2007.09.11 テロ特措法延長阻止!京都デモに参加~翌日安倍辞任(^O^)v

投稿者:草加 耕助

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 9月11日に行われた、テロ特措法延長阻止「<撤退前夜>京都デモ」に参加してきました。例によってデジカメの動画機能で撮影したので、画質や音が非常に悪く、ちょっと見にくいかもしれませんがご容赦を。

安倍内閣の瓦解で派兵阻止は新たな局面へ

 さて、デモ出発直前まで激しく降り続いていた雨模様の中、私たちは「テロ特措法の延長反対!安倍は即時に辞任しろ!」と訴えて元気良く歩きました。そうしたら翌日に安倍首相が本当に辞任しちゃったという(笑)。こうして第二次安倍内閣は組閣からわずか2週間で瓦解したわけです。

 参院選における自民党の大敗で、ようやく自衛隊派兵、アメリカの戦争への協力をやめさせる可能性が出てきたわけで、その突破口こそがテロ特措法の延長もしくは代替法案の成立阻止です。この攻防は日に日に激しさを増しつつあり、安部辞任でまた新たな局面に突入しました。

 しかし、民主党が同法延長に反対している理由は、私たち反戦派とは似ても似つかない全く違う理由であり、基本的な発想に自民党と大きな違いがあるわけではありません。デモ主催者の反戦生活が訴えておられるように、「民主党がこのまま反対を続けると期待してはなら」ず、私たちが「撤退への社会的な意思をつくりだすことではじめて、民主党はそれを与野党対立の争点にするにすぎない」のです。

 反戦生活ではこのような認識のもとに「キャンペーン<撤退前夜>」を呼びかけておられ、9・11デモはその一貫として取り組まれたものです。次回は国会審議も山場をむかえているであろう10・8デモです。とにかく「組織参加ゼロ」ですので、近隣の市民の皆さんの結集を呼びかけます。

公安警察の執拗なデモ妨害―デモ申請書を渡さず

 今回はサウンドデモで木屋町(京都の庶民的な飲み屋街)を練り歩くという「画期的」なコース申請だったため、これをやめさせようとする五条警察署がなんと窓口で申請書を渡さず、早く申請させてほしいと要求する主催者との間で、申請書を渡す渡さないの攻防が延々と続いていたそうです。

 デモ申請は許可制では違憲とされており、届出制が建前になっています。そしてちゃんとした合理的な理由(たとえば深夜2時に住宅密集地をデモするとか)がある場合に限り、警察ではなくて公安委員会が例外的に申請を却下することができます。ただしその場合は議会に却下したことを報告して審査を受けることになっています。

 それくらい、デモの権利というのは民主社会の重要なバロメータなのです。ところが実際には単なる受け付け窓口にすぎない警察署において、警察が「うん」と言うまでは申請書を渡さないという方法(水際作戦)で、事実上の許可制と同じ運用がされています。これは明白な脱法行為です。

 ところがこの日の雨のために五条署の公安刑事さんたちにはやる気がなく、あからさまな妨害が少なかったおかげで、実際にはどうということもなく終わりました。特に木屋町通の歩道にはアーケードがなく、まだ雨足も強かったせいで公安刑事さんたちは全く出てこなかった。そのおかげでデモはいたって平穏。あっというまに木屋町を通過してしまいました。これの何が問題で五条署は大騒ぎしていたんでしょう?

雨でやる気のない公安のおかげで平穏なデモに

 四条通に入って以降は歩道の屋根の下に公安の姿が大量に見えますが、やっぱり雨の降っているデモ隊側に出てくるのを嫌がっているようでした。雨もやみかけた終盤からは、ちょこちょこと出てきては主催者メンバーを個別に恫喝してまわる姿が見られましたが、それも普段の半分くらいの量。公安があまり出張ってこないせいで、全体としては大変に平和的なデモになりました

 公安さんはそれ(言論弾圧)が仕事なんでしょうが、まるで妨害しなければいけないみたいにデモに介入してくるから揉めるだけで、公安さえ何もしてこなければ何の問題もおこらない。本当にいつもこうだといいのにね。

 解散地点では、本来ならちょこっと交通整理をすれば済むところを、早くから車道も歩道もわざわざ全面通行止めにした上で、警察が指揮車を「宣伝カー」がわりに使い、まるでデモ隊が違法行為をして交通がストップしているようなデマ宣伝をします(実際には警察が止めている)。この誹謗中傷行為は解散地点における五条署名物の恒例行事です。

 この時には五条署や府警本部の公安刑事さんたちが警察の帽子を脱いで通行人にまぎれこみ、デモ隊に「おまえら迷惑なんじゃ!」と野次をとばすなどの迷演技で”迷惑感”を演出、通行人を煽ろうと努力している姿が目撃されています。この日もこの「恒例行事」は健在でしたが、「宣伝カー」からの誹謗中傷のみで、公安刑事さんは早々にお帰りになった模様。公安さんの迷演技を撮影しようと思っていたのに、そのお姿は見られませんでした。

 しかしこれで「日本は自由だ!」とか叫んでいる人の気がしれんわ。

あまりに無責任!首相以前に社会人失格の安倍

 そしてデモ翌日に仕事から帰ってみたら「安倍辞任」のニュース。まあ、私がデモで辞任しろと叫んだおかげではないだろうが(笑)。
 なんつーか、遠藤農水大臣が就任会見で「(大臣にはなりたかったけど)農水相だけは絶対やりたくなかった」とヘラヘラ笑顔で語っているのを見て怒りがこみあげ、「こんな無神経なこと言う奴は即刻辞任だ」と思っていたら、補助金の不正受給が発覚して本当に一週間で辞任してしまった。あの時も驚いたが、今回も不覚にも驚いてしまいました。ごめんなさい(笑

