物忘れ」ですんだら、単なるお笑い種なんですがね、いったん成立させてしまった後は、自分たちで言ったその舌の根もかわかないうちの大嘘つき達ばっかりですよ。卒業式で「君が代」を歌わなかったら首になる。「日の丸」をご神体のごとく扱わなかったと、国会の審議でまで鬼の首をとったみたいにキイキイとがなりたてる(他にやることがいくらでもあるだろ(怒)。それに表現の自由というのは、刑事罰がなければいいというものではないんです。大金持ちや多数派の自由はどうでもいいとは言いませんが、自由、とりわけても思想や表現の自由というものは、「少数派の権利」が実質的に保障されていなければ、それはまったく無いのと同じことです。その場合は「日本は北朝鮮や中国と同じ」と言われても仕方がないんです。だってこれは少数派のためにある権利なんですから。それを多数派や、まして支配者の言論と同列に語って、表現の自由があるとかないとか言っても意味がありません。

 そしてあげくのはてに刑事罰を課すんですと。懲役2年だって!
 あんたら、自分の口でそんなのは「各自の自由」だって言ってたじゃんか。┐( ̄ヘ ̄)┌

 まあ、私は「君が代」を歌いたい人の表現の自由だって大切だと思うし、尊重したいと思いますよ。
 あくまでも お互いに ね.☆-(-_^)。強制ではなく共生でね 日の丸・君が代だいたいさー、「日の丸」や「君が代」に賛成か反対かなんてさー、「愛国」かどうかということとは何の関係もないじゃん。そもそも愛国であるがゆえに、国旗も国歌もふさわしいものに変えたいという考えだってなりたつわけじゃないですか。上にのべたような「主権在民の民主国家にふさわしい国旗・国歌を」という主張は、私のような左翼のものではなくて、どちらかと言えば護憲リベラルの人たちの主張なんですがね、こういう人たちって、そこらの街宣右翼やネトウヨなんかより、よっぽど真剣に「愛国」であって、「日本」のことを良くしたいとすごくまじめに考えていますよ。もし「普通の愛国者」を自称するのなら、たとえ意見や方向性は違っても、その点について最低限の敬意を払わない人はニセモノ(ファシスト)だと思う。

 一方で、「愛国」の内容を「ひのきみ賛美派かどうか」で限定して考える暑苦しい発想は、当たり前ですが右翼かどうかとは関係あるだろうとは思う。そしてそういう人の意見は、土着的ではなくて非常にイデオロギー的なもんなわけですよ。「日の丸」や「君が代」を認めるかどうかで踏み絵させている時点で、それはもう単なる右翼の政治運動にすぎませんよ。このブログにもそういう人が来るのかもしれんと思うと欝ですが、そういう特定のイデオロギーを強制する人たちって、ものすごく必死でキイキイ言ってるところが気色悪いです。だいたい石破さんにしたって、「日の丸」のことを無意識に「日章旗」と言ってしまう感性がもう「普通の人」ではないよね。

 石破さん、「新憲法で日本が主権在民だと定めれらた時に、みんなで合意できる国旗・国歌を制定しておくべきだった」ですね。

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参考リンク

米長邦雄(都教委)に対する天皇発言について(ブログ旗旗)
ファシズムとは何か現代ファシズム論序説

自民が「国旗損壊罪」提出へ 君が代替え歌に刑事罰検討(朝日新聞)
国旗損壊罪、刑法新設目指す=自民(時事通信)
「国旗損壊罪」刑法改正を提案へ 自民(産経新聞)
国旗損壊罪(河野太郎公式サイト)
最近のこと(石破茂公式ブログ)

旗と歌は,権力によらずして守るべき(Danas je lep dan.)
「君が代」の替え歌で逮捕、「日の丸」を侮辱で懲役20年!?~マジですか自民党さん?~(社会の隙間から)
自民党の「国旗損壊罪」創設、君が代替え歌に刑事罰検討は戦前の不敬罪の復活です(Afternoon Cafe)
「国旗損壊罪」刑法改正を提案へ(弁護士 猪野亨のブログ)
Execution declaration to flagburner(s)?(Mar 4, 2010)(flagburner’s blog)
“君が代”の替え歌で刑事罰。ネトウヨ自民党が国旗損壊罪を新設しようとしている様です(スロウ忍ブログ)

国旗国歌への毀損・改変に対する刑事罰導入に反対します(とある素人の歴史考)
国旗国歌への恭順の強制は「レイプ」である(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
ますます日の丸君が代を嫌いにさせる自民党の「国旗損壊罪」法案(村野瀬玲奈の秘書課広報室)
国家損壊罪 君が代替え歌に刑事罰 マジ!?(孤行雲流水)
「国旗損壊罪」を考える-「ヘイトスピーチ」問題にも広げて(見えない道場本舗)

自民党よっぽど暇なんだな(ネットゲリラ)
浜崎あゆみの歌詞の作成方法(電網辻々噺)
自民党が「君が代」の替え歌を募集(建築とかあれこれ 呪いもあれこれ)
オレ、国旗損壊罪が成立したら貧しい人達に無料で日章旗を配るんだ(Takahiro_Chou の日記)
「『国旗損壊罪』法案と日の丸弁当」問題(トゥギャッターより)

コメント

    • AS
    • 2011年 3月 08日

    キヨシローの君が代は、92年に日本家庭教師センター学院がCMに使おうとして問題にされた奴(ロック調アレンジ)でしょうかね?それとも別物?(実は聴いたことがないA^_^;) )
    古川院長はこれで右翼から脅迫され、CM送出は結局自主規制で潰されました。

  1. >ASさま

    清志郎さんの「君が代」はロックのものだけだと思います。
    ただ、そのときどきでアレンジは多少違えて歌っていたかもしれません。
    古川院長とは「ふくろう博士」ですね?
    そんなことがあったんですか。それは初めて聞きました。
    右翼って恐ろしいですね!

