東京都が一方的に、3月3日に準備されていた集会の会場使用許可の取り消しを言い渡しました。この集会は、近年、北朝鮮問題に便乗したレイシストたちの在日朝鮮人に対する差別と人権侵害が本当にひどく、それに対する抗議や、人権啓発のための集会とデモを行なおうというもので、参加者は報道のような「総連系」という枠にとどまるものではなく、人種差別の広がりを憂慮する、多くの日本人や在日市民も多数参加する予定でした。
総連系集会:日比谷音楽堂の使用 都が取り消し指示(毎日新聞)
しかも、いったん許可しておきながら、突然に取り消しを通告してきたため、明日(28日)までに集会の場所が確保されないと、警察の申請の関連で集会後のデモも出来なくなるのです。つまり行政機関による「デモ禁止命令」と同様の効果があります。
これではますます在日市民に対する差別や迫害をしている人々を勇気づけ、人権侵害を助長することになってしまいます。私たちが北朝鮮を非難できるのは、私たちが人権と自由を尊重しているからです。少なくとも石原都知事に北朝鮮を非難する資格はありません。日本人の良心にかけて、石原差別行政に抗議を!
・東京都 電話03-5321-1111(代表)
公園管理課につないでくださいと言って下さい
・都の意見募集コーナー
http://www.metro.tokyo.jp/POLICY/TOMIN/iken.htm
・日比谷公園 03(3591)6388
info@hibiya-kokaido.com
追記:その後、裁判所の判断で不許可処分は無事に無効となりました
杉原則彦裁判長は『混乱が起きる恐れがあるとの理由で公の施設の利用を拒否できるのは、警察の警備によっても混乱を防止することができないなどの特別な事情がある場合に限られる』との判断を示した。
(時事通信)
その上で、特別な事情があるとは認められず、公共の福祉に重大な影響を及ぼす恐れがあるとはいえないとして、都側に執行停止を命じた。」
ところが、これに対して都側は同日午後6時,ただちに即時抗告を申し立てました。その理由は,驚くべきことに 「5000人規模の集会では人数が多すぎて大音楽堂付近の安全が保障できない」というものです。東京では5000人どころか数万人規模の集会もそんなに珍しいことではありません。こんないいかげんで適当で恣意的な理由で集会が禁止されるなら、市民的自由などいつでも抹殺されてしまいます。
先にも書きましたが、私たちが北朝鮮を非難できるのは、私たちが人権と自由を尊重しているからです。それは「程度問題」では断じてないのです。石原都知事をはじめとして、人権を尊重できないない人に北朝鮮を非難する資格はありません。
5000人規模の集会が日比谷大音楽堂(野音)で開催されたことは過去いくらでもあります。多少の右翼の抗議があるからといって,それを理由に使用処分が取り消されたのでは,集会の自由が失われてしまうでしょう。
幸いにも、あまりと言えばあまりにも露骨でいいかげんな都側の主張を、裁判所も認めることができなかったようです。
「宮崎公男裁判長は『集会による混乱は具体的に予測されていない。混乱があっても、警察の警備で防止することが難しいとはいえない』と述べ、都側の主張を退けた。」
都側の抗告棄却=日比谷野音使用問題で-東京高裁
それにしても、こんな馬鹿馬鹿しい主張でいちいち気をもまなくてはならんとは!
石原絶対やめさせるしかない!
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