学生は不況の中で高学費にあえいでいるのに、理事会トップにはお手盛りの「退任慰労金」1億6000万円。その一方で全教職員の一時金は1ヵ月分力ット。さらに生命科学部新入生への「特別転籍」問題で私学助成15億円カット処分という不祥事。最近、京都の立命館大学の理事会はあまりにも独断専横が目立つ。
その批判封じに総長選挙規定は改悪し、学友会費の代理徴収中止の意向を示して学生自治会を脅迫。こんな大学はおかしいと、学生たちが学園祭当日の2008年11月16日、「立命にちょっとひとことデモ」を行ない。理事会を批判した。
デモは産業社会学部のA子さん(22歳)ら7人が呼びかけ約50人が参加。全くの素人が構想から学園祭までたった3週間という強行スケジュールでの手作りデモでこの成果は本当に立派。
何より、大学がどんなにおかしなことをしても、諾々と従って声すらあげない飼いならされた学生ばかりかと日本の将来に危惧が抱かれる昨今、「おかしいことはおかしい」と普通に言える学生がまだまだ大勢いることに勇気づけられます。A子さんらの行動は、そういう普通の学生たちに声をあげる場を提供した功績が大きいと思います。
大学当局(理事会派)はA子さんら実行委員会のメンバーを「○○派の活動家だ」というデマを流すというネトウヨの常套手段と全く同じ学生分断工作を必死で繰り広げたそうです。逆にこれこそまさに理事会派の正体と、学生が声をあげ始めたことへの驚愕を示す以外ではありません。
今後はこのような理事会派のA子さんらへの名誉毀損行為の社会的な責任追及も行われなくてはなりません。注目していきたいと思います。
11.16「立命にちょっとひとことデモ」アピール文
近頃の立命は空が見えない
学生との約束はなかったことに 建坪率ぎりぎりまで詰めこまれた建物
ロープを張られた芝生 せせこましいベンチ いつのまにか消えていく広場
近頃の立命は息がつまる
15億円ペナルティ 労働法違反 訴訟 恥ずかしいニュースに取り巻かれ
22時半の強制一斉消灯 監視カメラ 追い立てられるように帰途につく
近頃の立命はおんなじ色だ
誰がいつ、何故どうやって決めたのか エンジ色の「R」シンボル
全ての街灯に図書館に5mおきに webにもグッズにも梅田駅にも
近頃の立命には居場所がない
サークルやってなきゃいけませんか 授業とってなきゃいけませんか
せき立てられることなく ゆっくりと ただ大学にいてはいけませんか
近頃の大学には自由がない 希望がない 未来がない
東では 看板を立てれば強制撤去 ビラをまけば警察を呼ばれて逮捕
いずれ立命も そんなふうにはなりませんか
学友会費代理徴収廃止の通達は その布石ではありませんか
大学にとって価値のある団体は利用し 課外自主活動を都合よく制限
200万近い学費を払う わたしたちは客じゃない 大学は誰のものですか
学食の値上げは嫌だとか あの段差が不便だとか 学費が高いとか
そんな「ひとこと」を抑圧し 黙殺する大学にはなりませんか
そのひとことが学生の声です ひとことでも学生の思いです
むかし フランスの詩人が言った
「戦火の中でも大学は開き そこから まごころがあふれだす」
まなざしをこちらに向けて下さい 耳をすまして下さい
今日、私たちはつぶやきます、ひとことでも
今日、私たちは叫びます、ひとことでも
11.16 来たれ、「立命にちょっとひとことデモ」!!
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◆日時:
2008年11月16日(日) 15:20受付開始、15:50出発
◆集合:
京都市北区小松原公園
(立命館大学東門より100m、平野神社正面からまっすぐ)
◆対象:
学生、OP、教職員、元教職員、各労組、近隣住民、市民
最近の立命や大学の状況にひとことでもふたことでも言いたい人、全て!
◆経路:
東門一周→平野神社前で北上→わら天神前左折→正門前流れ解散→祭を楽しむ
◆その他:
飛び入り自由大歓迎、楽器・鳴り物・プラカード等持ち込み歓迎
※「簡単に染まらない」ことの象徴、および識別のために、当日の実行委員は「黒」で全身を統一しています。参加者の皆さんの服装はもちろん自由ですが、「ちょっといいな」と思われた方は、お気軽に黒い衣装でお越し下さい。
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