  2.  ある集会である著名人が、「星条旗よ永遠なれ」のメロディに君が代の歌詞をはめると、短いから繰り返しが多くなるけど、結構あうよ、と言っていました。(右翼の攻撃を慮って匿名)
     「日米同盟の歌」と題して、米国国歌のメロディで君が代の歌詞を歌って、それをyou tubeにアップしたら、自民党の法案では処罰できるのかしらん。

    • SP
    • 2011年 3月 25日

    フランスの教科書には、
    かの戦争により日本がアジアを解放した。
    と記載されてますが、
    あなたたちは抗議しましたか?
    当時日本軍はインドネシアを占領した際、
    インドネシア人に今まで白人に
    禁止されていた現地語教育を、
    学校まで建てて復活させた。
    戦後、日本軍の中にはインドネシア独立の為に自分の意思で戦った者がいて、
    彼らは現在インドネシアで英雄として称えられている。
    はたしてこれらのことが悪い事だったのか?
    アジア諸国は白人の植民地のままでよかったとでもいうのか?

    あなたたちの言い分を通せば、
    白人や戦勝国が行った残虐行為はすべてちゃらと言う事になりますよね?
    世界の国歌と過去を知った上で反対されてるんですよね?
    確かに日本軍の中には悪い事をした人もいます。
    ですが、悪い所ばかりを教育するのはおかしいでしょう。
    両方きちんと後世に伝えるべきです。
    そうすれば戦争美化にならないし、バランスの取れた教育になるはずです。
    あなたたちの基準で物を言えば、
    アメリカは右翼の塊の危険な国という事になります。
    当時の白人の行い、日本の功績などもきちんと目をそらさず知りましょう!

  3. SPさん、ご投稿ありがとうございます。
    まず、「あなたたち」の主体がわかりませんので、誰の考えを解説すればいいのかちょっと困ります。左翼?護憲派?リベラル保守?それとも単に私個人の考えでいいのかな?これらはみんな考えがまったく違いますし、私の考えはこれらの人々の中でも少し特殊なもの(どの立場から見ても不充分なものに見えるでしょう)で、一般的ではないと思います。。それをことわった上で、私個人の考えということで書きます。

    まず、このエントリの趣旨は、SPさんのような人や私のような人を含め、極右から極左まで、内心の自由やその人固有の良心を侵してはならない。ましてや刑事罰で特定の考えを強制するのは間違っているという点が一つ。そして、今回の刑事罰を立法しようとしている自民党自身が、かつて「国民に強制はしない」つまり日の丸に対して個々の国民がどのように考え、どういう意見を表明しても、いかなる不利益も課さないと約束していたではないか、今回の法案はその約束を破って、個人の良心に法律が土足でふみいるものだという点の二つです。煎じ詰めれば、日の丸や君が代への賛成派も反対派も、「お互いに」表現の自由や、自分の良心に反して特定の行為を強制されない自由は尊重されなくてはならない、それがこのエントリで書いてあることです。

    SPさんのご投稿は、私が書いたこと(エントリの趣旨)については何らふれておられず、独自の自説を展開しておられるだけです。SPさんが日の丸に対してどんな意見をお持ちかはなんとなくわかります(SPさんの立場に立っても国旗を変えてもいいという立場も成り立つと思います)が、私の書いた趣旨に対してSPさんがどう思っているのは全くわかりません。なので本来は何も答えることができません。

    つまり、私の意見や私の書いた趣旨はすべて無視して、ただ自説を展開し、「どうだ!俺の書いたことは正しいだろう!」というご趣旨である(要するに自分の意見の宣伝=演説に、人のブログのスペースを使っておられる)と判断します。要するに、私のエントリの下に、それと(傍論部分で)関連はあるが、直接に関係のない、また別のエントリが書いてあるようなものですね。

    ですが、まあ、これで終わらせるのもなんですから、SPさんの書いた「新エントリ」に対する感想でも書いておきます。
    まず、フランスやアメリカやさらには北朝鮮や中国がどうであろうが、そんなの別に日本の国旗の議論とは(参考にはできても)直接の関係は何もないと思います。アメリカのことはアメリカの民衆が決めればいいし、日本のことは日本の民衆が決めればいい。それに口をだす気はありません。ただ、どこの国であれ、各々の国内で少数派への弾圧(=人権の侵害)がおこった場合は、それは一国の問題ではありませんので、国連をはじめとして国際的な場で非難されるべきことだと思います。

    次に、第一次、第二次世界大戦は、結局は大国同士の縄張り争いであり、究極においてどちらが正しかったというものではないと私は思っています。あえていうなら、どちらも自分から見て相手が強盗なのであり、ソ連も含めて強盗同士の戦争であったと思います。米ソ(連合国)が正義で日独(枢軸国)が悪という単純なことではありません。ただ、強盗同士を主人公にした歴史観ではそんな悠長なことを言っていられますが、その下に抑圧されて独立を奪われてきた植民地の人々や民族にとっては、そんな悠長なものではありません。植民地の負の歴史については、大国同士では各国が独自に清算していくべきものだと思いますし、植民地の人々に対しては、それを応援することが原則だと思います。

    また、「アメリカは右翼の塊の危険な国」というのは、「右翼」という言葉の表現としては間違っているにしても、ある側面ではその通りだと思います。よく日本は集団主義で、アメリカは個人主義で多様だといいますが、そう一面化できるものでもない。政治や国家観などについては、日本のほうが遥かに多様で豊かな側面があると思うし、何より日本では、政治や戦争を単純な善悪二元論ではわりきれないという考えが、アメリカの単純な二元論よりも浸透していると思います。もちろん、アメリカ社会の多様性のほうが優れている分野もあり、どちらが優れているとは一概に言えないとは思いますが、それは言い出せばきりがないのでここではふれません。ただ、このアメリカの単純さが強調される時には、非常に「危険」なことになる場合が多いと思います。日本もそういう単純な国にならないように気をつけないといけませんね。

