北西風が党を鍛える 戦旗派83年下期総括

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1983.11.6 レーガン来日阻止常盤橋戦闘
1983.11.6 レーガン来日阻止常盤橋戦闘

はじめに

 全国の同志。友人諸君!

 われわれ戦旗・共産同と戦旗派革命勢力は八三年階級闘争を最も戦闘的に闘いぬき、飛躍的な発展を克ちとった。

 八三年政治過程は1)3・27三里塚闘争、2)5・22光州蜂起三周年・安保-日韓集会、3)6・19反戦反核闘争、4)7・31戦旗派政治集会、5)8・7パイプライン供用開始粉砕闘争、6)9・15三里塚闘争、7)11・6~9レーガン来日阻止連続闘争、8)12・18労学総決起集会の八波にわたる戦略的総決起と、7・5ゲリラ・パルチザン戦闘によって構築されたものである。

 ここにおいてわれわれは6・19と11・6の二度にわたり××××名と××××名の過去最大の闘争動員を実現し、7・31政治集会××××名の大動員をも貫徹しぬくことによって、88年においてもまた創設以来最高の動員記録をぬりかえ続けるという四年連続の壮挙を達成した。これば現下の日本革命的左翼の中にあっては、大変な奮闘ぶりだと言うべきものである。

 なおかつ7・5ゲリラ・パルチザン戦闘と11・6常盤橋戦闘の実践において、ニつの異なる性格の実力決起を打ち抜ききり、「大衆的実力闘争と結合したゲリラ・パルチザン戦闘」という戦術形態を言ったとおり貫徹した。この実現はすさまじい党的貫徹力の実証であり、誇るべき成果である。しかもわれわれはこれらの階級攻防をつうじて、より本質的なものといえる階級的=政治的前進を八三年全般の戦略的領導において刻印することに成功した。

 それは端的にいえばブント系諸派中の相対的多数をしめる一分派の位置から、八三年政治過程においてのしあがり、完全にブント主流派としての政治的・組織的な地歩を打ち固め、なおかつ三里塚支援勢力熱田派系の主力党派というにとどまらぬ、プロレタリア日本革命を戦略的に領導するボリシェヴィキ勢力としての確固たる地歩を日本階級闘争に刻みこむことに勝利したということである。

 わが同盟は七花八裂したブントの一分派という位置から完全に脱却し、戦旗・共産同という単一の革命党派として独自の政治的プレゼンスを日本革命運動上に占めるに至ったのである。これこそまさに本質的にして根底的な政治的飛躍の達成といわずして他の何と言えようか。

 今やわが同盟は単に三里塚闘争の「連帯する会」系列の動員的主力党派という位置にあるのではない、動員的のみならず、独自の戦争の論理の駆使において政治的・組織的に第四インターをのりこえ、別個の地平にそびえたったのである。結党以来最大の外的脅威にさらされたともいえる八三年政治過程であったが故に、その試練ののりきりにおいて「艱難汝を玉にす」ということが実証され、われわれはサークル性を克服し党として勝利をおさめたのだ。

 これを可能とした根拠は何か。結局のところそれはわれわれがボリシェヴィキたることをめざしつづけ、ボリシェヴィキ=レーニン主義的な主体形成と政治的観点の獲得を己に課し、自己よりも党と人民の勝利を第一におく思想性の構築をめざし闘いつづけてきたからである。そうだ!わが同盟は今後ともボリシェヴィズムヘの接近にむけ苦闘し、日本のボリシェヴィキたることに心血を注いで闘い続けるのだ。それこそが自明の理なのだ。

 本稿はこの八三年の勝利をひきつぎ、八四年階級攻防にわが同盟が躍り込んでいく観点をつかみとることを目的にして書かれている。八三年をあとづけるのはいつまでも後を振りむいて自己確認をしたいからではない。前にむかって明日と対峙する武器として、われわれはこの軌跡に糧を求めるのである。革命党の存在は常に「永遠の今」である。つまりわれわれは来年もまた絶対に勝たねばならず、今年以上の成果をあげねばならない。

 八四年階級闘争にあってはパーシングⅡや巡航ミサイル、SS20などのNATO・東欧正面配備に反対するヨーロツバ反戦反核決起と連動しての、戦域核ミサイル極東配備阻止の闘いが待ち構えている。

 しかも韓国大統領全斗煥の反革命来日や三里塚二期決戦がが予測されるのだ。ましてや全世界的な階級的激動期の再来は既に開始されており、この波が鎮静化されることなどもはやありえない。フィリピンにおけるマルコス打倒闘争、中東での米帝・イスラエルシオニスト軍とのパレスチナ人民の死闘、中米ニカラグアヘの米帝の反革命介入に対する中米革命勢力の革命防衛の闘いなど、おしなべて情勢の基調は世界革命の歴史的前夜のうねりと高まりをさし示している。

 かかる情勢を最も革命的に駆けぬけることによって、八四年階級攻防の過程をつうじ戦略的××××名動員にまで迫りきり、日本のポリシエヴィキ勢力にまでのしあがりきること、それがわれわれの課題であり、そのためにも全ての同志諸君に更なる研鑽苦節と刻苦奮闘、革命家としての主体的成熟の実現を呼びかけるものである。勝利する革命党の本格的地平での建設に向け、共に前へ前へと進み続けようではないか。「勝利か死か!人民は必ず勝利する」それがわれわれの合い言葉なのだ。

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