報告】無事いわき市に救援トラックが到着(+木の根ペンションは無事)

いわき市に到着した吉川ひろし事務所の救援物資 みなさん、コメントへのレスや、メールのお返事ができなくて申し訳ありません。今ちょっとあれなもんで、今週中はちょっとあれなわけですよ。んで、昨日のエントリで書きました、「市東さんの農地取り上げに反対する会」の吉川ひろし千葉県議会議員らによる、いわき市への救援物資の続報です。

◆吉川ひろしさんよりの報告

 本日、吉川さんご本人より電話をいただきました。私が仕事中でしたので、あまり詳しい話はできませんでしたが

○無事にいわき市の避難所に到着し、物資と義捐金(23万7千円)を届けることができた。
○渡辺市長が面会してくださり、いろいろと現状をうかがうことができた。
○避難所で最も不足しているのは、水・ガソリン・灯油であるとのこと。
○食料も大幅に不足していたが、この2日間で一気に集まりはじめて何とか助かったとのこと。

というお話でした。食料が集まりはじめたのは、19日付のいわき市長の怒りの記事のおかげだと思います(⇒『風評被害で機能まひ いわき市 』時事通信)。

 今回届けたものの中には、飲料水も少し入っていますが、やはり水・ガソリン・灯油といった「液体」は、個人や市民運動などの小規模なボランティアで届けるのは厳しいでしょうね。そもそも大量のガソリンや灯油なんて危険物は、それなりの資格や許可や車両設備がないと運べないし、市民運動でやるには、あまりにも効率が悪すぎます。やはりそれ以外の物や方法で協力したほうがいいだろうなと思います。あ、まかり間違っても宅配便でガソリンとか送るなよ(ってここまで書いておかないと恐いんだよね)。

 義捐金については、赤十字などに寄託せず、直接に避難所に渡してきたそうです。赤十字など大規模なものは、やはり半年先、一年先を考えて運用されますので、実際に被災者の手元に届くのも、それくらい先になりがちです。なので、今回のいわき市のようなケースでは、「一年先の一万円より今日の千円」ということもあるだろうということで、額は小さくとも避難所のスタッフに直接渡すことになりました。別に赤十字のやり方が悪いということではなくて、そういう小回りの効いた対応も必要だろうということです。

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◆って、吉川さん選挙じゃないか!

吉川ひろしさん 忘れていたよ!統一地方選挙!調べてみたら、吉川さんの千葉県議会選挙は4月1日告示の10日投開票じゃないですか!作業中の事務所でも電話でも、「ご支援お願いします」とか選挙のことは一言もおっしゃらないから、ぜんぜん思いつきもしませんでした。吉川さん、そんなに政治家らしくないことで選挙大丈夫ですか?

 先のエントリーでは「他の議員も吉川さんに続いてほしい」と書きましたが、きっと他の人は「地震対策」にしても地元に張り付きで、空涙を浮かべながら「選挙区の皆さんのためにお金を引っ張ってまいります」とやっているだろうに。もっと苦しい人を助けるためとは言え、そして要請を受けたとは言え、選挙区から遠く離れた福島県やいわき市の人たちを助けるために奔走している吉川さん。

 ツイッターである人がつぶやいていましたが、「今まで自分が支持してきた議員は、震災にあたってみんな懸命に支援活動をしているのが嬉しい。しかしこういう議員にかぎって選挙に弱く、ギリギリ最下位当選だったり、ほとんどまぐれで当選した人が多い。今度の選挙ではこういう人にこそ多く残ってほしい」と。
 まさにその通りで、もちろん三里塚闘争のこともあるけれど、それを別にしても、選挙直前にまで遠くの困った人を救援するために必死になっている吉川さんを是非応援したい。絶対に残ってほしい。いっそ選挙の手伝いだってしようかなと思いました。

◆木の根ペンションも無事

木の根ペンション さて、次に「『続』木の根物語プロジェクト」の大森さんとも電話がつながりました。目視で確認する限り、とりあえず木の根ペンションおよびプールにも被害は確認できないそうで、本当によかったです。大きな物が倒れていたりといったこともないとか。全体的に三里塚の近辺は被害が比較的小規模だったようです。

 とはいえ、宮城・福島の影に隠れて、あまり報道されない千葉・茨城両県も、実は充分、過去の大地震に匹敵する被害が各所で出ているようです。千葉県の津波被害はある程度報道されていますが、両県とも見た目は特に大きな被害がないように見えてほとんど報道されない地域でも、各所でライフラインが寸断され苦しい生活を強いられているそうです。大森さんの地域では電気やガスは大丈夫ですが、震災から未だに水がまったくでないそうで、給水車も来なかったりするのが痛いそうです。

 そりゃあ都市部で水が出ないと、ほぼ生活することは不可能でしょうね。だってトイレにすら行けないんですから。大森さんは冷蔵庫に残っていた麦茶でラーメンを煮てみたが、やっぱりまずかったそうです(笑)。建物はおおむね無事(もちろん被害を受けた建物もある)なので、避難勧告も救援物資もない中、やむを得ず自費で、次々と関西などへ避難ならぬ「脱出」をする人も多いらしい。

 むちゃくちゃなのは、これら千葉・茨城の被災地を、東電が「計画停電」させていることです。地震や津波の被災地を意図的に停電させてどうするんだと思います。たとえ建物が無事な地域でも、住民が生活できないような状態にあるならば、それはまぎれも無く被災地でしょうが。別に東京はいいから被災地に電気送らんかいということです。政府中枢なんざ全部自家発電装置あるんだから短時間なら大丈夫だろ。むしろちょうど訓練になっていいかもよ。

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参考リンク

東日本関東巨大地震(吉川ひろし(千葉県議会議員)のブログ)
労働者・農民・市民の力による被災者救援運動を!(三里塚反対同盟)
東日本大震災救援対策本部を設置-全力で支援の力を集中しよう(動労千葉)

あの時 あなたは何をしていましたか(つぶやき手帳)
国境線から幾千里のがれきの町に立つ(壊れる前に…)
大阪でも募金(ムキンポの忍者ブログ)
大震災をのりこえよう!(ニャンケのブログ)
支援をお願いします(どこからどこへ)

日本中が「仮面を脱いだタイガーマスク」に変身しよう(保坂展人のどこどこ日記)
1周月記念催詩・65歳のギター弾き語り・「売り上げ」は震災支援に(小山広明の散歩)
全統一労組などが救援物資配送で現地に出発(ブログ版 労働情報)
テキトーに生きたり死んだりしながら(スナフの酔いどれ日記)