    なお、蛇足ながら、「右翼」という表現が間違っているというのは、おそらくはSPさんが「右翼」と「愛国」や「民族」を混同しておられることを念頭に置いています。たとえば中国革命やベトナム戦争などにおいて、左翼勢力は民族解放をスローガンにしていましたし、パレスチナ、韓国など、左派勢力が「愛国」や「祖国」を口にすることだって珍しくありません。要するに、その時々において変化する抑圧と被抑圧の関係性において、これらのスローガンはその時点において具体的、現実的に判断されるべきものだと思います。「愛国」とは超時空的に存在するものでなく、正義になる場合も、悪を糊塗する欺瞞のスローガンになる場合もあるということです。アジアは「白人(こういう民族排外主義的な表現の仕方はどうかと思います)」の植民地でよかったのではなく、日本をも含めたすべての大国からの干渉を受けることなく、各自が自分の運命を自分で決めるべきだと思います。

    なお、インドネシアの民族解放闘争に日本が協力したという例ですが、これは事実であって、当事は強盗である大国同士が、世界に覇を競って常に戦争の危機にありました。そういう世界情勢の中で、植民地の人々が民族独立を果たす手段として、自分を支配している強盗(宗主国)と縄張り争いをしている別の強盗の援助を受けるという方法があったのです。援助しているうちに生まれた友情や個人の思いはあったでしょうし、そのことを否定しませんが、日本もこの縄張り争いという世界情勢、アジアへの覇権、経済権益、軍事外交という利害があったからこそ、これに介入したのであって、何かしらこのリアルな現実をロマンチシズムで語っては誤ると思います。現在の在日米軍もアメリカの権益のために日本を利用しているというリアルな側面があるのと同じことです。決して彼らは日本を守るためにいるのではないし、そう思うとしたら、インドネシアの例も含め、政治を語るにはあまりにもナイーブすぎると思います。

    これも蛇足ですが、戦後はソ連などカッコつきの「労働者国家」が群として登場する中で、大国同士が覇権争いすることがなくなり、かわって東西冷戦が構造化します。そのため、この「インドネシア方式」は通用しなくなります。そのことによって、宗主国から経済的な収奪も含めて完全に独立するためには、もはや「社会主義」を掲げて左翼革命をおこすという形(キューバ、ベトナムなど)がしばらくのあいだ主流となっていくわけです。

    白人国家(←こういう言い方は好きではありません)の悪行についても教えるべきということについては異論はありません。もっと、第二次大戦が強盗同士のぶんどり戦争であったことは知っておくべきと思います。それと、別に日本史の教科書を読んでも、日本が悪魔のごとき所業ばかりしていようには書かれていませんし、短時間で鳥瞰的に見てみれば、日本がしたことは「白人国家」と対抗した覇権争い(=侵略)であったのは否定できない事実ですから、どっかの国みたいに、あんまり細かい「愛国教育」をするほうが、かえって偏向教育だと私は思います。ただ、善悪二元論で割り切れることばかりでないという点については賛成です。

    まあ、こんなとこかな?ほんとに私のエントリとは何の関係もないことばかりになってしまいましたね(笑)。こういうことを、日の丸と結びつけるから、日の丸にどんどんイデオロギー色がついて右翼の旗になってしまうんですよ。
    さて、明日は5時起きで仕事だというのに、ついSPさんの「エントリ」に感想を書きました。今度は私のエントリにも感想をいただければ幸いです。
    なお、こういう自説の展開(宣伝)は、できればコメントではなく、トラバでするのが原則だと私は思います。
    あと、ちょっとくらいなら別にうるさいことは言いませんが、時々、どういうつもりか無用な改行で面積をかせぐ人がいます。あまりひどいと他の方の迷惑にもなりますので、ほどほどにお願いします。

  4. いってまいります。くそうさすがに眠くて死にそうだ

    • ichi
    • 2011年 3月 25日

    そういうことを言い出せば、重信房子や日本赤軍だって、自分の意思でパレスチナの反占領、民族独立闘争に参加して命をかけて戦った。そして彼らはパレスチナのみならず、アラブ世界の民衆レベルでは今も英雄として称えられている。

    岡本公三なんて、日本政府の圧力で引き渡されかけたところを、アラブの世論に押されて、レバノン政府に亡命を認められた。ちなみにそれまでレバノンに政治亡命の制度はなく、岡本のためにわざわざ創設されて、その第一号となったのだ。

    おかげでアラブ中東における日本人の人気はすごく高く、こちらがとまどうくらい親日的だったという。石油危機の時も、西側では日本だけが特別扱いしてもらい、日本赤軍が日本政府を救う結果となった。こういう中東における日本の貴重な資産をすべて台無しにしたのが、小泉政権によるイラク派兵だった。それ以降、日本は中東でも「並」扱いの国になってしまった。

    インドネシアで政府の支持で民族解放を支援した人をたたえるなら、自分の意思で命をかけて中東・パレスチナの人々のために義勇兵として戦い、結果的にせよインドネシア支援よりもはるかに「国益」に貢献した日本赤軍もたたえないと論理矛盾となってしまうだろう。

    • SP
    • 2011年 3月 25日

    草加耕助さん。
    あなたたちとまとめてしまい、
    申し訳誤差いません。
    そちらさまのみの意味です。

    ちなみに私のいう左翼とは、
    世界での左翼(共産社会主義者)ではなく、日本国内に存在する自衛隊を違憲だとか言ったり北朝鮮の教育を賛美したりする人の事です。
    自衛隊を否定してしまったら誰が国を守るのでしょうか?侵略されたらどうにもならないでしょう!
    左翼でも右翼でも普通は自衛隊等国防のための兵は持つべきというのが普通ではないですか?
    しかも9条守れと言う人々が軍国主義の国を賛美するとはおかしいじゃないですか。
    と思うのです。
    今まで僕は日本の左翼で愛国思想のある人を見た事がないのです。上記の通り発言と行動が違い、売国的要素が多い人が多いのです。

