2018.05 映画『タクシー運転手~約束は海を越えて~』をみんなで見た

投稿者:ジグザグ会

by ジグザグ会/公式  □ 反戦動画集のトップへ

 『タクシー運転手ー約束は海を越えて』をジグザグ会の数人で見てきました。ここでは3人の感想を紹介します。ぜひお読みください。その上で映画に関心をもっていただくきっかけになれば幸いです。

「タクシー運転手」~約束は海を越えて~ 公式サイト

[Sponsor Ads]


 本作は1980年のいわゆる「光州事件」を題材に、実話を下敷きにした商業映画で、韓国では1500万を動員する空前のヒット作となりました。映画の内容解説については3人の感想(特に大川さんの)を読んでください。

 先に同じ光州事件を取り上げた『光州5・18』では、いわばその内部から悲劇の真実を描いていますが、この作品では当時の背景情勢や政治的主張などは全く描かれず、外の人間(主人公)の見たまんま、そこでのごく普通の人としてのふれあいを、時に笑いをまじえて描いていきます。さらに主人公は戒厳令に反対する学生のデモを「迷惑だ」と言うような、軍政か民主化かの岐路にあった激動の時代背景を考えれば、もはや「普通」を通り越していささか鈍感なくらいの陽気でいい加減な男です。

実際の光州事件の画像
光州事件の実際の画像

 しかしそんな一介のタクシー運転手の勇気によって、覆い隠されていた光州での事態、その映像などが、全世界に伝えられたのです。「部外者」としての目線、主義主張からではない人として当たり前のふれあい、そして私たちと変わらないごく普通の人々の勇気によって引き起こされた奇跡。

 特に感想を寄せてくださった3人にとって(そして私にとっても)「光州事件」は、少年~青年時代に、日本のすぐ隣でおこったショッキングな事件であり、その後の人生に大きな影響を与えた事件です。
 あの当時「英雄的」とさえ思っていた行動が、実は今現在の自分と何ら変わらない普通の人たちの勇気によって担われていたこと、およびもつかない高邁な精神や思想からではなく、誰でも理解できる当たり前の行動だったこと。それは大きな驚きと共に再度事件を自分たちに引きつけ、新しい意味を私たちに与えてくれるものです。
(草加耕助)

『タクシー運転手~約束は海を越えて~』を今すぐ無料で見る
(2023/02現在)

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

AIコースケと議論しよう! この記事への質問・一言コメントをどうぞ

●AIの回答は、必ずしも正確とは限りません。また、回答は執筆者の見解と必ずしも一致しない場合もありますので、参考としてご利用ください。
●回答には文字数制限があるため、内容が簡潔になります。また、制限を超えると途中で打ち切られることがあります。

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
ジグザグ会
私たちは、原発を社会問題として考える出入り自由の個人共闘(ゆるいネットワーク)です。ヨタヨタはしても、とんがっていたいということで、ジグザグ会としました。  普段は主にネットを中心に活動しており、月一回程度、自由参加で行動、交流、学習などを積み重ねていきます。「左から」としておりますが、私たちの趣旨や内容にご賛同いただける方なら、どなたでも歓迎いたします。私たちの行動にご参加ください。