世界40カ国の代表が参加して、エクアドルで開かれていた世界反基地ネットワーク設立総会の宣言文が出されました。会議は、米軍基地がおかれているマンタでの集会を残すばかりとなりました。
以下【APA‐Jフラッシュ No.71】より
外国軍軍事基地撤廃のための国際会議の宣言
2007年3月9日(エクアドル キトおよびマンタにて)
私たちは、世界40カ国から、女性の権利の推進、先住民の主権、環境正義、人権、社会正義のために取り組む団体の草の根の活動家として、「外国軍軍事基地撤廃のための国際会議」に集りました。私たちは、社会運動、平和運動、宗教団体、若者グループ、労働組合、先住民コミュニティーなどから参加しました。私たちは地域の、全国的な、また国際的な組織に属しています。
私たちは、正義、平和、諸民族の自決、そして、持続可能な環境へのたたかいによって結ばれつつ、ここに、連帯、平等、開放性と多様性の原則に支えられる新しいネットワークを設立しました。
外国軍軍基地および侵略戦争のために使われるすべての施設は、人権を侵害し、民衆、とくに先住民族とアフリカ人の子孫たち、女性、子どもたちを抑圧し、地域社会と環境を破壊します。それは、人間の精神や心の安らぎに対して、計り知れない影響を及ぼします。
外国軍基地や侵略戦争のための施設は、戦争のための道具であり、軍事化、植民地主義、帝国主義的政策、家父長制、人種差別に根を張らせます。
現在も続く、米国主導の違法なイラクとアフガニスタンの侵略と占領はこれらの基地から行われ、これらの基地があったからこそ可能になったのです。
私たちは、イラクとアフガニスタンから外国軍が即時撤退することを要求し、イランに対するいかなる攻撃計画も拒否します。
私たちは、外国軍事基地の増殖に主要な責任を負う米国を非難し、同時にNATOやEUその他、他国に基地を置いたり、また他国の基地を受け入れている国ぐにの役割を非難します。
私たちは、侵略戦争のために使われる、全ての外国軍軍事基地および全てのインフラの廃止を訴えます。廃止されるべきものには、軍事作戦、軍隊の行動、訓練、軍事演習、条約、宇宙兵器、軍事研究室、武力介入などが含まれます。
私たちは、以下のことを要求します。
・新基地建設および既存の基地の強化をやめること。
・環境汚染を止め、汚染の除去を行うこと。
・駐留外国軍軍人の訴追免除や他の特権をなくすこと。
・外国軍基地の駐留によって引き起こされた社会と環境への被害に対して、包括的な復旧と完全で公正な補償を行うこと。
この国際ネットワークの最初の行動は、2009年以降も米軍がマンタ基地の使用を許す条約を破棄するというエクアドルの誓約を支持し実現させることです。私たちは、この勝利を確かなものにするべく、油断なく目を光らせることを約束します。
私たちは、世界中で全ての外国軍軍事基地撤廃のために取り組む人びとを支持し、その人びとと連帯します。
外国軍軍事基地はいますぐでていけ!
マンタにYes!基地にNo!
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出典:世界反基地ネットメーリングリストより
翻訳:APAジャパン事務局
世界反基地ネットワーク 外国軍基地撤廃国際会議 エクアドル設立総会プログラム
会議プログラム案(会場:カトリック大学文化センター)
3月4日(日)
14:00-20:00
登録
ホテル・タンボ・レアル
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3月5日(月)
8:00-9:00
登録
9:00-10:30
オープニング・セレモニー
-ラファエル・コレア大統領(エクアドル)【確認中】
– パコ・モンカーヨ(キト市長)
– ニエベ・ソロルザーノ(マンタ)
– メディア・ベンジャミン(アメリカ)
– コラソン・ファブロス(フィリピン)
10:30-12:00
全体会1:外国軍事基地、基地の撤廃運動、世界的な危機
– ジョセフ・ガーソン(米国)
– アナ・エステル・セセナ(メキシコ)
– ウォルデン・ベロ(フィリピン)
– オティエノ・オンボック(アフリカ)
– トビアス・フルエガー(ドイツ)
12:00-13:00
地域ごとの小会議
14:00-15:30
全体会2:外国軍基地の影響――環境、ジェンダー、人権、平和、民
主主義、主権
先住民:イカイカ・フッシー(ハワイ)、 ブランカ・チャンコソ
(エクアドル)
戦争・占領・主権:コロンビア、キューバの誰か
ジェンダー:高里鈴代(沖縄)
環境:デボラ・サンタナ(プエルトリコ)
人権と平和:ハンス・ラメラント(ベルギー)
15:30-17:00
全体会3:外国軍基地撤廃を目指す世界中の闘争
– ルイス・サアヴェドラ(エクアドル)
– 川田忠明(日本)
– リンジー・コレン(モーリシャス)
– ジェナロ・レンドン(米国)
– アタナシオス・パフィリス(ギリシャ)
– ニルダ・メディナ(プエルトリコ)
17:00-18:00
<小グループでの討論>
環境
a. 大西照雄(沖縄)
b. アガサ・ハウン(韓国)
女性
a. クギミヤ・ノブエ(日本)
b. アグネタ・ノルベルグ(スウェーデン)
c. イザベル・ヴィレガス(エルサルバドル)
人権と平和
a. フランシスコ・パスクアル(フィリピン)
b. 安次富浩(沖縄)
c. オルランド・カスティージョ(パラグアイ)
先住民
a. ジュリアン・アグオン(グアム)
占領と主権
a. デニース・ドーハティ(オーストラリア)
b. チサカ・ジュン(日本)
c. カイル・カジヒロ(ハワイ)
d. ジョセリーン・クレメンシア(キュラソー)
e. ジェナロ・レンドン(米国)
18:00-21:00
キト市長による歓迎会
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3月6日(火)
9:00-10:30
全体会4:運動をつくる――外国軍基地撤廃のための国際ネットワー
クをいかに強化できるか?