    本来の左翼は民族主義であることも承知です。
    国家のために左翼が立ち上がった例は沢山ありますしね。
    言及不足で申し訳誤差いません。

    ……
    強制強制と言いますが、
    逆になぜそこまでそちら様は日の丸反対にこだわるのでしょうか?
    なぜ日の丸を戦争につなげる必要があるのですか?
    意味など時代で変わる物です。
    日の丸=侵略戦争
    と言う固定概念を押し付けるのは良くないと思います。

    旭日旗を自衛隊が使用しているのに反対するのならまだ分かりますが。

    それに、少数派の意見も取り入れて新しい国旗を取り入れるのは、それは日の丸が日本の国旗にふさわしいという人々に対する強制にならないでしょうか。

    それにはたして自国の国旗を踏みにじる事が良心なのでしょうか?
    ドイツやイタリアが国旗を変えたのに日本は変えていないと言いますが、
    「日本に原爆を落とし多数の住民を虐殺したアメリカ」は国旗を変えましたか?日本に謝罪をしましたか?
    戦争に仕方ないも何もありません。日本が侵略したからと言ってアメリカが原爆を落とした事を正当化は出来ません。

    、、、、、、、
    宣伝ではありません。
    つながる事を主張しただけです。
    私の発言にダメな点が有るのは私の知識不足のせいですが、
    私は近代史をすべて否定するかのような主張は良くないと思っただけです。
    戦前、
    日本は国連で人種差別撤廃条約を提案しましたが、11対5で賛成多数にもかかわらず、アメリカの拒否権で否決になりました。
    これすら教えないのはおかしいでしょう。
    別にこれは反米にも日本美化にもならないはずです。
    、、、、、、、、、、、、

    海外に日本の国旗の事は関係ないかもしれないですが、自国しか批判せず、差別はやめろと言いつつ、北朝鮮の実情や中国の人権弾圧等から目を背ける人が多いのに私は疑問を感じます。
    、、、、、、、、、、、、
    米ソ(連合国)が正義で日独(枢軸国)が悪という単純なことではありません。
    、、、、、
    その通りです。
    だからこそ、
    日本の悪点しか教えるのはおかしいでしょう。
    日本の良点や、戦勝国の良点や悪点、時代背景等もしっかりと教えるべきなんです。
    今の教育では、
    まるで日本とドイツだけが悪事を働いて世界征服を企む見たいな構図に見えてしまいます。
    戦勝国側の記述が少ないんです。
    大東亜戦争以前のアジアの実情に関しての言及が皆無なのは特に問題です。
    他国は、一部の国を除いてしっかりと教えています。
    教えないにしても、
    教科書には詳しく記載してあります。
    日本軍の功績や悪点などすべて。
    日本の軍政のことだけで30ページ以上記載している国だってあります。これはちょっと偏りすぎかもしれませんが。

    インドネシアの件ですが、
    彼らは敗戦の通達が来たにもかかわらず、自ら望んで独立戦争に参加しました。上の強制とかではありません。

    これを単なる利益狙いだとは私は到底思えないのですが。
    敗戦してしまったので、
    利益も何も無いと思いますが。

    戦前世代のご老人は親切で道徳を重んじる人が沢山おられます。
    昔の日本人がそんなに人情も道徳も無いとは到底思えません。
    それでは今存在する道徳文化はどこから来たのか全くわかりません。

    君が代は天皇賛美の歌ではありません。
     江戸時代にこの詩は神様のお祭りや酒宴の席などで歌われていました。
     たとえば、婚儀の席で歌われるときは「君」とは新郎のことを指し、すなわち新郎の長寿と所帯の安息を祝い祈願する歌として用いられていました。
    戦時中には君=天皇になっておりましたが、

    日本国憲法下での天皇とは、
    日本国民統合の象徴です。
    つまり現代では、
    君=全ての日本国民、平和な日本
    と言う意味となります。

    歌の意味を簡単にいうと、

    日本国民、そして日本の平和が
    細かな小石たちが何千年もかけて集まって岩になって、コケが生えるまでになっても続きますように。
    と言う意味になります。

    時代によって意味は変わります。
    つまりこの歌を戦争に繋げてはならないのです。

    ichiさん
    小泉政権のイラク派兵が原因?
    それは間違いです。
    自衛隊が撤退する時、
    イラクの民衆から、
    「帰らないでくれ!」
    と、親日デモが起こったそうですよ。
    信じられないでしょうが、自衛隊は感謝されていたのです。
    欧米の軍隊は罵声を受けていたというのに。

    原因は自衛隊が現地で行った功績をほとんど報道しないマスコミと、功績を知ろうともせず、派遣自体悪いんだと盲目になった我ら国民でしょう。

  5. SPさん>
    先回りして言ってしまいますが、私の知る保守・右翼の人々は、おしなべて「自分は日の丸・君が代に賛成だ。だがそれを歌いたくない人に強制することには断固反対する。反対する人に強制することは、君が代のためにならない。それは愛国運動をゆがんだものにしてしまう。日の丸や君が代のイメージをも歪めてしまう」と言っています。

    そもそも、そういう前提にたたない限り、SPさんのおっしゃっているような内容を議論することさえ不可能ではないのですか?だって「俺のいっていることをきけ!言うとおりにしろ!さもないと酷い目にあわせるぞ!」ということにしかならないわけですから。そういった後に「なぜならば・・・」と続けられても、まさにそれこそが全体主義ファシズムにほかなりません。全体主義もファシストもスターリン主義も、別に「気分」で弾圧していたわけではなく、彼らなりの「正当な理由」で弾圧していたのですから。SPさんはその後段の「正当な理由」を解説しているだけにすぎません。肝心なのは前段の部分です。

