旗旗サイトを多言語化してみましたので、ごく簡単に経過と方法を書いておきます。
実はかなり以前(2006年頃)に使用していたレンタルサーバーに、サブドメインを簡単に作れる機能がありまして、それで思い付きで韓国語版のサイトに挑戦したことがあります。「kr.bund.jp」というドメインを作り、韓国語の翻訳ソフトを買って取り組んでみました。何件か反応もあって楽しかったのですが、あまりの大変さに自然消滅的にやめてしまいました。今回はWordpressのプラグインとWeb翻訳を使って、少し力をぬいて続けてみようとおもっています。
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多言語化の方法とメリット
私が多言語化を思いついたのは、せっかく書いたのだから、国外の方にも読んでほしいなーとか、万が一にも(?)コメントとか反応や交流があれば楽しいなとか(日本語のコメントもあまりないくせにね)、あと日本の姑息な弾圧の実態や、それに屈しない勇気ある小さき者の存在とか知ってほしいなとかいう思いですね。沖縄や三里塚のことも世界に伝えたい。まあ、私が何を書いたところで、まさしく池の中のタニシのつぶやき。それでなにかが変わるとは思っていませんが、だから何もしないというのも嫌なので。
最新のブラウザだと右クリックで簡単に外国語サイトを翻訳できます。なので今さら機械翻訳したページを作るメリットなんて…と思われるかもしれませんが、タイ語やアラビア語のページを思い浮かべてもらえばわかるように、まったくの外国語ページに偶然にアクセスすること自体あまりありません。ですから多言語化といった場合、単に機械翻訳のボタンを日本語ページに設置するといった方法ではなく、日本語ページとは別のURLで外国語ページを並列的に作っておくことには意味があります。
そこで今回はサブドメインではなく、Wordpressのプラグインで高い評価を受けているBogoを使わせていただきました。作者がTakayuki Miyoshiさんという日本人であることもあって、Bogoやその使い方については、「Wordpress Bogo 使い方」などで検索すれば日本語の情報が山ほど出てきますので、ここでは割愛しますが、素晴らしいプラグインです。作者様には心から感謝です。
Bogoは固定ページをトップにしている場合も問題なく使える
一つだけ付け加えておくなら、多くの解説サイトで「最新記事をトップページしている場合はBogoが自動的に多言語版にしてくれるが、固定ページをトップにしている場合は、トップページは多言語版にできない」としています。
しかし実際には、トップページとして指定している固定ページをBogoの機能にしたがって他言語にすれば、自動的にそれを他言語版のトップページとして問題なく扱ってくれます。このことはBogoの説明にないので勘違いしておられるのかなと思います。
で、Bogoをインストールしてセッティングしますと、ツールバーやその他、指定したところに言語選択ボタンが出てきます。当サイトでは「英語・日本語・韓国語」のボタン(リンク)がありまして、もし対応する言語のページがあれば、今見ているページの他言語が表示されるようになります。まだ作っていない場合はリンクしませんので、デッドリンクにはなりません。
なお、当サイトでは指定以外の言語も、その少し下にある「Select language」というメニューで選ぶことができます。これは単純に現在のページをGoogle翻訳を使って自動翻訳するもので、GTranslateというプラグインで実装することができます。いわばブラウザの右クリックで翻訳するのと同じなので、SEO的にはあまり意味がないのですが、とりあえず手軽に多言語化したいという方にはおすすめです。
翻訳をどうするのか
Bogoの場合は翻訳は自分でやることが前提です。GTranslateは、Google翻訳を使って自動でページ作成までやってくれます(有料版のみ)。ですがこれはあまりおすすめできません。第一に、外国語のページ(特に英語以外)を自動翻訳するとわかるように、めちゃくちゃ不自然で読みにくい(というか意味の通じない)文章になります。第二に、Googleでは「Google翻訳を使って自動翻訳しただけのページ」はコピーサイト(パクリ)とみなされて検索に出てこないか、果てしなく底の順位になって、翻訳前の元サイトも含めて誰も見てくれなくなります。
なので翻訳は自分でやるわけですが、それも結局ほとんどの方は機械翻訳を使うことになると思います。私の場合はいろいろ試して、英語はDeepl翻訳、韓国語(ハングル)は韓国のNaverが運営するpapago翻訳を使っています。無料版は長文翻訳に制限がありますが、個人のブログならこれで充分だし、むしろ長文を一度に訳して楽してしまうと、いつもの地獄のような翻訳文になり、読みにくいならまだしも、全然違うというか逆の意味にさえなってしまうのでやめたとうがいいと思います。
機械翻訳のコツ
追記】現在はAIを使って翻訳しています。直訳ではなく、ある程度は文章のニュアンス考慮した意訳もしてくれます。たとえば日本語のことわざや慣用句なども意味をくみとって適切に訳してくれますし、翻訳の仕方なども細かく対話形式で指定すればその通りにしてくれるので重宝します。(2024.11.08)
機械翻訳を利用するさいのコツとしては、できるだけ短いセンテンスでこまめに訳していくことでしょう。で、訳として出てきた文章を、今度はさらに日本語に再翻訳します。ここで上手に翻訳されていたら問題ありません。ですがたまに(というかしょっちゅう)例の地獄のような翻訳文になったりします。なかには言い回しの問題か、「できました」を「できませんでした」と逆の意味に訳していることさえあります。
そういう場合も訳文である英語や韓国語を直接に修正できればいいのですが、そんな語学力もないので、元の日本語のほうを直します。修飾語を削ったり、同じ意味の別の言葉を使ったり、もってまわったような言い回しを直接的な表現にしたり、センテンスを区切って短い文章に分割したりして何度も試します。語学力より国語力が試されますw まだ英語の場合はどのへんを直せばいいのかが、なんとなくわかるのですが、ハングルはもう記号にしか見えないのでさっぱりです。何度も訳してトライアンドエラーでいくしかありません。
こうしていくつかの記事を翻訳してみた感想……
やっとれるか!(笑)
実は最初は機械翻訳を甘く見ていて、計画では「日本語、英語、繫体中国語、簡体中国語、韓国語」5言語対応にするつもりでいました。英語と中国語に対応すれば、それだけで全人類の過半数をカバーできますからね。でも時間・体力的に無理でした。機械翻訳を何も考えずに貼り付けてコピーサイトにしていくだけならできるかもですが、性格的にもそれは無理。
やってみると自分の文章は悪文なので、意味の通りやすい訳文にするのに時間かかりました。三上さんの文章などは、とくにDeepl翻訳で英語にした時など、ほとんど一発で合格レベル(?)の訳になりました。文章力の差か?