– ハーバート・ドセナ(フィリピン)
– ヘルガ・セラーノ(エクアドル)
– ハヴィエル・ガラーテ(チリ)
– リサ・サリバン(米国/ベネズエラ)
10:30-13:00
ワークショップA:連帯を強化する
10:30-12:00
自主企画I:軍事主義と自然資源
14:00-15:30
自主企画II:
・米海軍に対抗するビエケス
・遊び、協力しながら、私たちは平和を構築する(パート1)
15:30-17:00
自主企画III:
・積極的非暴力戦略
・遊び、協力しながら、私たちは平和を構築する(パート2)
14:00-18:00
ワークショップB:運動の戦略と優先事項
19:00-21:30
自主企画IV:
・米国とそれを越える地域での平和構築に関するクウェーカーの見方
19:00-21:30
映画上映
・「Hidden in Plain Sight」(スクール・オブ・アメリカについて)
・「非通常戦争:スールーの米軍」(フィリピン)
・「国を盗む」(ディエゴ・ガルシア)
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3月7日(水)
9:00-12:30
ワークショップC: ネットワークの調整、連絡、資源の調達
9:00-10:30
自主企画V:
・コロンビア計画と農薬散布
10:30-12:00
自主企画VI:
・スクール・オブ・アメリカ閉鎖のための国際的協力
・アジアの外国軍基地に関する映画上映
「テチュリ村の戦争」(韓国)
「海に座る」(沖縄)
14:00-17:00
ワークショップD:行動計画の立案
14:00-15:30
自主企画VII:
・荒野から海岸まで――ドイツG8サミットに対する平和運動の抗議活動
・映画上映「大使」
16:00-17:30
自主企画VIII:
・女性、債務、軍事主義
・イランにおける次の戦争を防止する
17:30-19:00
全体会――声明文と行動計画
19:30-21:30
キャラバンへの出発式
– シンディ・シーハン(米国)
– テリ・ケコオラニ、あるいはイカイカ・フッシー(ハワイ)
– ワンダ・コロン(プエルトリコ)
– ハンナ・ミドルトン(オーストラリア)
– 平良夏芽(沖縄)
– ジュリアン・アグオン(グアム)
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3月8日(木)
07:30
キトからバスで出発
サント・ドミンゴ、チョネ、ポルトビエホ、モンテクリスティで国
際女性デーのイベントに参加
21:00
マンタに到着
3月9日(金)
9:00-14:00
公開集会:植民地化と地域の闘争
– ビセンテ・ベリース(マナビ県知事、エクアドル)
– バルタザール・ピングエル(フィリピン/米国)
– ソコッロ・ゴメス(ブラジル)
– ミグエル・モラン(エクアドル)
– ジン・ジェヨン(韓国・平澤)
– ニルダ・メディナ(プエルトリコ)
– ジュリアン・アグオン(グアム)
– レズリー・ケーガン(米国)
– ラファエル・コレア・フローレス(ベネズエラ)
– ジョセリーン・クレメンシア(キュラソー)
– イザベル・ヴィレガス(エルサルバドル)
– オーランド・カスティージョ(パラグアイ)
– ジョエル・スアレス(キューバ)
– ハンス・ペーテル・リヒター(ドイツ)
– ナガサワ・タケオ(日本)
– 安次富浩(沖縄)
– イタリアから1人
– シンディ・シーハン(米国)
– ベロニカ・マシアス(エクアドル)
16:00-18:00
デモ行進
19:00-22:00
祭り
23:00
キトへ出発
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