by 戸田ひさよし
連帯ユニオン議員ネット代表の戸田から「旗旗」読者の皆様へ。(拡散歓迎)
2/5連帯ユニオン議員ネット第16回大会の記録動画は2/11(月)から順次「新・戸田のユーチューブコーナー」と戸田FBで公開してきましたが、全18本まとめて下記に紹介しますので、ぜひご覧下さい。
会場:「学働館・関生」(大阪市西区川口2-4-28)の4Fホール
13:00 受付開始 会員「年会費2000円」、「一般参加者」会場費500円
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「武委員長が3年ぶりに出席講演」!「弾圧粉砕の反転攻勢の動きが明白化」、しかし「東京や大阪等でコロナ非常事態宣言」(一応~2/7まで)という中で開催される大会の課題は「コロナ対策をしっかり取る」事でした。そのため以下のような形式で行われています。
・参加者はマスク必着の上、受付で検温して手指消毒(会場出入りのたびごとに)。
・席と席の間隔を十分空ける。演壇にアクリル板設置。
・換気のための小休止を頻繁に取る。扉の一部を常時開放。
・例年の夕食懇親会を中止。最後の意見交換の時間を少し延長して対応。
・広いホールに参加者数を40名と制限し、全て事前予約制に
第1部:大会議事と武委員長講演
1. 来賓挨拶:連帯労組(柿沼地本委員長)、社民党(大椿大阪府連副代表)
※「れいわ新選組」(大石あきこさん)は大石さん報告時に
開会:来賓挨拶:連帯労組近畿地本の柿沼委員長・社民党大阪府連副代表・衆院大阪9区予定候補者の大椿ゆうこ氏。
大椿ゆうこさんは連帯ユニオン議員ネットへの入会を表明!社民党は「連帯労組不当弾圧反対」をはっきりと訴えている。
正面右側は関西生コン支部の武委員長と柿沼地本委員長、正面左に戸田、その左側に議員ネット副代表の木村まこと豊中市議と中西とも子箕面市議。中西議員の左側が社民党の大椿ゆうこさん。
2. 大会議事
・2020年度活動報告、決算報告
・新年度新役員人事(現状を継続)
・新年度活動計画・予算案
3. 特別決議
1)連帯労組不当弾圧問題
【特別決議1】連帯労組不当弾圧への反転攻勢を進める決議・書籍<武建一が語る大資本はなぜ私たちを恐れるのか>の販売拡大奮闘も合わせて(案文作成:戸田)。
2)馬毛島への基地建設問題
【特別決議:2】馬毛島海上ボーリング調査の即時中止を求め、自衛隊馬毛島基地(仮称)建設及び米軍空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転計画並びに南西諸島における軍事拡大を阻止する特別決議(案文作成:和田かおり会員)
3)原発再稼働問題
【特別決議:3】 福井県の老朽原発再稼働の中止および原発全廃炉を求める特別決議。案文読み上げ提起は高槻市の高木りゅうた市議(「反原発自治体議員市民連盟・関西ブロック」)
4)木村まこと豊中市議に対する悪徳業者「ファースト住建」と大阪府警結託の弾圧策動問題
【特別決議:4】ファースト住建と大阪府警豊中南署が結託し、当ネット会員・木村まこと豊中市議への弾圧を策動していることに抗議する決議。
<決議全文>
住宅建設販売会社「ファースト住建」(本社=尼崎市)が、住民をだますようにして強引・乱暴な工事を強行した上、抗議した近隣住民と支援した木村真・豊中市議を警察に突き出しました。
許しがたい暴挙です。 2018年の春から秋にかけて、ファースト住建は、豊中市内にて戸建住宅建設計画を進めていました。隣接住民の求めで同社は隣家との距離(間隔)、窓・換気扇・給湯器などの位置、工事車両の通行等について、話し合いを持ちました。
法令上、隣家との境界線から50cm以上の距離を保つ間隔を空けることとされていますが、50cmではあまりに近すぎるため、住民側は60cmとするよう求め、ファースト住建も了解しました。
ところが、ファースト住建が「『間隔を60cm空ける』とは壁の中心から60cmという意味だ」(壁の厚さが10cmほどあるので、Sさん宅との実際の間隔は約55cmとなる)と詭弁を弄して住民との約束を事実上反故にしたため、話し合いは紛糾。
ファースト住建の担当者は「今後、話し合いが終わるまで、コンクリートを流しません」と、自筆で念書を入れて、その日の話し合いはひとまず終了しました。
しかしその翌々日、ファースト住建は今度はこの念書を反故にして、「明日からコンクリート打設工事を始める」「現状のまま変更はしない(間隔が60cm未満の箇所もあるがそのまま工事する)」と一方的に通告してきたのです。
