2026年7月から9月のアニメ

遅くなりましたが先月まで放映されていたアニメをレビューしていきます。

「天幕のジャードゥーガル」
Souffleにて連載されている漫画が原作のアニメです。第二代オゴデイ・ハン時代のモンゴル帝国の後宮を描くアニメです。とてもかわいらしい絵柄とは裏腹に、描かれるのは異民族に征服され、すべてを奪われた少女シタラ(ファーティマ)の過酷な運命と復讐の物語です。モンゴル帝国周辺の世界史を知っていると物語の複雑な背景や人間関係が一層楽しめます。後にアッバース朝を滅亡させ、バグダッドで破壊と虐殺の限りを尽くすことになるフレグの幼い姿がその最たるものです。その一方で史実におけるファーティマの凄絶な最期を考えると胸が締め付けられます。

「幼女戦記 Ⅱ」
2017年に放映されたライトノベルが原作のアニメです。2017年に1期目が放映されて、2019年の映画を挟んで今回が2期目です。第二次世界大戦頃の魔法が使える仮想世界をモデルにした仮想戦記で、主人公が幼女に転生したサラリーマンなので好みが分かれると思います。左派リベラルでこういう作品は抵抗感を示す人が多そうな気もしますが、私はエンタメと割り切って見ています。ただ重厚で過酷な戦場描写と謀略が続くためずっと観ていると消耗します。

「ワールド イズ ダンシング」
モーニングで連載していた漫画が原作のアニメです。このタイトルで室町時代の世阿弥が主人公の物語です。この描き方で室町時代の世阿弥を主題にする必然性があったのかという点で評価が分かれている作品ではありますが、私はアニメ作品としては良い作品だと思います。作画のタッチが素晴らしく、芸術作品を見せられるようです。

「逃げ上手の若君」
2024年に放映されたアニメの2期目です。1期目に比べてはっちゃけ具合が上がっている気がします。どことなく一昔前のテレビ番組を思わせるノリや、突如挿入されるいらすとや風のイラスト、相変わらずのシュールギャグなど笑わせてくれました。

「黄泉のツガイ」
前クールの続きです。バトルの中で設定や世界観が少しずつ明らかになっていくスタイルでした。2クール目に入ってもあまり話が進んでいる感じがせず、終盤にようやく進んだように感じますが、これはこれで面白くはあります。

「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」
かの攻殻機動隊シリーズのアニメです。神山・押井作品のような硬派で哲学的な作品に思える攻殻機動隊ですが、こちらの方が原作の雰囲気に近いものです。これはこれでエンタメとして楽しんで観ることができます。神山・押井版で草薙素子の声優だった田中敦子さんはすでに故人となっていますが、今回の坂本真綾さんもなかなか雰囲気が出ていました。

「二十世紀電氣目録-ユーレカ・エヴリカ-」
今期の京都アニメーション枠です。架空の19世紀後半の関西が舞台のスチームパンクっぽい何かです。声優がとても豪華なのですが何がやりたかったのか視聴者側にはあまり伝わってきませんでした。シリアスな絵の中に突然コメディタッチの絵が差し込まれるのももともとコメディタッチの「逃げ上手の若君」ではうまくいきましたがこちらでは単に滑ってしまいました。

(番外編)「魔法少女まどか☆マギカ ワルプルギスの廻天」
魔法少女まどか☆マギカの「叛逆の物語」から13年の時を経て続編が公開されました。話の内容はなんとなくはわかるのですがしっかりとは理解できませんでしたが、まどか☆マギカの最大の災厄であるワルプルギスの夜の背景が明かされました。しかし作画は素晴らしく、それだけでも観る価値があります。おそらくまた続編が作られそうです。

今月からは「くすり屋のひとりごと」「スティールボールラン」などを見ていく予定です。

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

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