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動員を飛躍的に伸していたこの頃は、山行のたびに多くの初心者が新たに参加してくる。そのため、この武尊山(ほたかさん)以前の厳冬期山行においては多くの滑落者・骨折者を出すなど凄惨なありさまであった。ごく初期にはヘリコプターの出動を要請したこともあるが、後には激痛をこらえて自力で、あるいは交代で背負って下山していた。
その意味でこの武尊山行は、今までにない大人数で、やはり多くの初心者をかかえながらも、一人の滑落者もなく、変化する情勢にも的確に対応しながら全員が無事に貫徹したことで画期的な意味を持つ。また、党内の女解論争を口先のおじゃべりではなく実践的なものとしようということで、初めての試みとして女性のみのパーティも多く組織された。彼女らの多くは意識的に男性隊の助力を拒否して最後までやりきった。
山行のレベルアップと各地区での党的武装の推進が相乗効果となって、単に動員の増加にとどまらない、数に見合った組織力、行動貫徹力の向上を実感しえた。80年代中期はほんとに戦旗派の党派として最良の時代であり、当時の私達は我々はこのまま前進し続けると信じて疑わなかった。(草加耕助)
参考URL
本職のガイドさんが運営する『ガイドの眼』サイト内にある。読む人の立場に立った、とても良質な案内だが夏場の解説のみ。
◆武尊山
やはり夏場の登山記録でコースは違うが3Dマップがある。これで見ると前武尊-武尊山の稜線が厳冬期に滑落すると大変に危険であることがわかる。冬山登山で登り口→急登→頂上までは実は序章にすぎない。 本番は稜線に出てからだ。ちなみに「登山者がとても少なく、百名山にしては、人気がないという感じ」だそうである。
自動登録できる山行報告のリンク集。この山行記録も登録しようかと思ったが,迷惑かもしれないのでやめておいた(笑)。かなり参考にはなると思うんだけれど。
しかしこれで見るとみんな夏山に登っている。厳冬期にこんな所まで登るのは、よほどの物好きか人目につきたくない者だけ?
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