同年8月31日、ファースト住建が「工事を開始する」と予告していた日の朝。近隣住民と、以前から相談を受けていた木村真・豊中市議が、強引な工事をさせないため現場で警戒に当たっていたところ、ファースト住建側の工事車両(生コンミキサー車と圧送ポンプ車)がやって来ました。
住民と木村市議は、工事関係者に対し、ファースト住建は話し合いが終わるまでコンクリート打設工事をしないと約束していること、ファースト住建と住民との協議がまだ途中であること等を説明し、今日のところは引き上げてほしいと求めました。
ちょっとした押し問答になり、ファースト住建側が通報したため警察官もやって来て、双方から事情を聞いていました。1時間ほどして工事車両はひとまず帰って行きました。
その数時間後、工事車両が再びやって来て、結局、数時間遅れただけでコンクリート打設工事を行いました。
その後も遅滞なく工事は完了、住宅は完成し、すでに販売され、今では普通に人が住んでいます。
それから2年以上経った昨2020年12月。
まず住民に、次に木村市議に、突然、豊中南署から連絡があり、「会社側から威力業務妨害で捜査を求める届が出ている」として、任意事情聴取を求めてきたのです。
一度ならず二度までも住民をだまして工事を強行し、自らトラブルを招いておきながら、被害者ヅラして近隣住民と支援者を警察に突き出すとは、まさしく許しがたい暴挙です。
大阪府警豊中南署も、トラブル当日に現場に来ており、事件性など全くないことは知っているにもかかわらず、木村市議らを被疑者として取り調べたのです。被害届(または刑事告訴)が出ていることを口実にあわよくば起訴してやろうという恣意的捜査です。
「もの言う市民」を委縮させ、木村市議らの活動を妨害しようするものであり、極めて悪質です。 私たちは、ファースト住建に対し、乱暴な工事を強行しようとしたことにつき住民に謝罪するとともに、警察への届をただちに取り下げること、
また大阪府警豊中南署に対しては、トラブルを口実とする住民や木村市議らへの不当な捜査をただちに中止するよう求めるものです。
以上、決議します。
2021年2月5日「連帯ユニオン議員ネット」第16回大会参加者一同
4. 武委員長の記念講演と質疑応答
第1部の目玉、2年近くもの不当拘留を受けた武委員長(連帯労組関西生コン支部)の実に3年ぶりの記念講演!参席者の心に熱く響いた。
※休憩中に希望者で集合写真撮影(撮影時だけマスクを外し素早く離席)
第2部:各種報告・意見交換
1. ヘイト問題:ナイフで腹刺しのヘイト犯罪者荒巻靖彦が罰金釈放され、被害者が不当逮捕された大阪市でのヘイト犯罪について
・報告:被害者の伊藤大介氏(神奈川県平塚市在住・長年の反ヘイト運動)
・「議員ネット大会および伊藤報告参加者一同」による「反ヘイト&大阪地検抗議の特別決議」
参考】「日本第一党殺人未遂事件」のあらましと問題点
(まとめ・文責は戸田)
<事件のあらまし>
1:2020年11/24(月)夜、大阪に来ていた伊藤氏が、荒巻の経営する大阪市のバーに行って荒巻に説教しようと思い、荒巻の携帯に電話したが、「定休日だから無理だ」と荒巻に断られた。
2:が、その後荒巻から電話があり、話している中で荒巻が激高し「今から30分で行くから店の前で待ってろ」と言うので、伊藤氏は友人と二人で荒巻経営のバーの前の路上で荒巻を待った。
3:すると泥酔した荒巻が来て、すぐに刃物を出して伊藤氏に向かっていった。伊藤氏友人が刃物を持つ荒巻の右手をもってビルの壁面に押さえつけ110番通報をした。
4:荒巻は、「チョンコ!」などとヘイトスピーチを繰り返して暴れ出し、友人が押さえている手を振りほどくべく友人を殴ったり蹴ったりし、この騒ぎの中で伊藤氏は荒巻に腹部を刺された。
5:伊藤氏は必死に防御対応する中で刺された感覚は無く、かなり出血したが、刺されたことに気がついたのは荒巻が動かなくなってからだった。
6:その後すぐに曾根崎警察署の刑事が来て、荒巻は殺人未遂の容疑で逮捕され、伊藤氏は救急搬送され入院した。幸い傷は浅く、腹膜まで達していなかったので、すぐに縫合し、偶然にも怪我は軽傷で済んだ。
7:伊藤氏は退院後、大阪の警察で2度ほど任意で取り調べを受け、携帯電話のデータ提出など、捜査に全面的に協力した。しかし事件から10日後、神奈川県平塚市の伊藤氏の自宅に大阪府警の警備部(=いわゆる公安)が来て、「荒巻に対する傷害事件」(!)の容疑者として家宅捜索され逮捕された(!)
