G20サミットが開かれた韓国ソウルでは、まず、7日に市庁前広場で民主労総や市民団体など2万人(警察発表)による反対集会が開かれ、G20首脳会合開催のほか、自由貿易協定(FTA)にも反対を訴えた。これに対し警察当局は同広場周辺に約2800人の警官隊を配備し、大学生を含む4人を逮捕した。
サミット当日の11日には、民主労総と80あまりの市民団体で構成された「G20対応民衆行動」が、ソウル駅広場で対抗集会を開催し、「経済危機の責任を転嫁し中身のないG20を糾弾する。金融取引税を導入し危機の根本原因である金融資本を統制せよ」と訴えた。
会場にはアルゼンチン労働総同盟女性平等委員長、インドネシア外債反対ネットワーク代表など、海外の市民団体活動家も参加。集会の後、3500人(警察発表)がG20の会場に向けてデモ行進。これを阻止しようとする警官隊と小競り合いになる場面もあったが、デモ隊は会場に向かう途中で自主的に解散した。
12日の閉幕後、参加した首脳たちの多くは、その足で横浜のAPEC会場に向かった。
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