    まず、その点についてはっきりとSPさんの意見を表明するべきでしょう。君が代に賛成している理由ばかり並べてもダメです。「だから強制してもいいんだ。俺の意見に逆らう奴は全部刑務所にぶちこんでしまえ」とおっしゃっているようにしか私には読めません。そういうSPさんの態度にはすざまじい嫌悪感を持ちますし、私の友人の保守・右翼の人たちは、SPさんを愛国者とは認めないでしょう。SPさんが必死になればなるほど、ますます私は青くなって、やっぱりこの法案には反対しなくてはと強固に思ってしまいます。

    「感動的な話」なら、左翼や日の丸に反対している運動の中にだっていくらでもあるのですし、それだけで「すべてが」免責されるわけではないということです。ichiさんのおっしゃりたいのも(好意的に解釈すれば)そういうことだと思います。ichiさんの言うようなことがあったとして、あるいは個々の隊員や赤軍兵士が善意にあふれて行動したとしても、「日本赤軍を批判するなんてとんでもない」とか「イラク派兵は正しかった」とはなりません。別に日本赤軍であれイラク派兵であれ批判をしてもいいし、ましてや「日本赤軍を批判するやつなんて刑務所にぶちこんでしまえ」と言ったらとんでもない話です。SPさんも、これを読んでいる左派からは、そういう痛い奴と思われているでしょうから、何を言ってもさっぱり心に響かないのです。他人のふりを見れば、自分が立場の違う他人から、どんな人間に見えているかがよくわかるのではないですか。

    なお、このブログでも紹介している通り、いまどき「北朝鮮を賛美している左翼」を私は知りません。拉致問題以前から実はそうです。この点でもSPさんはこのブログの読者層からは呆れられて、主張が一人相撲になっていると思います。実は一皮むけば在日朝鮮人でもそういう人はほとんどいないですが、こちらは拉致問題以降という感じかな。在日への攻撃や差別に反対していることと混同してはいませんか?これはまた別の論点ですよ。だってそれを北朝鮮とからめて論じてしまったらモロに国籍差別になっちゃいますもんね。

    自衛隊については長くなりますので、以下、左翼運動(つか、日本の歴史そのものですね)にまったく無知な方に書いた以下の文章をはっておきます。ものすごく乱暴に単純化しているので、「本職の左翼」に怒られそうで、おもてに出すのは本当は嫌なのですが(笑

    ————-
    長くなるけど書いていいのかな?迷惑ではと恐れますが「聞きたい」ってことなので・・・
    要するに、なんでもかんでも「とにかく反対」しているのではなく、「なぜ自衛隊に反対するのか」という理由があるんであって、そこから考えての判断ということになると思います。それについて、旧社会党と現在の社民党(=護憲リベラル)と、共産党(=左翼)では、この理由が違うのです。

    左翼というのは元来、軍隊そのものには反対していないし、自衛戦争や防衛などという概念もすべて認めているのですね。ただ、自衛隊はその出自や歴史や装備や運営などの観点から、ニュートラルな存在ではないとしているわけです。保守派や資本家階級の持ち物、つまり彼らの「暴力装置」であると。国家や金持ちの利害に合致する範囲でしか国民を守らないし、それよりもアメリカの利害を優先して国民を犠牲にさえするであろうと。だからこれは一度解体して、労働者・市民・国民の利益だけを守り、アメリカなど外国の影響から独立した真の国防軍に置き換える。これが左翼の教科書的な説明になると思います。

    護憲リベラルについては、おそらく、××さんのイメージに近いかと思います。米ソ冷戦や核軍拡の恐怖が世界を覆うという時代を背景にして、二度と戦争を許さず、その惨禍に国民をさらさないためにはどうすればよいのか、自民党は冷戦の中でアメリカに加担し、安保条約を結んで国内に米ソ有事の際には米軍の出撃拠点となる基地を置くことを容認、一方でその時の国内の治安維持は自衛隊が担当という日米共同戦略でした。これに対して、「どちらにも加担したくない」「アメリカの戦争戦略に協力して巻き込まれたくない」という考えの人が、戦後まもなくから少なからずいて、これが非武装中立、非同盟、9条を背景にした反核や軍縮での世界的なイニシアチブをとる、積極的な平和外交攻勢といった形で、「世界でも最も攻めにくい国にする」という方法で安全保障を展望するわけです。

    こういう考えを前提として、自衛隊が災害救助という「いいこと」をする場合、それをどう評価するかというのは、まあ、千差万別いろいろあると思います。いろいろあるでしょうが、私としては、せっかくあるんだから使ってもいいんじゃないかと思いますし、それと「戦争反対」は矛盾しないように思います。救助にあたった隊員へは、社共両党も昔からねぎらっていたと思います。たとえ災害救助に自衛隊を使うことを批判していた時代でさえです。もっとも、自衛隊は無いほうがいいと思っている人のほうが優勢だった時代には、災害救助はかなり「宣伝」として使われていて、本当にそこまで必要なのかと思えるような派遣もあったと思います。批判するにしても、そういう「宣伝の裏の真意」を批判するという形であったと思います。

    以上、論評ぬきで解説だけ。ただし、私が当事者からこういう話をしてもらったのはかなりの昔です。現在の共産党などは、左翼の教科書的な解説ではなく、かなり「護憲派」の方向に舵をきったと聞いています。

    ————-

    いずれにしましても、こういう日本の歴史をちゃんと教える、そして知るべきですね。左翼の悪口ばかり勉強していないでね。

    それで何度も同じことばかり書いて恐縮ですけど、君が代に賛成していることはわかりました。ですが、その理由の演説ばかりしていないで、一番肝心な点、すなわち、「だから反対している奴なんて刑務所にぶちこめばいいんだ」ということに私は反対しているわけで、このエントリの趣旨についての立場とその理由をこそ、最初に表明するべきではないでしょうか。そこに沈黙して逃げてばかりいては、なんの議論もはじまりません。