8:大阪府警での取り調べは事件についてだけではなく、伊藤氏の信条や、所属するクラックの事となどに関心があるようで、事件以外のことを聞かれる時間が多かった。
9:そして拘留満期が近くなったころに、大阪地検の検事が「荒巻と伊藤氏双方を略式罰金(=非公開の略式裁判)で処理しようと考えている」と言った。
10:伊藤氏は荒巻の略式処理(罰金だけで釈放!)に強く抗議すると共に、「正当防衛を主張している私の行った行為が正当防衛にならないのであれば、どんな罪になるのか、正式裁判で決めて欲しい」と主張して略式起訴を拒否した。
11:結果、一方の荒巻は殺人未遂はおろか、傷害にすらならないことに大喜びで略式罰金を受けいれて釈放されたが、伊藤氏は「傷害罪」で正式起訴され、「刑事裁判の被告」にされた。 裁判は今後、伊藤氏の居住地を所管する「神奈川県の横浜地裁」で行われる。
<問題点>
1:当初は一般の刑事部が取り扱っていた事件を公安の警備部が引き取ったことで、レイシストに甘い大阪府警公安警備部の体質のために、荒巻が殺人未遂で立件されなかったのではないか。
2:この事件はヘイトクライムであり、より悪質な事件であるが、それが量刑に反映されていない。
3:そもそも刺傷事件の被害者で、任意で取り調べにも応じていた人物を逮捕する必要はなく、警備は組織解明などが目的だったのではないか。
4:ナイフで刺された被害者の防御行動を犯罪視して捜査令状・逮捕令状を請求する大阪地検!
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2. 原発再稼動阻止運動の現状と展望
報告者:木原壯林先生(京都工芸繊維大学名誉教授、京都悠悠化学研究所主宰・理学博士、老朽原発うごかすな!実行委員会ほか所属)
アピール】医療法人問題・朝鮮幼稚園問題など
(1)連帯労組近畿地本の柿沼委員長から:労組弾圧を進める医療法人「山紀会」(大阪市西成区)およびそれと闘っている「ケアワ-カーズユニオン山紀会支部」の状況と「山紀会を支える会」への参加について
(2)長年朝鮮学校支援運動を続けている長崎ゆみ子氏(社民党大阪府連副代表:連帯ユニオン議員ネット会員)から:朝鮮幼稚園への差別無き支援を行政にさせる署名運動について
3. 森友加計問題の現状と展望
報告者:木村まこと(議員ネット副代表・豊中市議)
4. コロナ禍の中での医療介護労働者・労組の闘い
報告:大西ゆみ氏(連帯労組関西ゼネラル支部・「十三市民病院分会」の当該者)
★めっちゃ面白くて元気が出る話!「十三市民病院分会」(連帯ユニオン関西ゼネラル支部)を作って(れいわ新選組の大石あきこさんにも入ってもらって)闘った大西さんの波乱万丈の人生!
大西さんは、なんと「ヨーロッパに30年以上在住して銀行員ユニオン、学生ユニオン、看護師ユニオン等の産別労組に加入して働き学んできた『帰国子女』」で、日本で働いたら驚きと怒り!という人でした。これは「革命21」機関紙「コモンズ」1/10年明け号の「新春座談会」に載っていました。
当該さんが大石あきこさんに相談し、2人で連帯労組に加盟、という流れでした。人の縁て面白い!
コモンズ http://com21.jp/
1:小さい頃から「強い者・おおきなものとしか闘わない!」が信条
2:両親は差別主義者で反発。いわゆる「底辺高校」から三井不動産子会社に就職したが、仕事もしない大卒女子がチヤホヤされるのに反発して退社。
3:イギリスに渡って現地フジ銀行で秘書やるが、お茶くみコピーだけ状況に反発して退社。
4:皿洗いしながら英語学校に通う~「スチューデントユニオン」加入
5:移民局に行ったら「障碍者」と誤解されて「永住権」をもらえた!
