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March in March 2018 に参加してきた
毎年恒例になっている、移住労働者の権利のための行動 「マーチ・イン・マーチ March in March 2018」にジグザグ会の仲間と共に参加してきました。今年は移住連の移住者の権利キャンペーン2020「ここにいる koko ni iru」の賛同企画でもあるそうです。私は日本人参加者として「差別は窮屈!つまらない!私たちは共に生きるぞ」というプラカードを作って参加しました。
サブタイトルが「奏でよう移住労働者の声を!」とある通り、音楽や各国の舞踊などが続き、集会やデモを含め、いわゆる「総決起」というより「祭典」という感じの(文化祭?)なごやかな手作り感満載の雰囲気でした。以下、画像アルバムと共に、一人の日本人として参加した感想を書いてみたいと思います。
※写真クリックで拡大します。スマホの方は画面を横にしてご覧下さい。
差別は日本人と移住者双方の首をしめるだけの愚行
大都市圏で生活していると、目立つところではコンビニや居酒屋などの接客、建設現場などで移民労働者の姿を頻繁に目にするようになりました。
移民が増え続けることは、もはやどうしたってさけられない。そこにおけるいわゆる「外国人労働者問題」で、少なくとも事態を深刻化させないために何より肝要なのは、賃金、待遇、その他のあらゆる面で差別をしないことです。文化衝突とか異文化共生なんてその後のことです。まして国籍や人種差別(レイシズムやネオナチ)なんて、そもそも自分たちの首をしめるだけの問題外の愚行です。
欧米では「差別+低賃金」から互いの不信感や敵意が増幅していくという過程が問題であったと思います。そこにあとから表面的な「移民政策」で糊塗しても、一度生まれた不信感はなかなか解消せず、それが極右や原理主義の温床にさえなっています。
表面化していないが悪質な事例も絶えない
今のところ、日本でこれだけ移民が増えても、全社会的な大きな問題にならず、今まで移民と接する経験のなかったことが、かえって欧米よりも良い方向に作用しているようで、そのことには日本社会に対する誇りさえ感じます。
が、もちろん表面化していないだけで問題がないわけではありません。自分の狭い体験でも、短期間派遣で工場労働をしていた際に、外国人研修制度を悪用して、中国人労働者を日給5千円で12時間労働させている事例を目撃しました。それも10数年前の話で、今は是正されていると思いたいのですが、こういう話を聞くと暗澹たる思いがします。
私たちにできることを身近なところから
現在的に市井の私たち一人ひとりにできることは、移民に対する平等を覆そうとするこのような事例や差別に対し(たとえそれが日本人感覚で「些細なもの」であろうと)モグラ叩きみたいに一つ一つ潰していくしかほかにないのだろうかと思います。
でもそのことで、日本社会の雰囲気やあり方を変え、構造を変え、お互いが「敵」ではなくて、同じ社会で共に暮らす、ルーツや文化が違うだけの隣人なのだという、そういう社会のあり方を下から作っていくことになるのでしょう。
「労働力」ではなく対等な隣人として
ただ、いわゆる「外国人労働者の受け入れ」については、長期的にみればいくら反対論者が抵抗しても避けられないとは思いますが、こういう社会的な素地ができないうちにガンガン受け入れれば、絶対に国家間の経済格差や貨幣価値の違いを悪用して、低賃金・長時間で移住労働者をこき使う輩がでてきます。その時に日本社会が移住労働者を受け入れた以上はしっかり守れないと深刻な事態になることは、欧米の事例からも明らかです。
その対策は、国やまして財界側に期待できることではなく、現場の組合や労働運動にかかってくると思うのですが、その労組の主流が非正規の労働者でさえ守ろうとしないなかで、さらに弱い立場の移住労働者の権利擁護にどれだけ動けるか。なかには外国人排斥に動く部分さえでて事態をさらに深刻化させてしまうかもしれない。そう思うと、いきなりの「門戸開放」には懐疑的にならざるを得ません。
差別や排外主義は人を分断して社会を壊す
繰り返しますが、移住者の問題のほとんどは、差別や排外主義の解消こそが解決の核心になります。その他の問題を話し合いで解決するにしても、まずはそれからです。考えてみれば、声を大にして言うまでもない当たり前のことなんですがね。
欧米では移民排斥の極右が、下層労働者に移民への敵対心を煽って組織化し、逆に差別されている移民労働者にはアルカイダ的な原理主義者が声をかけるという悪循環で、社会を分裂・混乱させ、問題の解決を遠ざけています。なんとか日本ではその反対に、そういう極端なことを言う人々を排して、お互いに手をとりあえる、人としてごく普通の道を行きたいものです。
問題解決の核心は私達日本人の行動にある
あまりにも当たり前の話なのですが、これは日本の問題なのだから、問題解決の鍵は私たち日本人の行動にあり、在野で日本人労働者が移民労働者と団結し、差別の汚染から移民と、そしてほかならぬ私たちの日本社会を守ることにかかっていると思います。
移民との共生で住みやすい社会にするという意味でも、私たちの日本を守るという意味でも、このような行動は、双方にとって本当に意味がある有意義な取り組みであると思います。主催の皆様には心からの敬意とリスペクトをおくります。
楽しい一日をありがとう!