 いや、「辞めろ!」と叫んできた翌日に辞めたわけだから、何の文句もありませんよ、はい。
 ただ一方で、社会人としての私が、自分の仕事に対する安倍さんの態度はあまりに無責任すぎるとささやくんですよね。少なくとも社会常識において自分以下(というか世の中のほとんどの人以下)の安部さんにだけは「自己責任」とか死んでも言われたくないですよね。

 この感覚は私だけではなく、だいたいの社会人共通のようで、私の周辺の今まであまり政治に関心がなかったようなおっちゃん、おばちゃんまで「ちょっと無責任やね」とか「辞めるならもっと早く(選挙直後)に辞めればよかったのに」と言い始めてます。このあたりの感覚は政治的な意見とはあまり関係がないようで、いわば常識で考えればということ。

 なにやら「辞めても辞めなくても批判されるなら、どうすればいいんだ」とかわめいている人がいたけれど、要するに安倍さんは「敵として尊敬できる人物」ですらなかったということにすぎません。裏切り者・卑怯者・無責任の3つは、敵からも味方からも尊敬されないし軽んじられるのです。それこそ「自己責任」というものでしょう。

辞めるなら参院選直後だったはず

 普通に考えて辞めるべきだったのは、参院選直後でしょう。私たちは安倍さんが民意と、そして選挙前の自分の言葉すら翻して居座ったことに当然の抗議をしていたわけです。あの時に辞めていれば、誰も「当然」と思って文句を言わなかったし、支持者からは「おつかれさま」くらい言ってもらえたと思うよ。今、舌打ちもせずに真顔で「おつかれさまでした」とか言う人は、支持者ではなくてただの馬鹿だからね(笑

 だいたいが「安倍不信任」の民意を無視して無理やりに居座り、内閣を発足させ、外遊して各国首脳と会談し、国会もはじまって、所信表明演説もした直後に職場放棄して逃亡。タイミングとしてはこれ以上ないくらい最悪のタイミングだわな(爆笑)。こりゃ小泉さん以上に「自民党をぶっ壊す」ことを狙っているとしか思えない、

 安倍さんのあまりと言えばあんまりな「自爆テロ」に、自民党のお偉いさんたちは頭を抱え込んでいる。きっとブッシュさんも同じように頭抱えて怒っているだろうなあ。まあ、とことん「人が迷惑している」なんて思いもつかないわがままなお坊ちゃまだったんだね。

 「きっこのブログ」では飛行機の機長にたとえての話が少し載っていたけれど、安倍さんは離陸前にいわば参院選という機長テストで不合格になったわけだ。にもかかわらず、「やだい!絶対にうまくできるんだい!」とダダをこねて、強引に機長席に座った。そして若い自分のお友達を機から降ろし、かわりに経験の長いお年寄りをクルーに加えることで、やっと離陸の許可を得た。

 ところが安倍機長は、無理やり飛行機を離陸させた直後に「やっぱりできないよう」と泣きべそをかいて、自分だけパラシュートで脱出してしまったというわけだ。で、まがりなりにも安倍機長を支えようとしていたお年よりのクルーたちは、無人になった機長席を呆然と見つめながら「だったら最初っからそこに座んなー!」とアゴが外れるほどあんぐりと口をあけて突っ込みまくっているわけですな。

衆院解散であらためて信を問うべきだ

 もはやただちに衆院を解散して信を問うしかないように思う。それまでは話し合いで短期の「選挙管理内閣」を作るのが妥当。自民党の後継総裁は、ホンネを言えば、安倍さんとあんまり印象の変わらない麻生さんがなってくれたほうが楽だなあ。極右路線の自民VS保守政党の民主という構図も維持できるし。

 逆に福田康夫さんとかになられるとちょっとやっかい。自民党が支持を盛り返す可能性がある。麻生太郎さんでも一時的に盛り返すだろうが、長期的には「第三次安倍内閣」みたいな末路をたどるだろう。今のところ後継は麻生さんを軸に進んでいるようで少し「安心」だわ(笑)。

投稿者:草加 耕助 (旗旗サイト主宰)

参考リンク

[緊急] 安倍総理、代表質問ドタキャンで辞意表明(第一報改訂)(保坂展人のどこどこ日記)
なぜ国会を投げ出したのか 安倍首相辞任の舞台裏 (田原総一朗の政財界「ここだけの話」)
政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相 (立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」)
最後の最後まで無責任だったアベシンゾー(きっこのブログ)
ブッシュが安倍に渡した引導は「拉致を忘れろ」では?(反戦な家づくり)

【資料】安倍晋三辞任!動画あり(zara’s voice recorder)
辞任会見(全文掲載・映像ノーカット)+小沢代表会見(ノーカット)(晴天とら日和)
総理辞任会見質疑、一問一答(13日の水曜日)

ホンマに辞めてまいよった・・・(呆)(アフガン・イラク・北朝鮮と日本)
安倍首相辞任に思う(モジモジ君の日記みたいな)
無残やな(Arisanのノート)
祝!アベ内閣退陣(なのなの勢力)

あらら、ホントに辞めちゃったよ、アベ氏(P-navi info)
これはひどいニュースですね(ですぺら)
安部晋三代表質問から逃亡、辞意表明(アッテンボローの雑記帳)
安倍首相の辞任について(酒井徹の日々改善)

自民党解体までのカウントダウン開始!【戦後自民政治レジームの脱却は今からだ!】(らんきーブログ)
安倍辞任と今後の課題(アッテンボローの雑記帳)
安倍後の日本がまず手を付けるべきことは何か?(猫の教室)
福田康夫氏の護憲レベルは?(津久井進の弁護士ノート)

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