—誰もが生きやすい社会に!—
去る9月28日、空き缶の回収を禁止する条例の採決が延期されました。しかしこれは、条例案への批判が高まるなか、賛成する与党会派が拙速な態度の表明を避けたにすぎません。
◎批判高まり、京都市空き缶回収禁止条例案採決延期(京都民報)
◎京都市会委、賛否二分 缶持ち去り禁止条例改正案(京都新聞)
このまま条例案に対する関心が弱まれば、10月21日の「くらし環境委員会」で可決の結論が出されてしまいます。そこで私たちは、野宿者の生活を脅かす空き缶回収禁止に反対するデモを行うことにしました。
■デモの日程:10月9日(土)
13:00 京都市役所前集合
13:30 出発(南下し四条河原町を右折、四条烏丸周辺解散)
14:30 デモ解散、その後、四条河原町で情宣活動
15:30 情宣活動終了
主催:空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会
【よびかけ】
京都市は、京都市会9月定例会に家庭から出された空き缶などのゴミを持ち去ることを禁止する条例改正案を提出しました。
理由は「缶を持ち去る音がうるさい」という苦情が来ていることと、市民のリサイクル意識を向上させるためということです。
しかしそれは、野宿者の貴重な収入源になっている空き缶回収を禁止するほどの理由にはならないと考えます。ほとんどの野宿者の方々は、音や残るゴミに気を使ってアルミ缶回収をしているのです。
確かに行政は、乱雑な持ち去りを行う悪質な業者に対し、何らかの対策をする必要があると考えているのかもしれません。しかし今回の条例改正案のように、一律に全ての回収を禁止してしまうことは非常に暴力的であり、人命を脅かすものです。
現在、貧困問題への社会的な関心が高まり行政の施策が広まりつつある一方、空き缶回収禁止の動きも全国で広がりつつあります。私たちは、行政に対して十分な野宿者対策、貧困対策を求めると同時に、行政に頼らずに、頼れずに生きている野宿者の生活が脅かされることのない状態も求めます。それが今回、空き缶回収禁止条例に反対するデモを行う理由です。
全国で広がっている回収禁止の動きを、ぜひ京都で止めましょう!
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