毎年ボランティアで参加して下さるサンバ隊の皆さんのおかげもありますが、本当に楽しくてのびのびとした取り組みでした。本当に差別している人は損してるなー。国を超えて見知らぬ人と手を取り合うことはこんなに楽しいのに。
そういう人は外国籍や外国にルーツを持つ人と、今まで一度も友達になったことないのかな?きっとそういう人の頭の中にだけいる「在日と支援者」たちと闘っているのでしょうね。どんどん現場に行って話を聞けばいいのに。私はそう思って、右翼の人とも中核派の人とも、機会があれば普通に話をしてますよ。もう窮屈なのやめようよ。
参考】移住者の権利キャンペーン2020−“ここにいる Koko ni iru.”
https://kokoniiru-migrants.jimdo.com/
・在日外国人230万人 超
・外国人労働者100万人超
・日本で生まれる約30人に1人が外国にルーツをもつ子どもたち
人手不足を背景に、政府文書やメディアには「外国人材の活用」という言葉が踊り、「『移民政策』とは誤解されないように」という枕詞つきで「外国人労働者」の受け入れ拡大が再びすすめられています。
しかし、これらの数字や言葉からは移住者一人ひとりの顔は見えてきません。また移住者や多様なルーツをもつ人びとが、出身文化やそのルーツ、尊厳を保障されながら日本社会で生きていくための政策も存在していません。
移住者や多様なルーツをもつ人びとは、この社会でそれぞれのを生きています。そして、一人ひとりのそれぞれの織り成されることで、この社会はつくられています。
2020 年の東京五輪の基本コンセプトのひとつには、「多様性と調和」が掲げられ、「人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治、障がいの有無など、あらゆる面での違いを肯定し、自然に受け入れ、互いに認め合うことで社会は進歩。東京2020大会を、世界中の人々が多様性と調和の重要性を改めて認識し、共生社会をはぐくむ契機となるような大会とする」とされています。
私たち移住者と連帯する全国ネットワークは、このコンセプトを単なるスローガンで終わらせるべきではないと考えます。そこで移住者と多様なルーツをもつ人々の権利と尊厳が保障される社会、制度・政策を目指して、多くの人が参加し意見を出し合う場をつくるキャンペーン “ここにいる”を立ち上げます。
キャンペーンでは、各地でコミュニティミーティングやタウンミーティングを開催したり、HPやSNSで情報発信を行い、移住者・マイノリティが「ここにいる」現実を伝えていく予定です。ぜひご参加・ご賛同をお願いいたします。
一緒にやりましょう!賛同してください!
このキャンペーンにご賛同してくださる方、一緒に取り組んでくださる 方を募集しています。ご希望の方には、今後キャンペーンの関連情報をお 送りいたします。ご協力ありがとうございます! (情報メールにご登録下さい)
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移民について前々から感じていた素人考えについて述べて見ました。議論の進んでいる分野とも思いますので、おかしなことを言ってたらご指摘お願いできればと思います。
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