2013年のG8サミットが開催されたイギリスでは、開催前から期間中を通じ、連日大規模な抗議デモが行われた。一般の人々に加え、人権活動家や労働組合のメンバーらもこの会議の開催に抗議し、ロンドン中心部でデモを行った。
そんな中、6月11日に反対派の若者が集まっていた建物を警察が急襲し、32人を逮捕した。名目上の容疑は「武器所持」とされるが、事実上は活動家の事前拘束が目的だった。拘束された活動家らは「警察はやりすぎだ。われわれは平和的に抗議活動をしたいだけなのに」と話した。また、15日には厳戒中の北アイルランドの中心都市ベルファストでも、労働組合のメンバーや環境保護活動家、財政緊縮策に反対する人々など数千人がデモを行った。
サミットが始まった17日には、会場の北アイルランドのエニスキレンで、超厳戒態勢をくぐりぬけたグローバリズムに反対する学生ら数百人が、「飢餓をなくせ」「戦争反対」などと叫びながら、サミット会場に向かって行進した。事務職員クレア・ベイリーさん(43)は「緊縮策に苦しむ99%の市民の声に、G8首脳は耳を傾けよ」と話した。
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