by ときわ列車
昨日、いわき市で2・23『怒りのいわき行動』がありました。
集会には300人が集まり、会場の椅子が足りなくなるほどでした。
はじめに「ふくしま共同診療所」を支える母親と診療所の医師から発言があり、原発事故を無かったことにして「フクシマ切り捨て」を進める国と東電を弾劾しました。特に富岡町を訪れた医師は町が「3年前のまま」であることに衝撃を受けるとともに、原発30キロ圏内でも「帰還キャンペーン」をする国と、帰還しない人々の補償を打ち切ろうとする東電に大きな怒りを表しました。
次に、いわき市民からのアピールがありました。
肉牛の繁殖農家でNAZENいわきの呼びかけ人である三和町の方がまず発言しました。
「除染と言ってもでたらめで、ここにあった土などをバッグに詰めて別の場所に移しているだけ」、「放射能の影響か牛が相当のストレスを抱えてお産も難航している。ならば人間にもそれだけのストレスがかかっているはずだ」と現状を赤裸々に報告しました。
そして「いわき駅前アクション」のメンバーからも発言がありました。
「福島はこのままではじり貧なんです」、「署名を訴えても書いてくれる人が減った」、「家の前のさつきの葉っぱの形がおかしくなっている」…とこちらも厳しい現実を話していきました。その一方「こういう集会に来ると勇気づけられる」、「本当にいろんな人が集まって毎週声を挙げ、知恵を出し合っています」、「毎週の活動をブログでも出している(http://iwakiakusyon.blogspot.jp/)のでそれも見て欲しい」と力強いアピールもあり、会場を盛り上げました。
そして椎名千恵子さんが3.11反原発郡山集会への結集を呼び掛け、動労水戸からは常磐線を未だ高線量の竜田駅まで延伸することに改めて強く反対しました。
最後に…
僭越ながら僕が「行動提起」を行い、東電・いわき市・福島県・JR東日本への申し入れを行うこととその内容を紹介し、いわき市内デモへ出ることと、椎名さんに続いて3.11郡山集会への結集を呼びかけました。
そしていわき駅前からデモ行進へ…
デモコースの途中には東京電力お抱えの「福島復興本社(http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/chart-j.html)」のいわき事務所があり、そこで申入書を手渡しました。ちなみに申入れ文読み上げと手渡し担当は、僕でした…。
その後、いわき市役所前、福島県のいわき合同庁舎を通り、いわき駅に戻ってきました。
ペストリアンデッキで総括集会を行い、3.11集会を呼び掛ける「緑」さんと法大闘争の当事者である倉岡さんのラップ、そしてまたしても自分が出てきて「団結ガンバロー!」で締めました。ラップの動画が早くも上がっていたのでそちらは紹介します。
さて、僕個人としての感想ですが…
実はいわき市内からの参加がようやく2ケタだったのです…これは最大の課題として重くのしかかりました。
駅前アクションともども「もっと参加者を集めなければ」という思いを抱えていますが、市民の「復興願望」と「原発のことを気にしたくない」という「なんとなくの感情」は強固になりつつあると思いました。それでもデモへの注目度自体はそれなりに高く、多少は風穴をあけられたかなと思います。
そして……
今回の集会は僕自身の役割が今まで以上に大きく、正直プレッシャーとのたたかいでした。特に復興本社いわき事務所前での申し入れ行動は今思い返すとビビりながらのものになってしまったと思います。写真も撮られてしまったので「会社の奴らに見られたらどうしよう」とか「いくらなんでも運動関係のつながりがないmixiのマイミクさんを引かせてしまうのではないか」とかいうマイナスの感情も渦巻いています。それでも、NAZENいわきの呼びかけ人となった以上、後には引けません。なんだかんだで申し入れを無事にできたのでほっとしました。
しばしの休息(と明日からの夜勤含めた仕事)を挟み、来月11日は郡山集会、23日には東京の三里塚集会へ行く予定です。
皆さん、NAZENいわきを改めてよろしくお願い致します!
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