    「おお、すばらしき君が代。これに反対する奴なんて」と感動ばかりしていないで、もう少し冷静になってもらわないと、読んでいる人は正直引くか、「ああ、この人は右翼なんだな」で終わって、内容の吟味までしてもらえませんよ。それは損だと思うんだけどなあ。まあ、私はおつきあいはさせてもらってますが、誠に尊大な言い方ながら、それは私の好意にすぎません。この点については保守・右翼の友人とも一致できますし、彼らの多くも、私とは違う愛国の立場から今回の法案には反対しています。そしてそこから議論ははじまるのです。保守の立場から「この歌を戦争に繋げてはならない」と思うのならばこそ、どうするべきかは自明であると私は思うのですが。

    もし、この法案に賛成ならば、まず、「違う意見(自分からみて「正しい」もの)を法律で他者に強制することは許されるのか」というところから議論をはじめてください。日の丸を賛美する意見は、そのことについて意見が一致してから積み重ねていかないと不誠実です。こう言うと、「もちろんそれはよくないが」と、さらっと一行で流して、あとはその言葉と矛盾する(あるいは本来の趣旨とは関係ない)内容をも含んだ言説を言いたい放題で演説するなんて人もいます(つか、左右ともにそんな人ばっかりじゃなイカ!!!)ですが、もちろんSPさんはそんな人ではないと信じています。

    SPさんのやっていることは、日教組の大会に街宣車で押しかけてきた右翼や、反戦パネルの展示会を妨害するザイトクカイとなんら変わりません。現時点で私はSPさんの行為を、そういう「ネット情宣」として受け止めています。それを「これは宣伝とかではなく」とか「特定のイデオロギーではなく自明の云々」みたいに心酔しているメンタリティがまさに街宣右翼と同じです。街宣右翼と同じだからイコール悪いとは言いませんが、少なくともそれに気がついていないところが恐いのです。おつきあいしてあげているのは単なる好意であって、その好意も(いちいち解説するのがめんどうなので)今回限りだと思ってください。

    • SP
    • 2011年 3月 26日

    なるほど。
    では、左翼の方は平和ボケ的なことを言ってるわけではなく、
    アメリカ等に干渉されない国防軍の創設を目指しているということですね。

    現代の左翼右翼双方の問題は
    お互いの核心的な部分の説明不足ということになりますね。

    話を戻します。
    いわゆる強制は、
    式典の時のみ起立せよを定める法律
    であるが、
    教室に掲げるかや校門に立てるかなど他のところは自由である。
    あくまで儀礼的な物であって、
    これを思想信条の自由に反するというなら、
    学校
    起立と言われて先生がウザいので起立しない(授業開始時)
    授業中に携帯をいじる(禁止されていない学校で)
    自分にとって気に食わない絵だから知り合いの絵を破り捨てた
    社会
    禁止されてないから日の丸を焼いたり雉のぬいぐるみを引きちぎって良い
    禁止されていないから外で騒音を鳴らして良い

    法や校則で禁止されていないことが何でも許されてしまうという論が成立してしまいます。
    そんなこと言っていたら大阪の小中学生の携帯禁止までもが思想信条の自由に反します。
    実現は独立国を立てたとしても不可能に近いです。
    そもそも国旗や国歌に思想をはめ込まないようにすれば良いだけではないのですか?

    • 柿ピー
    • 2011年 3月 26日

    彼らの意見に反論をするとしたら、
    どんな反論をしますか?
    ちなみに僕は法にさせる必要はないと思います。
    ですがほとんどの方々が起立しているというのに
    数人だけ起立しないで式典を混乱させるのもどうかと思います。
    http://oshiete.goo.ne.jp/qa/2816434.html

  6. SPさん>
    二つのポイントがあります。
    まず、私が言っているのは「法で禁止していないんだからやっていい」という点ではなく、「なんでもかんでも法で強制していいのか」ということです。
    特に刑事法というのは謙抑性の原則というのがあって、国民に刑事罰を課すような規定は、最小限度、どうしても絶対に必要なものでなくてはならないという原則があります。これは近代国家(民主国家)にとって、とても大切なことです。

    おそらくね、日の丸を破いたら懲役2年という法律ができても、ほとんどの国民にとっては、あんまり日常生活で困らないと思うのね。左翼にしてからが、日本では特定の国の国旗を集会場で燃やすようなセンスの人はほとんどいないから、本当のとこ困らないです。むしろどっちかと言うと、日本の左翼は「国」という単位で人を分類して差別することに嫌悪感を持っている人のほうが多いという事情があります。けどね、「どうせ誰も困らないから」といって、イデオロギー的にはともかく、実際問題としては必要でもない刑事罰を増やすなんてことが、安易に許されていいわけはないのです。

    もう一つは「人権」ということです。人権は国家が絶対に保障しなくてはいけない権利の体系であって、これを制限するためには、制限することによってより重要な他の人権が守られるという証明が必要です。ですから、いったんそれが人権と認められると大変に重いことになりますし、何でもかんでも自分勝手に「人権だ」と主張してもダメなんです。

    何が人権かということはだいたい憲法に書いてあります。これは数百年の歴史をふまえて「人権」と認めれられてきた権利ばかりです。ここに載っていない現代的な権利、いわゆる「新しい人権」もいろいろ主張されていますが、裁判所で公式に認められたものは肖像権、プライバシー権など、ほんのわずかしかありません。人権とはそれくらい重いものです。

    で、「携帯電話を使う権利」は(まあ、権利と表現してもいいですかねえ)人権でしょうか?「気に食わない知人の絵を破る」ことが人権ですか?「住宅地で騒音を鳴らすこと」は人権なんですか?

