懲役刑と禁錮刑を一本化し、新自由刑を創設する刑法「改正」案が、今春の通常国会に上程されます。
この新自由刑の名称については、「拘禁刑」が有力といわれていますが、そもそも、懲役刑は自由刑なのかというところから議論する必要があります。懲役刑が非常に特殊な刑罰であることは明らかだからです。
自由刑を日本語に訳す場合、拘禁刑とされる場合が多いですが、その場合、刑務作業の位置づけが問題とならざるをえません。日本では、名称を変えても、その実質は、労働を義務化する点については変わらないからです。
世界的には、自由刑や拘禁刑の名称を使っていても、労働の義務化は認めていません。これが常識です。そこに、この刑罰の本質を見ることができると思います。このような視点から、法務省の考える自由刑を徹底的に批判したいと思います。ご参加をお願いします。
■ 日時:2022年2月12日(土)13時開場 13:30~16:30
■ 場所:渋谷勤労福祉会館 第1洋室
〒150-0041 東京都渋谷区神南1丁目19−8
JR他各線「渋谷駅」より徒歩8分
https://enjoylife-kinpuku.jp/about/access/
■ 講演:『懲役刑とは何か? ~刑罰としての労働~』
■ 講師:石塚伸一さん(龍谷大学 法学部 法律学科 教授)
1954年、東京生まれ。中央大学法学部を卒業後、同大学院法学研究科博士課程に進学。同課程退学後、非常勤講師を経て、北九州市立大学法学部講師。同学部助教授・教授を歴任。1998年に龍谷大学に移籍。法学部・法務研究科教授を経て、現在、法学部法律学科教授。法学博士。専門は、刑事法学。
龍谷大学では、日本唯一の刑事政策に特化した大学附設の研究機関である矯正・保護研究センター(現同「総合センター」)の設立に参加。2004年から第二東京弁護士会に所属し、刑事事件を中心に弁護士として活動している。また、2014年から日本犯罪学会会長、2016年から龍谷大学犯罪学研究センター長、2018年からアジア犯罪学会理事を務めている。
■ 資料代:500円
■主催:救援連絡センター
東京都港区新橋2-8-16石田ビル5階
https://kyuen.jp/
TEL:03-3591-1301 Mail:kyuen2013@gmail.com
■協賛:刑法・少年法に異議あり!緊急アクション
https://keihoh.org/
Mail:action@keihoh.org
<石塚伸一さんの著書>
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