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八、組織活動における留意点
革命的激動期が近づき、しかも党派闘争も激化するこの時代を克ちぬくためには、組織運営上の問題でとくに留意されなければならないいくつかの点がある。
(1)大衆との結合をふかめ、公然領域を拡大するためには、組織活動をはたしている部分が戦役主義的な思考におちいってはならず、やれるかやれないかだけで判断する能力主義的組織運営におち込む危険を厳しくいましめていく必要があることである。
(2)任務をはたしきれなくとも気特ちとしては献身的であり、貢献的であるならば、必要なポジションや組織的位置は必ず与えられていかなければならない。その気特ちを組織がくみとり、配置していくのであって、それを能力主義で切ってしまうと、少数のエリートの闘いにわれわれはおちこんでしまう。そうなってしまう傾向に、この間全くおちいってこなかったとはいえない。
(3)『組織活動の手引』の内容を認めても実際上はやりきれない、かかわりきれない人々のための組織=「戦線」や「市民の会」のたぐいは、ゆえに拡大され、受け皿としての機能をはたさなくてはならない。地区党も同様であり、すぐにメンバーに加えてしまうということでなしに、学習会等を設置し、そこに結集してがんばってもらわなければならない。
(4)その場合、そうしたポジションを指導する部分は対象の弱さをみすえ、それを認めて、やれる形態でいいからやってもらう、そういう政治的な広がりを己のうちにつくり出すべきであり、何かしら自分の決意や覚悟を相手にぶつけて同一化をのぞんでも無理な場合が多いのである。
(5)つまりわが同盟を支持してくれる人々、自分はできなくとも援助は与えてくれる人々と、われわれは正しく接しなければならず、それを無駄にしてはならない。自分達の気持だけを振り回したり、必要性だけから論じるのではなく、実際の組織活動においては、誰もがそこでならやれる場が設定されねばならず、それをつくり出していかなければならない。それができればわが同盟は一層拡大でき、支持者の輪をひろげ、闘えば闘うぼど強くなり、必ず勝利することができるであろう。
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