「大軍拡反対、憲法改悪を止めよう! 九条の会全国交流集会~大江健三郎さんの志を受け継いで」を開催します。
3月6日、九条の会「世話人会」は、コロナ禍もあり、長期にわたって開催できなかった九条の会の「全国交流集会」の開催を決めました。
岸田内閣は、憲法を真っ向から蹂躙する、「敵基地攻撃能力保有」を柱とする大軍拡を推し進めています。同時に、衆院憲法審査会などでは与党と一部野党に後押しされた改憲の動きも重大な局面を迎えつつあります。九条の会は、この時期、リアルで会議を開催し、今後の9条改憲阻止の運動の在り方について、交流し、学びあいたいと思います。
おりしも、3月3日、「九条の会」の呼びかけ人である大江健三郎さんが逝去されました。本集会は大江さんの志を受け継ぐ集会としての意味を合わせて開催したいと思います。
◇日 時:2023年5月28日(日) 13時30分~16時30分(開場13時)
◇会 場:日本教育会館・第一会議室
〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-2
地下鉄各線「神保町」駅下車
https://www.jec.or.jp/access.html
◇参加費:一般1000円 学生500円
参加対象:各地・各分野の九条の会会員
★会場定員が300名のため、参加ご希望の方は、事前にお申し込みをお願いします。
◇主催:九条の会
連絡:九条の会事務局
電話03-3221-5075ファックス03-3221-5076
Eメール:sppn3av9@hyper.ocn.ne.jp)
ーーー
「九条の会」行 (FAX 03-3221-5076)
参 加 申 込 書
参加者名
所属する「会」
連絡先
(発言希望者は、テーマをお書きください。発言は5分でお願いします)
発言のテーマ
「九条の会」メルマガより:
http://www.9-jo.jp/news/MagShousai/MMS20230325.htm
声明:大江健三郎さんを追悼する
2023年3月20日 九条の会事務局
「九条の会」呼びかけ人である、大江健三郎さんが、3月3日逝去された。
大江さんは2004年6月10日、井上ひさし、梅原猛、奥平康弘、小田実、加藤周一、澤地久枝、鶴見俊輔、三木睦子の各氏とともに「九条の会」の呼びかけ人となられた。発足講演会の後、全国各地の地域・職場・学園で様々な「九条の会」が結成されるなかで、呼びかけ人が分担して3人づつ各地域におもむき、出張講演会を行っていった。
大江さんは、「講演は苦手なんだ」とおっしゃりながらも、巧みに要所で笑いを取りながら、子どもの頃の戦争の体験が、日本国憲法第9条を守り活かしたいという強い思いになっていることを語られた。そして同じ話は決してしないということを自らに課しておられた。わかりやすい言葉で、深い思想を語られた。
「あの戦争が終わってすぐ、憲法をつくろうとした大人たちが、「希求する」と書いた。その「希求する」という言葉は、憲法にあり、教育基本法にあるということも、子供ながら私は知っていて、いいと思った。とくに、教育基本法にあるのは、子供にもよくわかるようだった。いまはもう改正された、あたらしい教育基本法にも「希求」という言葉はありますけれども、しかし、それを読んで、そこに真面目な、悲しそうなほど真面目なものはないと思う。私は、このことをよく考えてみたいといつも思っています。そうした感じ方が、私がどのように憲法を読むか、という流儀です。そして私の憲法の読み方には、文学的なところがあるとも思います」(「九条を文学の言葉として」、「鎌倉九条の会」主催、憲法のつどい 2011 鎌倉」、2011.4.9)。
第一次安倍晋三政権による、2006年の「教育基本法」改悪に反対し、大江さんは何度も国会前集会にご参加された。子どもたちを戦争に動員するための、改悪教育基本法の中の「国を愛する態度」という愛国心教育路線を大江さんは強く批判していた。「戦後レジームからの脱却」を掲げた安倍政権は、改憲のための「改憲手続き法」(国民投票法)を2007年5月に成立させた。安倍政権打倒を掲げた人々が国会を包囲した。大江さんもその中にいらした。
「九条の会」を結成した頃の世論調査では、「改憲」派が6割をこえていた。しかし2007年には、形勢を逆転させ、7月の参院選で安倍政権を大敗させ、9月26日辞任に追い込んだ。草の根からの市民の運動が、国会の野党と力を合わせれば、政治を変えることが出来ることを、大江さんをはじめとする「九条の会」の活動は明確に示したのである。
その2年後、戦後初めて、総選挙において野党が過半数を得て政権交代が実現し、2009年9月16日、民主党と社会民主党、国民新党による鳩山由紀夫連立内閣が成立した。
先に引用した大江健三郎さんの講演の1ヶ月前の3月11日に「東日本大震災」が発生し、その対応に対する批判を背景にし2012年の年末に第二次安倍晋三政権が成立し、改憲策動を一気に強め、2014年に閣議決定だけで解釈を変更し、翌年「集団的自衛権行使」を前提とした、「安保法制」を強行する。
運動を強化するために「九条の会」は「世話人会」を創ることになった。愛敬浩二、浅倉むつ子、池内了、池田香代子、伊藤千尋、伊藤真、清水雅彦、高遠菜穂子、高良鉄美、田中優子、山内敏弘の11氏に世話人となっていただいた。今年3月6日に、数年ぶりの「世話人会」を開催し、5月28日午後、日本教育会館で「大軍拡反対、憲法改悪を止めよう!九条の会全国交流集会~大江健三郎さんの志を受けついで~」を開催することを決めた。
「世話人会」開催から数日後、大江健三郎さんの訃報が公表された。5月28日の「九条の会全国交流集会」は大江さんを追悼すると同時に、これからの「九条の会」の活動を発展させ、岸田文雄政権の改憲軍拡政治を止める一大決起の場にしていく決意である。
AIコースケと議論しよう! この記事への質問・一言コメントをどうぞ
●回答には文字数制限があるため、内容が簡潔になります。また、制限を超えると途中で打ち切られることがあります。