[旅とか]鴨川の川っぺりは等間隔!

by 中野由紀子

通天閣にて
大阪通天閣にて

 8月末から9月の初めにかけて、草加さん、まっぺんさんらと、大阪・京都へ行ってきました。大阪は生まれて初めて。関西生コンのおっちゃんたちに会いに行ってきました。戸田ひさよしさんともお会いしました。

 草加さんから聞いた話。去年の勉強会でおっちゃんたちは休憩時間に一服しながら、「難しい話やったなぁ、ようわからんかったなー」と感想をもらしていたらしいが、ひとりのおっちゃんが「ところでヘゲモニーってなんや?」と。

  ( ゚д゚c)そっからかーーーーいっ!( ゚∀゚)っ))って思ったそうで、そんなおっちゃんたちに会えるのを楽しみにしていましたが、残念ながら一年でみんな賢くなっていました。

 東京とは雰囲気がまったく違いますね。言葉が違うというのもあるけれど、土地の匂いとか熱とかいうのかな、そういうのが根本的に違います。良くも悪くもパワフルでした。

 草加さんの案内で釜ヶ崎の炊き出しにもちょっとお邪魔しました。とにかく大阪に来たら通天閣に行かなくちゃ。ソース二度づけ禁止の串カツも食べなくちゃ。

 大阪はまだかなり暑かったので、まずは喫茶店に入りました。コーヒーが嫌いな私はレモネードを。モーニングということでパンとゆでたまごがサービスで付いてきました。ヒャッホー!お手頃な値段で美味しい。こういう喫茶店が関西にはたくさんあるそうです。東京にはチェーン店が多くて、何時間も本を読めるような普通の喫茶店というのがなかなかないというのが草加さんのご意見。だがしかし!ひとつだけ、悲しいかな大阪のお水はまずかった。なんであんなにまずいんですか!?

 で、ツーテンカク!ツーテンカク!大阪を見渡します。ビリケンさんの足の裏を触りまくってきました。通天閣の中には賽銭箱がそこここにあって、さすが大阪だ、と思ってしまった。帰りに、揚げたての串カツもいただきました。すごく旨かった!(二日ほど滞在)。

 大阪をあとにして、いざ京都へ!草加(さんの)実家に泊めてもらいます。草加(さんの)父と草加(さんの)母が出迎えてくださいました。翌日は京都観光です。雨降りでしたが、雨の京都もなかなか良かった。その筋のプロな草加父の運転と案内で、三十三間堂、祇園、豊国神社、耳塚、銀閣寺などを巡りました。観光客が多いのがちょっと…ですが、やっぱり京都はいいですね。今回は時間に限りがありましたが、そうでなければもっとゆっくり見たいところがたくさんありました。海外からの観光客もたくさんいました。

三十三間堂 銀閣寺

 さて、草加母は息子に容赦がありません。ひとりで三人分くらいしゃべらはります。テレビに向かってツッコミを入れます。みんなで朝ご飯食べながら「花子とアン」とかいうドラマを見てますと、「そっち行ったらあかんてっ!特高に捕まる!」と。

グルーミーのTシャツ グルーミーのTシャツを着て起きてきた草加さんに、「あんた、いい年してなんちゅう格好してんのや?のんきやなぁ~あんた」とか「ご飯のおかわりは?もうよろしのか?そんなにお醤油かけてー」とか、なんとなく注意されっぱなし。「ほんまになさけないわ~。無口であんまりなんも言わんへんし、何を考えてるやらようわからんし」とかどんどんどんどん息子の評価が下がっていきます。

 あんまり気の毒なので、「あ、東京ではみんなに頼られて尊敬されていますよ」ととりあえず言っといてあげました。「いゃ~そんなこと初めて聞いたわ。そないに褒めてもうて~♪」と嬉しそうでした。「ちゃっちゃと」とか「なんなと」とかドラマ見てるみたいで京都弁はおもしろい。

 草加実家には、数年前まで17年生きた大型犬のレミちゃんがいました。草加弟が飼いはじめたのに世話をしなくなったため、草加母がレミちゃんが亡くなるまで面倒見たわけですが、草加母が言うには、「朝晩決まったエサちゃんとあげて毎日散歩させて、お肉なんか絶対にあげへんかった」ら、17年も長生きしたと。長生きすると京都市から表彰されるんだそうで、ピンボケした写真のレミちゃんが印刷された立派な表彰状が贈呈されていました。

 草加母は、小さかった頃のレミちゃんの写真をしみじみと見つめ、「初めは手のひらに乗るくらいのちいささやったの。足が大きいからこの子すぐ大きくなるよ~って言われたけど、そんなことあらへんわ~って。確かに足は大きかったけどな。そしたら三ヶ月くらいでどんどん大きくなってしもうて……。……悲しかった……」。

 この「悲しかった」が本当に悲しそうで、私は心の中で爆笑しましたよ。他にも私的にツボな個所がいっぱいあったんですが、プライバシーを考慮してこのくらいにしといてやります。

耳塚 話は京都観光に戻ります。草加さんちの菩提寺は専定寺(烏寺)というお寺で、豊国神社と耳塚のすぐそばにあります。この二ヶ所を見て回ったあと、草加さんがいつもお墓詣りの帰りに寄っているという、草加家いきつけの小さなうどん屋さんでお昼をとりました。

 関西の人って、うどんとご飯を頼む。うどんにおいなりさんとか。関東では麺とご飯の両方は頼まないよね。おもしろい。この店で食べた関西のおだしは本当に甘みとコクがあって美味しかった。さすが草加家族御用達のお店。関東のおそばももちろん好きだけど、関西のうどんやだしのうまさはハンパないな。時間があったら買って帰りたかったんだけどな。(誰か送って!)

