映画「いのち見つめて」上映と講演 in あまがさき~誰もが明日なりうる病気 高次脳機能障がいと現代(尼崎市)


Event Details


 明日、自分に起きるかもしれない“文明病”。
 遡ると三池炭じん爆発事故があった-

■ 日時:2023年4月15日(土)14時~16時30分

■ 会場:尼崎市立中央北生涯学習プラザ 小ホール
 〒660-0892 兵庫県尼崎市東難波町2丁目14-1
 バス:「立花」駅から15番「阪神尼崎」行き「東難波2丁目」下車
 https://tinyurl.com/5n7pf8sa

■ 講 演:
・「高次脳機能障がいと現代」
  大岡由佳さん(武庫川女子大学准教授)
・「高次脳機能障がいの夫とともに~16年目の今を生きる」
  白井京子さん(一般財団法人アイズ代表理事)

■ 上映協力券:500円 障がい者・介助者・高校生以下無料

■ 主 催:「いのち見つめて」実行委員会
 予約・お問い合わせ:090-9095-5833(平出)
 jishujyoueinokai@gmail.com

高次脳機能障害とは

 私たちの回りには危険があふれています。交通事故や仕事中の労働災害、通勤・通学途中、いたるところに潜んでいます。また、脳出血や脳梗塞、心臓発作による一時的心停止によって脳にダメージが生じることもあります。いついかなる時、私たちが遭遇しても不思議ではありません。

 また、幸い命は助かっても、後遺症に悩まされることもあります。その一つが、近年話題になっている「高次脳機能障害」です。物覚えが悪くなった、仕事でミスが目立つ、イライラして家族や同僚にあたってしまうなど、以前とは違ってしまった状態に戸惑います。その上、新しい自分を周りが理解してくれないどころか、かえって遠ざかってしまう。職場を追い出されてしまうことも少なくありません。そのような自らを受け入れられず自信喪失したり、原因をつくった相手(会社)への恨みから人間不信に陥ることもあります。

三池炭鉱炭じん爆発事故

 現在社会がもたらした「文明病」ともいうべき精神症状を、私たちは半世紀ほど前、歴史的大災害において経験しています。
 それが1963年11月の三井三池三川鉱における炭じん大爆発でした。

 458名が亡くなり、839名の炭鉱労働者が一酸化炭素(CO)中毒によって低酸素脳症に陥り、「高次脳機能障害」を生じたのでした。その後の本人・家族の奮闘や生活、そして爆発の原因であった三井資本の人員合理化に対する責任追及や国の法制化(「CO特別立法」)への闘いは、筆舌に尽くしがたいほど過酷なものでした。

 映画では、高次脳機能障害を持ちながら社会復帰に奮闘する人々、炭じん爆発事故後、日常・社会生活復帰を目指した労働者に寄り添いつつリハビリを担当した大牟田労災病院(現大牟田吉野病院)の過去と現在の様子を紹介。そして20年以上にわたり高次脳機能障害問題に取り組んできた山口研一郎医師に、高次脳機儲障害の症状・病態・リハビリについてインタビューしています。

現代社会を問い“いのち”を見つめる

「能率・効率優先、生産性向上といった物資文明の充足を追い求めて走り続けたどり羞いた現代社会。その分岐点となった三池闘争と爆発事故から「高次脳機能障害」へと通底する社会のあり方を問い、“いのち”を見つめなおしたい-」。

「互いの連帯感(親近感)が薄れ、競争を強いられる現代の社会(職場)においては、『高次脳機能障害』の人たちが置かれている立場、状況が、一般の人々の現状を映し出しているのです。(やまぐちクリニック医師ご山口研一郎)

 監督:港健二郎
 撮影・編集:木戸直道 港健二郎
 MA:原田圭輔
 語り:布花原誠一
 音楽・ナビゲーター:岡本美沙
 プロデューサー:野口隆 北村好弘
 映画企画・製作:2021@「いのち見つめて」製作委員会

   

ここまで読んでいただいてありがとうございます!

AIコースケと議論しよう! この記事への質問・一言コメントをどうぞ

●AIの回答は、必ずしも正確とは限りません。また、回答は執筆者の見解と必ずしも一致しない場合もありますので、参考としてご利用ください。
●回答には文字数制限があるため、内容が簡潔になります。また、制限を超えると途中で打ち切られることがあります。