[旅とか]島旅雑記 その2(おばちゃん尊敬)

by 中野由紀子

白石島 白石踊り

[旅とか]島旅雑記 その1(予感はあった)

2009年8月20日

 さて、笠岡港から船に乗り、いざ、白石島へ!
船が白い波しぶきを上げながら走ること30分弱。
港に着いたよー、島に上陸するよー!
(トンっ!)←足を着いた音です

 フー、深呼吸。潮風が、海の匂いが、島の空気がグワーーーっと来る。
ヒャッホー!海、海~、島の海~
我々は港の地図(看板)を見て、おばちゃんのいる家に向かって歩き出した。

おばちゃん
場所はわかるかの~。
お多福旅館(有名)やら中西(有名)やらを通りこしてな、天城荘(そこそこ有名)まではいかんの。
その手前によしずがたくさん掛かっとる家やから。
駅なんかにようあるケーブルを巻いとる大きな丸い木がテーブル替わりになっとるからすぐに目につくけ~

 その言葉を頭に、辿りたどって歩くと・・・あったー!!
ゲゲっ!不良(な感じの若人)がいっぱいいる。

ゆき「よっちゃん、ここだよ。不良がいっぱいいる~(泣)」
よっちゃん「そんなこと言っちゃだめだよ。聞こえるよ?」
「だってー、不良と一緒だよ?せっかく島に来たのに~」
「不良じゃないかもよ」
(前向きで素直なよっちゃんだった)

 不良(な感じ)の若者がざっと20人はいて、自炊してるのでした。
ああ、うるさい。先客だしな、我慢しるか。は~ 
 さて、おばちゃんはいずこ? ああ、たぶん昼寝か。
そう思ったときに奥から忙しそうにひとりのおかあさん(70代くらい?)が出てきた。

 「東京から来ました、電話した中野です」と言うと、おばちゃんはとても歓待してくれた。
 不良(な感じ)の若者になにやら言いながら、
さ~、こっちにどうぞと家の中のひとつの部屋に案内してくれた。
 我々が泊まるにふさわしいアナーキーな神棚?飾り棚?のある、
昔懐かしいおばあちゃんちといった感じだ。

白石島 アナーキーな神棚
アナーキーな神棚

 とにかく、まずは水着に着替えて海へGO!
大人用浮き輪も忘れずにね♪
だって、(私だけ)泳げないんだも~ん。るんる~ん♪
 お天気がいまひとつ良くないけれど、海にはたくさんの人がくりだしていた。
水温に慣れてくると気持ちいい~、サイコー、瀬戸内海の一部になってる~!

 と、そこでよっちゃんに目をやると、ちーんと浜辺にいる。

「よっちゃん、海に入らないの?」
「寒い・・・」
「ええーーー?まあ、ちょっとお天気はいまいちだけど」
「こんな水温には入れない。寒い」

 そう、よっちゃんは極度の冷え性だった。
 仕方ないのでそんな根性なしなよっちゃんは浜辺にころがしといて、私は泳いだよ。つーか、浮かんだよ。
 なにもかも忘れてお魚になった私。(コピーが古いですか?)

 ひとしきり島の海を堪能した我々(厳密には私だけ)は、おばちゃんの、「お昼はどうされるん?カレーかそうめんくらいなら用意してあげるよ?」というお言葉に甘えて、水着のままでお昼を食べに帰った。

 おばちゃんちはキャンプ場の管理と備品の貸し出しとシャワーだけなんだが、ひとの好いおばちゃんは寝具からご飯までと、なにくれとなく面倒見てくれちゃうのであった。

 というのも、島の生活は、都会のようにいつでもなんでも手に入るということはなく、加えて災害の恐怖を持ちながらの厳しいものなわけだ。
 自然に心に信仰が育っていくわけで、
おばちゃんも四国を何度もお遍路巡りするほどの信仰深きお人であった。
お接待」の心でもって、もてなしてくださったのだ。ありがたい。

 その後、我々は夕食も次の日の朝食も昼食も、「外で食べるには遠いよ。うちにあるもんでよけりゃ~食べりゃ~え~」と言われ、ずっとお世話になるのであった。
 もちろん、お支払いはさせていただいた。贅沢ではないが、気取りのないお母さんの手料理だ。これ以上に豊かなものが他にあろうか。
(注※ 繰り返しますが、おばちゃんちは旅館ではありません。キャンプ場の管理人さんの自宅ですのでお間違えのないように)

では、メニューをご紹介。

◆着いた日の昼:
 お肉の代わりにウインナーが入った野菜カレー
◆夕食:
 めばると茄子の煮付け、たこと紫たまねぎのスライスの酢味噌和え、たくあん、昆布の佃煮、ご飯、鯛の吸い物、お茶

白石島 おばちゃんの手料理
1日目夕食(旅館じゃないんだよ)

◆翌日の朝食:
 焼き鮭、目玉焼き(ケチャップ添え)、ソーセージ、キャべツの千切り(ドレッシング和え)、地元の海苔(ばかうま!)、ご飯、わかめ・豆腐・野菜の味噌汁、お茶

白石島 おばちゃんの手料理
2日目朝食(同上)

◆昼食:
 そうめん、薬味にしそとごま、揚げたてのてんぷら(えびとにんじん・たまねぎ・かぼちゃ)

 このどれもがものすごくうまーい!
ご飯は余分な水分が抜けるように網カゴ付きのおひつに入れてくれる。(これは欲しいぞ!)
ご飯をたっぷりめ、おかずは少しずつの配分。
これは動くものにとっての黄金バランスなのかも。

 ひとりで暮らしてるおばちゃんは、特別にこしらえたりせず、自分のぶんを作るときに我々のぶんも考えて多めに作っていたようだ。
 あんなに強調していた「昼寝」も、もちろん大事な彼女の生活の一部なのだった。
休めるときに休み、しっかり働くために。
薄くお化粧をし、普段着だがこざっぱりとしておられる。
丁寧で規則正しい生活である。

 「特別なことはできゃせん。私は料理が嫌いなんよ。腹が空いとるのが一番。
なんでもおいしく感じるけん」と笑ってご謙遜。
料理にしても他のことにしても、こちらに気を遣わせない程度の、ほど良いもてなしの感性は、なんとも品のよさを感じさせる。
 こうやってひとさまをもてなして、大きな見返りを求めない「お接待」の心が無理なく身についているおばちゃんであった。感動。

 そんなおいしくてやさしい白石島の夜は更けていくのだった。
不良(な感じの若人たち)はその日の午後に帰っていった。
会社の慰安旅行?とかだったらしい。

 静かになった今夜は灯篭流しと白石踊りがある。

To Be Continued

日本の離島 外国人旅行者に人気の白石島(リンク切れ)
目標は外国人観光客の増加。笠岡市の有人7島で離島観光等情報受発信事業
白石島・岡山国際交流ヴィラ

うーん、だから外国の人がいっぱいいたのかー。

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白石島 灯篭流し

[旅とか]島旅雑記 その3(泣けたよ)

2009年8月23日

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白石島 おばちゃんの手料理

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