6:看護師学校に進んで看護師資格を得る。~世界最大の看護師労組「ナーシングユニオン」に加入。(組合費は高いが労働条件良くなる)
7:最初は公立病院、次に民間病院。労働条件低い非正規労働者(非組合)達に「労働条件改善させよう!」と呼びかけ成果を上げる。
8:仕事のかたわらボランティアも。「犬の賭けレース」から犬たちを解放するために「非暴力実力行動」も敢行!ドッグレース場廃止に追い込む。
9:30年超ぶりに日本に帰って十三市民病院で非正規労働者として働いたら、労働条件の悪さと「労働者達の権利意識の弱さ」、維新行政の酷さに驚き憤慨する。
10:反維新で闘っている市民運動に参加。その中で「れいわ新選組」の大石あきこさんと知り合い、「闘える労働組合」として連帯ユニオンを紹介してもらい、その「関西ゼネラル支部」に加入し、大石さんと共に「十三市民病院分会」を結成して闘っていった。
11:そこでの労働争議を経て、かなりの好条件と後に残る労働者の待遇改善を得て「円満退職解決」となり、その後は物流会社で働きながらゼネラル支部の活動を続け、いろいろな労働者支援を行っている。
12:★労働運動と市民運動の共闘が大切だ!どれかひとつだけでは勝利できない。2つの運動が共同共闘してこそ勝利が得られる、と確信している。
5.「大阪市廃止賛否住民投票」闘争の経過と現状
報告者:大石あきこ氏(れいわ新選組)
1:大阪大学大学院(環境工学専攻)を出て、2002年に大阪府職員になり、環境部門で働く。大阪府職員の労組(共産党系の方)に加入
2:2008年に府知事になった橋下が、マスコミの前で職員を集めて偉そうに訓示を垂れた時に、橋下に疑問を呈する発言をしてニュースになる(戸田が「府職のジャンヌダルク」と呼んで解説動画を作成アップ)。
3:大阪府職員として「反橋下・反維新の市民運動」と共同して闘い続ける。
4:2018年10月に退職し「音くらしデザイン研究所」を設立しつつ市民運動を続ける。
5:2019年4月、無所属で大阪府議選出馬(大阪市淀川区で)~落選
6:その後「れいわ新選組」に加入し、れいわ新選組公認の衆院大阪5区の予定候補者となる(大阪市の此花区・西淀川区・淀川区・東淀川区)。
7:★「反維新と反緊縮経済の果敢な運動家」であり、「昔から連帯カンナマと武委員長の共鳴者」でもある
6. 箕面市が維新市長になって何が変わったか
報告者:中西とも子(議員ネット副代表・箕面市議)
中西とも子さんは「連帯ユニオン議員ネット」副代表で、「無所属市民派」としてベテランの箕面市議。
大阪の箕面市は「市民の所得水準が高い文化都市」と言われてきた所。 かつては「市民派議員」の創設者が仲間を増やし、「市長は市役所幹部上がり」の慣行を崩して2004年には「市民派市長の誕生」となった。しかしその市長の「時代の右傾化と闘えない不十分さ」の中で市民の不満を吸収できず、2008年市長選では中央官僚出身の市長に移行、やがて右派・維新議員の増加と左派議員の減少が進み。ついには「ザイトクと仲良し市議」まで現れた。
そうした流れの中で2020年8月の市議選・市長選では維新が(コロナ禍を酷くしているのに)圧勝し、23議員のうち維新が6人で第一会派となり、市長の座も取った。
維新市長の下で箕面市行政が「維新お仲間での利権分配政治」・「市民収奪政治」にどんどん悪化している具体例を挙げて、中西さんが報告した。
意見交換など
■大石さん・中西さんらの報告への質疑応答や維新問題についての意見・情報交換
意見交換1:長崎さん・たかひら君
意見交換2:戸田・中西・大西
意見交換3:大石・園・戸田
18:25 全日程終了、片付け開始
18:30 会場撤収
番外編】大石さんデザインの素敵マスク
閉会後・片付け中の番外編。大石さんが着けていた「れいわ新選組マスク」が非常にかっこ良くて興味を持ったので、大石さんにインタビューしところ、これをデザイン・作成したのが大石さん本人と知ってビックリ!
そういえば、大石さんは2018年10月に大阪府職員を退職して「音くらしデザイン研究所」を設立していたのだった。この研究所の名前はダテじゃなかったと納得。
大石あきこさんは講演者としても文筆家としても、「環境問題や政治問題の研究者」としても優れていると思っていたが、こういう才能まであるとは凄い!じっくり見て下さい。
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