    携帯を使うことも、不愉快な絵を見たくないことも、好きな音楽を聴くことも、みんな「権利」と言っていいです。ただ、これらは人権というより日常生活そのものなわけで、それを快適にすごすためには、近隣の人たちの権利の調整というものが必要だと思います。見たくない絵を無理に見せられたり、聞きたくない音楽を無理に聞かされたり、さらにそれを酷評して罵倒したら刑務所行きなんて、そんな馬鹿なことがあるかと思います。

    SPさんの主張は、もし現在日の丸に嫌悪感を持つ人のほうが多数派で、あちこちでSPさんのような人が少数派として迫害を受けているとか、日の丸や君が代を使用する式典に大勢が街宣車で押しかけてきて妨害されるとか、学校で君が代を歌ったり教えた先生が都知事から懲戒処分を受けるとか、そういう情勢ならきわめて傾聴に値するご意見で、左派は大いに反省しなければならないと思います。

    しかし、実際におこっていることはまさにその逆ではないでしょうか。上で書いたような架空の事態がおこったら、その時に少数派であるSPさんはどう思われますか?それがまさに今現在、私が感じて思っていることそのまんまだと思います。そして今回の法案は、まさにこういう流れのもとにあるものだということであって、それは思想信条、内心の自由、個人の良心の自由という、人権の中でも一番基本的なことに関する問題なのです。

    国旗や国歌に思想をはめこまないようにというのは、実際のところ難しいでしょうね。そもそも歴代の政府がそんなこと思っていなかったんじゃないでしょうかね。「国家制度としての」天皇制がある限りは難しいと思います。私は天皇制は国家制度から切り離し、それを尊重したい人は自由に尊重なり尊敬し、そうではない人はそれを強制されないのが理想だと思っています。そういう意味で天皇は京都に戻ったほうがいいと思っています。つーか、それが本来の天皇と日本の伝統的な姿であって、明治以降の天皇制は「武家の天皇制」であって、ちょっとおかしいと漠然とですが感じます。そして日の丸と君が代もその一部だと感じています。

    一番いいのはですね、SPさんは私のような左派のところにきて、「けしからん!」みたいに騒ぐことではないと思うんですよね。そういうなら、日の丸、そして「日本」そのものにですね、戦争や天皇制と切り離した、新しい意味が付与されるように、煎じ詰めれば、世界の人々から(うらやましがられたり、恐れられたり、たかられるのではなく)尊敬される国を作ることではないでしょうか。その時にこそ、私のことを見返して笑えばいいと思いますよ。

    本当の右派の人というのは、つまり目指すべき理想や良心をもっている右派の人ということですけど、そういうふうに考えるもんなんですね。だから街宣右翼や在特会みたいなことはしないし、日の丸を法律で強制するなんて、かえって悪い影響を与えるものとして反対するわけです。だから私みたいなものとも、普通に会話できるし、酒のんで将来の日本について語り合うこともできるわけ。左右ともに実は入り口はいっしょで、ただ出口が違うだけと、いつも私が書いているのはそういうことね。

    SPさんも意見の違いは違いとして認め合った上で、そういう意味での「仲間」にはなれないですかね?

    ——————-
    いか蛇足、読まなくても可

    前の投稿では「真の国防軍」とぼかして書きましたが、こういうことを言っている人は、今ではほとんど見かけません。理念としてならいますがね。
    ものすごく本気でそのことをつきつめれば、それは結局、自衛隊を「帝国主義軍隊」「白軍」と位置づけて、それに対抗する「人民解放軍」「赤軍」を創設する、もしくはその萌芽を作るという武装闘争路線になってしまいます。だって、いざとなったら「帝国主義軍隊」である日米安保軍は、民衆の反戦闘争を武力鎮圧するでしょうから、それに対抗できる民衆の側の「暴力装置」が必要だみたいになるでしょ。
    そういうことを本気で考えた人たちや路線は、みんな時間がたつにつれておかしなことになっていったので、こういう考えは左翼の中でも今では大変に評判が悪いです。私個人としても、民間の政治勢力が「真の軍隊」なんて展望するもんではないし、そんなの現時点ではゴッコにすぎないと思います。

  7. 柿ピーさん>

    リンク先の文章については、特にエントリ本文以上のものを付け加える必要は感じませんでした。全体に子供っぽい理屈だなと感じました。

    次に「ほとんどの人が立っている式典」で、数人が座っていることで、いったいどんな「混乱」が生じるのか私にはわかりません。旧文部省が君が代の強制をはじめるまでは、特に何の混乱もありませんでした。地方に行けば今でもそうです。

    たとえば来賓に地域の市会議員が来ているとします。その人と、あと一人二人の教師だけは君が代の演奏中に座っている。で、そのあと別に何事もなかったように祝辞をのべる。父兄席での会話「あの人共産党やから」「ああ、それでかいな」そんで終わりです。今みたいな強制がはじまる前のたった10年、20年くらい前までそんなもんでしたよ。なんで急に「混乱」が生じたかと言えば、立たない教師が出てきたからではなく、強制がはじまったからなんですね。

    つまり立たないことが問題なんではなく、「強制」のほうこそが原因なんです。立っているだけでもダメだと、目をつけらた教師が本当に歌っているかどうか、教育委員会が卒業式に乗り込んできて、口元に音量計までつきつけてチェックする。そんな屈辱的なことまでしている今の石原都政のほうが、よほど君が代を穢しているだろうし、対立を極限まで煽ってどこまでも混乱を持ち込んでいると思いますよ。

    また、旧文部省の強制がはじまる前は、日の丸掲げて君が代歌ってという、そういう権威的または形式的な卒業式は減少傾向にありました。地域によっては君が代の斉唱率が5割にも満たないところがいくらでもあって(つか、そんな統計を作る段階ですごいイデオロギーに凝り固まっていると思う)東京のような都会になればなるほど、オリジナリティにあふれた卒業式だって増えていく。それに「危機感」をもったということが強制の背景にあるんですね。でもそんなの自然な流れだったんですから、国が介入し、教師を粛清してまで強制するもんですかね。

    • SP
    • 2011年 3月 29日

    草加耕助さん

    たしかに、
    何でもかんでも強制していいのかっていったら違うかもしれません。
    君が代の替え歌禁止は少しやり過ぎかもしれません。
    ですが、
    こういう法律を作らなければいけなくなったのは、
    式典の統一性を守らなくなったからではないでしょうか?
    僕の学校にはいませんでしたが、正直、数人だけ起立しないという様子を想像すると、何だか恥ずかしい気分になります。

    今まで法律が存在しなかったのは、何もしなくてもみなきちんと揃って起立していたからです。
    高度経済成長期の左翼は、日の丸を掲げて政府に抗議をしていた筈です。
    日本が裕福になればなるほど、
    規律、道徳が乱れ、挙げ句の果てには日の丸に文句をつける人が増えて来ました。
    もしかしてこれは一種の平和ボケではないでしょうか?

