ヒロシマ平和の夕べ 2021~ヒロシマの継承と連帯を考える/広島市


イベント詳細


ヒロシマ平和の夕べ 2021~ヒロシマの継承と連帯を考える

 被爆76周年の今年1月、核兵器禁止条約が発効しました。核兵器のない世界をめざし血のにじむような努力をしてきた被爆者たちの大きな喜びです。

 きのこ会(原爆小頭症の被爆者と家族の会)の声明に胸を打たれました。胎内被爆者の苦難の人生に想いを馳せ、涙が止まりません。2カ月後の3月第五福竜丸に乗り組み、ビキニ水爆実験で被爆し、核廃絶を訴え続けた大石又七さんが、行く末を見届けることなく亡くなりました。
 すべての核兵器保有国と唯一の戦争被爆国、日本政府が条約に参加するよう強く求めます。

 福島原発の腐炉作業はまったく進みません。トリチウムを含む汚染水を多くの人々、漁業者の命と暮らしをかけた反対にもかかわらず、海へ放出すると決めました。原発稼働を止める複数の判決。にもかかわらず政府・電力会社は再稼働を進めています。また膨大に費用が膨れ上がった辺野古新基地建設、海の埋立ても、がんとしてやめようとしません。

 感染対策は後手後手、コロナ禍さえも利権に組絡める為政者たち。8月6日のヒロシマを、私たちは昨年、そして今年も開催すべきかほんとうに悩みました。会場参加を絞り、オンラインも併用します。コロナ感染対策に万全を期しながら、お迎えしたいと存じます。

 「8・6ヒロシマ平和の夕べ」平和講演は、核兵器禁止条約を巡る世界の状況と声、「核と人類」の取材を続ける田井中雅人さんに、被爆証言は「黒い雨」被爆者認定訴訟の原告の方に、10年目の福島から、いわき市民訴訟原告団長の伊東達也さんにお頗いしました。核兵器廃絶に向け行動する若い人たちに話してもらいます。

 8月6日、暑く熱いヒロシマにおいでください。オンラインにご参加ください。「核なき世界」をめざし、ともに考え、行動しましょう。

■ 日 時:2021年8月6日(金)
 開場13:30 開会14:00~閉会16:30

■ 形 式:会場&オンライン

■ 会 場:広島RCC文化センター 7F大会議室
 広島市中区橋本町5-11
 路面電車「銀山町」北へ約5分
 JR「広島駅」南口から西へ約10分
 https://www.rccbc.co.jp/access.html

■ 定 員:50名(先着)

■ 参加費:1,000円 ※障がい者、高校生以下、福島避難者は無料

■ 内 容:
・開会あいさつ 米澤鐵志さん(広島・電車内被爆者)
・平和講演「核の時代を終わらせるために」田井中雅人さん
・「黒い雨」訴訟原告 高東征二さん
・福島から「二度と広島・長崎、福島を繰り返さない」伊東達也さん
・アピール「平和活動を持続可能な取り組みに」
      被爆地出身の学生団体「KNOW NUKES TOKYO」から
・コーディネーター:河野美代子さん(広島被爆二世、産婦人科医)

※ 予約が必要です。
●会場参加
 要予約(予約のみ):先着50名さま
 申し込み/E-mail:86h@heiwayube.org FAX:050-3730-6587
●オンライン参加
 申し込み/E-mail:oki1121@me.com(申し込み期間:7月20日~8月1日)

■ 発言者紹介

田井中雅人(たいなか・まさと)さん
 核をめぐる国際会議や「グローバルヒバクシャ」を取材。「なぜ広島・長崎だったのか。核兵器は必要悪か。核大国はヒバク大国。立ち上がる風下の住民。」などを、著書『核に縛られる日本』(角川新書)にまとめた。「なぜ日本は、核兵器禁止条約を批准できないのか」を追及する。朝日新聞記者として国際報道部デスク、核と人類取材センターなどで、核問題を中心に取材を続けてきた。

高東征二(たかとう・せいじ)さん
 「黒い雨」訴訟原告。
 昨年7月、広島地裁は「雨の影響は、より広範囲」と、原告84人全員を被爆者と認定した。原爆のとき4歳、爆心地の西約9kmの自宅にいた。高校教諭を退職後、2002年から「黒い雨」被災者の証言を聞きとっている。12年、『黒い雨内部被曝の告発』を刊行。原告らは訴える、「もう後がないんよ!」。

伊東達也(いとう・たつや)さん
 「元の生活を返せ、いわき市民訴訟」原告団長。
 高校教員を経て、いわき市議5期、福島県議を3期務める。引退後は原発問題、障がい者支援にとりくみ、医療生協理事長を務めた。「警鐘を鳴らし続けながら、原発事故を止められず痛恨の極み」「原発をなくそう」と訴え続ける。

■ 主 催:8・6ヒロシマ平和の夕べ
    ホームページ http://heiwayube.org/
 連絡先:〒730-0031 広島市中区紙屋町2-2-25 大野ビル 5F 河野クリニック気付
     E-mail 86h@heiwayube.org
     TEL 090-2063-9452 FAX 050-3730-6587