by jrl アニメ
さて遅くなりましたが先月まで放映されていたアニメをレビューしたいと思います。
「アルスラーン戦記」
前クールからの続きです。戦略を立てるのはよいのですが、後半は思った以上に苦戦が少ない印象を受けます。前半が苦難の連続であるからご都合主義が緩和されてはいるのですが、張り合いがなく見えます。
「のんのんびより りぴーと」
コミックアライブで連載されている漫画が原作です。日常系のアニメで毎週コツコツ観ることができました。ここに描かれているような現実の田舎は時代の流れとともに崩壊しつつあります。
「Charlotte」
今期のPAワークス枠です。「Angel Beats!」の脚本を手がけた麻枝准さんが7年ぶりにPAワークスの作品で脚本を手がけています。死によって泣かせるような描写はありましたが、感動できそうなものをいろいろ盛り込んだ結果、途中で何をしているのかわからない作品となってしまっていました。このアニメのタイトルである「Charlotte」の意味に気付いた方がどれほどいるでしょうか。
「がっこうぐらし!」
今期のオリジナルアニメです。萌えアニメと見せかけたサバイバルホラーです。ニトロプラスの作る作品のステレオタイプだと批判する方もいますが極限状態にもかかわらず偽りの日常生活を送る、その狂気を私は興味深く観ていました。しかし最後にゾンビたちが引き上げる場面にご都合主義と違和感を感じました。
「それが声優!」
同人誌やウェブ漫画が原作のアニメです。新人声優の奮闘を描いています。主人公声優仕事の傍らバイトにいそしむ描写がしばしば出てくるところからも苦労がうかがえます。作中でも触れられているのですが新人としてはこれでも成功している方なのです。このアニメには毎話実在の声優が本人役で出演しているのですが(堀江結衣さんと神谷浩史さんが多かったです)、声優の中でもトップクラスの収入を得ているといわれる藤原啓治さん(クレヨンしんちゃんの野原ひろし役の方)は出てきませんでした。
「Working!!!」
3年前に放映されたアニメの3期目です。ファミレスでの日常を描いているこのアニメも3期に入って一気にストーリーが進行し、数多くのキャラクターたちの恋が成就していきます。キャラが立ちすぎて、それ以外の印象がかすんでしまっている印象です。
「乱歩奇譚 -The Game of Laplace-」
江戸川乱歩の没後50年を記念したオリジナルアニメです。乱歩の作品をモチーフにしたストーリーらしいのですが、私にはさっぱりわかりませんでした。一話で担任教師がバラバラにされて、「面白くなってきた」と言い放つコバヤシに惹かれて観ていました。しかし狂気の展開のしかたが狂気としてはそこまで特異でないため、途中で失速している印象を受けました。
「監獄学園 -プリズンスクール-」
週刊ヤングマガジンで連載している漫画が原作のアニメです。お馬鹿なお色気アニメにもかかわらず無駄に作画がよく、大いに笑わせていただきました。ただし内容は私の趣味に合うだけでくだらないので他人にはお勧めしません。
「GANGSTA」
漫画が原作のアニメです。アクションシーンはかっこよく、、当初は期待していたのですが、作画が途中で崩壊したのと、終わったのかわからないような最終回でがっかりしてしまいました。どうやら制作会社が倒産してしまったため、このようなことになったようです。
「GATE -自衛隊、彼の地にて斯く戦えり」
さて、今年の夏アニメ最大の問題作です。元自衛官のネトウヨ作者が書いたネット小説が原作の自衛隊マンセーアニメです。自衛隊や防衛省が協力しているアニメで、自衛官募集ポスターにも採用されているようです。
「左翼を論破しているアニメ」だというので怖いもの見たさで観てみました。作画もよく、自衛隊の協力もあり自衛隊関係のCGがとても秀逸です。しかし、それ以外のCGとの落差が激しいです。
・・・これは1話を見た時点での感想でしたが、観るにつれてそれがどうでもよくなるほどのとんでもないアニメでした。結論から言えば、自衛隊および主人公伊丹のために世界が都合よく動いてくれるアニメで、観終わったとのうすら寒さと気持ち悪さが止まりません。あまりにも長くなってしまったので別に書きます。
来月からは「ご注文はうさぎですか?」の2期目や「終物語」などを観ていく予定です。
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