    地震で大変な事態になり、
    自衛隊がほとんど寝ずに必死で救援活動を行っているというのに、その人たちと来たら彼らの前で自衛隊を解体しろ
    だとか
    9条守れ
    とか言ってます。
    そんなことを言っていては支持を得れないことはその人たちもわかっている筈。なぜ彼らは的外れなことを何時までも言って居るのですか?

    それにこの法律がダメだというのなら、外国国章損壊罪も廃止しなければいけなくなります。
    自国を侮辱していいのに、外国を侮辱することは禁止って言うのはおかしな話です。

    天皇陛下は日本のシンボルです。憲法でもそう定められてます。
    これには左派も右派も関係ないと思います。
    日本を統一するにはシンボルが必要です。そのシンボルをなくしてしまっては国がまとまらなくなっていざ国家危機に立ち向かえなくなります。かつての中国のようになってしまいます。

    そもそも民主主義という政治制度は、多数派の意見を取り入れるシステムではないのでしょうか?確かに少数派の意見を視野に入れ、妥協案が通る事もありますが。

    でも、両方が妥協できる策って、難しいですよね。

    日本は世界中から尊敬を受けています。
    よく左派の人はアジアに嫌われているといいますが、
    彼らのいうアジアとはどこのことを言っているのでしょうか?
    インドネシアに旅行に行った時、
    日本のお陰でこの国が独立できました。本当に感謝しています。ありがとう。ありがとう!
    と言われました。
    周りの住民も皆賛同して、日本に対して嫌な感情を持っている人は誰もおらず、良い待遇を受け、とてもいい気分で帰国できました。

    現在、日本を嫌っている人が多い国は、中華人民共和国、北朝鮮、韓国です。その理由は、反日教育です。
    彼らは、私たちには信じられないでしょうが、
    まるで日本人が悪人ばかりで残忍な人種で有るかのように悪点を強調、挙げ句の果てには証拠のない捏造をし、子供達に教育しています。
    それを信じ込んでしまった人に、嫌われています。
    悪点と良点の両方を教育された上で日本が嫌われているのなら仕方がないです。それは私たちが反省し、謝罪すべきです。
    ですが、日本の悪点を誇張させた教育を受けてきた人々に嫌われていて、
    その人たちの意見をアジアの意見とするのは、それは正常な意見とは言えません。
    双方の視点で教育すれば、意見が違うかもしれませんし。

    お互いにちょうど良い意見を見つけるのはなかなか難しいですね。

  8. SPさん>
    うーん、別に妥協しなくてもいいと思いますよ。
    違いは違いでいいんじゃないですか?
    みんな一緒になる必要はないと思うし、馴れ合いはよくないです。
    違う意見があることが大切と、私なんかは思うのです。

    どうもね、政治にかかわっている人は、根が純粋であればあるほど、自分の信じる「正しいこと」で世の中を埋め尽くそうとするし、その「正しいこと」に真っ向から反する人を、まるで悪魔みたいに駆逐しようとする。そういうの好きじゃないんですよね。

    まあ、「過激派」と街宣右翼が「お互いを認め合う」関係になったらこの世は終わりだと思いますよ(笑)。それは馴れ合ってはいかんだろうとは思います。ところが、これほどはっきりした違いではない、自分とはちょっと考えの違うだけ人を、やれ反日だの非国民だの反革命だの右翼だの左翼だのレッテルを貼って排除しようとする。そこまでいったらもう魔女狩りの世界ですよ。そして歴史上、そんなことはいくらでもあったわけじゃないですか。

    だからね、SPさんがこれからも「国旗・国歌を大切に」でも別に私は非難しません。それはどういう意味かと言うと、その主張が善意からでているのならば、私はこれからも主張内容が間違っているみたいな批判はするでしょうが、それがイコールSPさんが「悪いやつだ」とはならないということです。むしろ、その善意については敬意さえはらうと思います。

    あとは大衆運動というか、その支持を獲得することで決着をつけていく以外にありませんし、その時々の多数派の意見が通るということはあると思います。

    その場合、忘れてならないことが二つあると思います。一つは、単純な多数決は「多数派独裁」という独裁政治の一つだということです。中国の文化大革命なんかもそうですが、少数派の意見や権利が守られないならば、それは私たちがイメージするような意味での民主政治ではないということです。

    二つ目は、一つ目ともかかわりますが、やはり人権ということです。別の言い方をすれば「ものには限度がある」ということです。いくら少数派の言論も大切だと言っても、人の人権を踏みにじり、その心をズタズタに傷つけるようなもの、たとえば人種差別を煽ったりとか、その人が自分で選べない属性を理由にそれが劣ったものだとか、不利益を課しても当然だとかそういうものは立場の左右に関係なく、みんなの共同の力で根絶していかなくてはならないと思うし、それもまた民主主義に含まれている原則の一つだと思います。

    その二つさえ忘れなければ大丈夫ですよ。妥協なんて考えず、これからものびのびと自由に自分の言いたいことを言ってください。私も負けずに言いたい事を言い続けますから。

  9. RT @yutanpo1984: ブログ旗旗 » » 「君が代」の替え歌で懲役2年もー自民党が法案提出を検討 – 旗旗 http://t.co/W9bUxw2Pxc

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