あと政治的な文章は機械翻訳に向いてない可能性もありますね。とりわけ固有名詞の羅列のような文章は最悪で、「『戦旗派』についての解説」は英訳しようとして挫折しかけたというか、挫折しましたw 最初は上に書いたような要領で丁寧にやってましたが、後半はもう精魂尽き果て雑になって、機械翻訳の結果をほぼそのまま貼り付けることが増えてきました。変な固有名詞になっている団体様とかあったら申し訳ない。なので韓国語化にはまだ手を付けていません。韓国の「日本左翼解説」なんかには、ネトウヨや公安情報を元にしたと思われる、かなりむちゃくちゃなことが書いてあったりもするので、早く翻訳したいのですがね。
英語については日本語や韓国語よりも遥かに広大な世界なので、海に砂を撒くようなという感じで、思った通り、記事タイトルをそのものズバリで調べないと検索にはひっかかりませんねえ。
また、以前は英語と違ってすぐに反応が期待できた韓国ですが、それも昔に韓国版サイトを作った頃とはかなり状況も変わっているようです。たとえば現在は韓国でネット検索する人の7割はNAVERを使用しており、Googleのシェアは1割程度だとか。そこではGoogleを前提にした日本のSEO対策は全く役にたたないし、検索結果にかすりもしないということらしい。ネットやブログの内容も、グルメやファッション、買い物などが増えて、それだけ硬派なものは相対的にも以前より比率が下っている印象。まあ日本と同じになったということか。別にアクセス数だけが目的ではないので、そこは地道にやっていきます。
URL(パーマリンク)の問題
追記】現在はいろいろ考えて数字ベースのURLに変更しました(https://bund.jp/123456/ みたいな)。理由は変更前のURLにアクセスがあっても、同じ数字ベースならWordPressの標準機能で確実に転送してくれるからです。(2024.11.08)
私がサイトを作り始めた頃はまだ「ブログ」という言葉さえなく、かなり後にWordpressに手を出した時も、パーマリンクの設定を何も考えずに「基本」と書かれていた初期設定のまま使い始めてしまいました。なのでURLが
https://bund.jp/?p=123456
のような、あまり美しくないものになっています。あとからURLを変えるのもよくないと、そのまま十数年たちました。
ですがそのままBogoを導入しますと、URLが
https://bund.jp/?p=123456&lang=en
などという、ほんと~~~に美しくない、背中が痒くなるようなURLになってしまうのです。
BogoはWordpressが標準でもっているパーマリンクの設定にはすべて自動で対応してくれる(すごい!)ようで、現在の主流の設定である
https://bund.jp/sample-post/
というパーマリンクの場合、
https://bund.jp/en/sample-post/
という、実にすっきりとした美しいURLになるのです。
ああ、直したい!パーマリンクを変えてしまいたい!URLを変えると、この10年くらいでリンクしていただいている方からのリンクがすべて外れてしまいます。デッドリンクになるとご迷惑ですし、また検索エンジンからの評価もゼロにもどってしまう。だからよほどのことがないと変えるべきでないというのが鉄則です(対応策がないわけではないのですが)。
でも「&lang=en」にはまいった。サイトを放置することが多くなって、すっかりアクセス数も減った今、これを機会に変えてしまってもいいかなと迷う昨今です。やるなら多言語版の記事がたまる前にやってしまったほうがいいのでしょうが、どうしようかなあ。
追記】現在は英文ページも「https://bund.jp/en/12345」という形式のURLになっています。(2024.11.08)
最後に
こうして英語版と韓国語版の旗旗を作ってみたのですが、今のところ流入の効果はわかりません。そもそもBogoで入れ物を作って、「このサイトについて」などの説明を作った程度なので、実際にはほとんど流入はないと思います。今後はどんどん翻訳も進めて、少数でも交流があったりするといいなーとか妄想しています。
三上さん、原さん、JRLさんの文章など、思えば勝手に翻訳して海外紹介したのはまずかったかしらん?本職の翻訳家さんによるものでなくてすみません。上のような方法で訳したので、内容に大きな間違いはないと思いますので許してください。ダメなら連絡を乞う。よろしくお願いいたします。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾
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