伏見稲荷大社 最終日は昼前に草加実家に別れを告げ、念願の伏見稲荷大社へ向かいます。その前に、草加実家のすぐそばにある親鸞生誕の地「日野誕生院」へ。親鸞好きの私にはうれしい寄り道となりました。

【明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは】の石碑がありました。ああ、感動。

 朱い千本鳥居で有名な伏見稲荷大社は、「外国人が選ぶ日本の観光地第一位」になったそうで海外からの観光客がたくさんいました。「おもかる石」(※参照)を持ち上げてきましたよ。死ぬほど重かった……。悲しかった……。珍しい舞楽のお守りストラップを草加さんに買ってもらいました。

伏見稲荷大社のストラップ(※おもかる石とは、灯籠の前で願い事をして、石灯籠の頭を持ち上げます。そのときに感じる重さが自分が予想していたよりも軽ければ願い事が叶い、重ければ叶わないとする試し石。)

 最後に行ったのは鴨川。鴨川の川っぺりには恋人やカップルが等間隔に座っているというのは本当かを確かめなくちゃ。

 ややっ!座ってる!まさに等間隔だっ!!本当だったんだ。芝生の上に座ってゆっくりしました。音楽を奏でる者あり、歌を歌うヨッパライあり、花火をする高校生あり。本を読む人、寝転がる人、みんな自由に楽しんでいました。ああいうところは東京にはあんまりないですね。スタバが川床を出していたのにはびっくりしましたが。

 鴨川デルタも見たかったんだけどさすがに疲れちゃって。

 化粧小物など買って帰りました。だいぶハショりましたが、京都、また行きたいなー。

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ここまで読んでいただいてありがとうございます!

9件のコメント

うううらやましいです。京都、大阪、行った先が目に浮かびます。よかったですね。鴨川デルタは、銀閣寺まで行けたのならあと徒歩30分以内、タクシーでワンメーターだからもう少しで行けたのに惜しかったですね。(パッチギの舞台です)でも慣れない土地の旅お疲れさんでした。
関西の出汁は、お店にはかないませんが、自分で作った方が美味しいと思います。割と簡単です。草加さんもできるはずです。東京で息の詰まるようなニュースばかり聞いていたのでとても嬉しくよみました。スコットランドのように明るくたたかいたいとおもうこのごろです。TK

新世界も最近は観光化されてますから。
難波に天神橋に十三など、大阪の街の雰囲気を残しています。
ご機会ありますれば是非。

TKさま

コメントをありがとうございますぞえよういち!(死語)

鴨川デルタはそんなに近かったのですか!帰りの時間も迫ってはいたのですがやっぱり寄ってきたらよかったなぁ。次回は必ず行ってみます。
関西のだしは作れますか!マジですか。こんぶが基本とは聞いたことがありますが、秘密のなにかがあるんだとばっかり。TKさん、ぜひ、詳しいレシピを教えてください。

こんな日記で楽しんでもらえたのでしたら、こちらこそうれしいです。どうかスコットランドのようなジグザグ会に参加して明るくたたかってくださいね。明日は「反原発全国集会」ですよー。

ゲストさま

コメントをありがとうございますいやま!(死語)

十三って「じゅうそう」って読むんですか!?知りませんでした。
やっぱり観光化されてないところの方が魅力的ですよね。ぜひ行ってみたいと思います。
通天閣の中に賽銭箱がいくつもあって、商魂たくましい大阪を見ました。
ビリケンさんって日本人じゃないんですね。それも初めて知りました。

また大阪のいいところ、教えてくださいね。なんで水がまずいのかも。
待ってますよー。

向井さま

非公開のひと言メッセージへのお返事です。メッセージ、ありがとうございますだけいこ(ピンクレディー)!(死語)

「やっぱり赤ヘル党」ということで、明日のジグザグ会の隊列に参加されることをおススメしますよー。
またメッセージをお気軽にー!!

十三(じゅうそう)は大阪でも有数の歓楽街でございまして、夜になればネオンや客引きがワンサカと…その中に、硬派の映画も上映する「第七芸術劇場」がありますから、なお不思議?
 あと、大阪の水が「不味い」のは、京都人と滋賀県人の排水が淀川にまじってくるからです。

関西風の出汁を取るのは、本当に簡単です。昆布はあまり使ったことないです。昆布は、鍋などには使います。たっぷり湯を沸かし、十分いい鰹節を入れて、あまりゆでないうちに、鰹節を引き上げます。きれいな布巾でこせば完璧ですが、うどんですからそこまでしなくていい。鰹節を引き上げたのち、砂糖、酒、塩の順に入れ味をみて、醤油を入れる。なるべく醤油を少なくする方が、塩分が少なくすむので、塩が重要です。(結構入れた方がいい)出汁はこの方法でできます。秘密も何もないですが、人により確実に味は変わります。草加さんなら草加風で美味しいと思います。明日は、残念ですが、参加できませんが、本当にスコットランドに負けないで闘いましょう。天気もいいですしね。TK

あるみさん

コメントをありがとうございます!(通常)

そうか、あるみさんは大阪の方なんですね。
東京で言ったら新宿みたいな感じですかね。その映画館は有名ですよね。
カオスなんですね、十三というところは。

お水がいまいちなのは、京都と滋賀のせいでしたか!なるほど。
それにしても、なんとかもうちょっとおいしくなりませんかね。

TKさま

詳しいレシピをありがとうございます。
お醤油の量が少ないから色が薄いんですね。でも塩は結構しっかり入れるのかー。

市販の「薄口しょうゆ」は色が薄くても塩分は濃いらしいですね。ヒガシマルのうどんスープはスーパーで売ってるんだけど、草加さんが言うには関東用?になってるとか。(本当か?)
関西だし、作ってみます!

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