「問題は、学問の自由への侵害のみにとどまりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です。」
(映画人有志による「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」より)
「日本学術会議問題。これはまずい。政局の問題?生ぬるい。学問の危機?その段階は通り過ぎた。端的に、言論弾圧事件である。報道、学術、芸術が結集して抗わねば、本当にまずい。理由を言わぬままの学問と言論への脅迫と圧力は、少なくともその理由を明言して批判者を排除したナチスより厄介だ。(…)
今回の事件が怖いのは、多くの国民や科学者が攻撃の傷の深さに気付いていないこと。お上に逆らうとこうなるのか、という空気だけが残ること。真綿で首を締められているのは、もう学問だけではない。」
(藤原辰史「〔学術会議任命拒否〕結束してあらがおう」(毎日新聞」2020年10月22日付)
【テーマになる問い】
1.自分の意見って言いにくい?言いにくいのはどんなとき?
2.弾圧してますか?されてますか?
3.学問は産業なのか?
4.自分の考えたことって面白い?
5.どんな世界をつくりたい?そのためになにをする?
6.何を学びたい?
ふたりの大学生が、これらの問いを映画監督・森達也さん、昨年日本学術会議に任命拒否された立命館大学・松宮孝明教授にぶつけて討議する。
■ 日 時:2021年11月2日(火)開場:18:30 開演:19:00
■ 会 場:キャンパスプラザ京都 第2講義室
〒600-8216 京都市下京区西洞院通塩小路下る東塩小路町939
(京都駅北側・京都中央郵便局西側ビックカメラ前)
各線「京都駅」下車徒歩5分
https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access
■ 対談:松宮孝明さん(立命館大学教授)×森達也さん(映画監督・作家)
司会・進行:斉藤ゆずかさん(京大文学部2回生)
江尻智森さん(西部講堂連絡協議会)
■ 入場無料(カンパ制)
■ 主催:京都大学駒込研究室
企画:〔学術会議任命拒否〕結束してあらがおう実行委員会
問い合わせ:komagome.takeshi.5m@kyoto-u.ac.jp
※コロナ関連注意事項
・ある一定の来場人教を超えた場合、会場入りをお断りする可能性があります(入場先着順〉
・体温、体調などを来場時に確認させていただきます。
・来場される方は、基本的にマスク着用をお願いいたします。
松宮孝明さん
刑法学者。日本刑法学会理事。
著書に『「共謀罪」を問う:法の解釈・運用をめぐる問題点』(2017年、法律文化社)『刑法総論講義 第5版補訂版』(2018年、成文堂)、訳書にギュンター・ヤコブス著作集〈第1巻〉犯罪論の基礎(2015年、成文堂)など。
森達也さん
地下鉄サリン事件発生後、オウム真理教広報副部長であった荒木浩と他のオウム信者たちを描いた『A』は、98年に劇場公開され、ベルリン国際映画祭など多数の海外映画祭でも上映された。
16年には、ゴーストライター騒動をテーマとする映画『Fake』を発表。19年、東京新聞開社会部記者の望月衣塑子氏にカメラを向けたドキュメンタリー映画『i-新聞記者ドキュメント-』を発表。
齊藤ゆずかさん
京都大学文学部2回生。北海道出身。
高校2年のときに北海道パレスチナ医療奉仕団の講演を聞いてパレスチナ問題に関心をもつ。大学入学後、ゼミをきっかけにチーム「SHIRORU」(しろる)を立ち上げ、京都大学・同志社大学の仲間とオンラインでパレスチナについての講演会や、現地の大学生との交流会を運営している。文章を書くことが好きで、高校3年のときに「なかめふる」で第57回有島青少年文芸賞優秀賞に入選。
江尻智森さん
京都大学理学部4回生。西部講堂連絡協議会学生代表。
役者、脚本、演出などを通じて西部講堂と関わる。
主な活動:「天幕渋さ西部大祭」(出演、2019年)、企画「浅川マキを観る」(出演、2020年)、劇団コンセンサス「ルシファーは人造人間」(脚本・演出、2021年)
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