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結語
以上八三年の政治組織的な到達点、獲得物と、八四年の当面する闘いの方向につき問題を整理してきた。八四年にあっては三・二五三里塚、六月トマホーク極東配備阻止闘争、八月政治集会が前半の闘争課題として存在し、リムパック84への海上自衛隊の参加粉砕の闘いが二月から開始されるべきものとしてある。
ここでの獲得目標につきまとめるならば、第一には内ゲバ主義と無党派市民主義を革命的に止揚する安保-日韓体制打倒のボリシェヴィキ勢力としての地歩を打固め、八三年を上回る前進を実現し、武装し闘う革命党としての地歩を一層強烈なものとして日本階級闘争に刻印すること、つまり日本革命の主力党派へと八四年の階級攻防をつうじのしあがることである。革共同の内ゲバ党派=スターリン主義党への転落が歴然としているなかで、人民は正義のボリシエヴィキ勢力の登場を渇望している。それはわれわれ戦旗派革命勢力の発展においてのみ実現可能な課題であり、この本格的にして最も革命的な命題に、われわれは真っ向から挑戦しつづけ、勝利をおさめようではないか。
第二にそのためにも三・二五での戦略的××××名動員、六月トマホーク極東配備阻止決戦での××××名動員、八月政治集会におけるおける××××名動員は、何としてでも実現しぬかなければならない。党勢の拡大ぬきに日本革命の主力党派にのしあがることはできない。すべての同志諸君の奮闘を要求し、大動員の成功をよびかける。
第三には党の武装を推進し、下稲葉-三井警備公安警察による破防法型弾圧を打ち破る戦闘陣形を本格的に作りあげることである。それは全党全軍が革命戦争に自己を動員する決意を一層強固なものとして形成することを必要とし、同時に技術的にも政治警察との死闘に打ち克つ力能性の飛躍、発展を克ちとることを焦眉の課題としている。
マジック、カモフラージュ、符牒・暗号の確立を更に徹底せよ。つねに地区党事務所やアジトは見張られており、街に出れば追尾されていることを忘れるな。電話は必ず盗聴されており、最も重要な捜査資料を敵権力は依然としてそこから得ている。黒電話に頼るな。必要もないのに電話をかけまくる愚を犯してはならない。
だが敵の弾圧がつよまればつよまるほど、われわれは研ぎすまされ、習熟し、発展するのである。その発展を目的意識的に自己のものとすること、これを課題としてやりきろうではないか。
第四にはこれらの階級攻防をつうじ、革命主体としての内的成熟、前進を克ちとることである。その内容性については既に繰り返しのべてきたが、殉革の精神を己に内在化させ、革命的現実主義を己の観点とし、党への帰属性をつよめ、革命家としての自己を確立することが最大の課題である。アマチュアリズムを排し、プロレタリア革命を主体的に担い、進行し、人民を組織する能動的主体、世界を己の信念に従い主動的に生きぬく意志的主体として自己を発展させるということだ。
出発点はタダの人でも、革命運動への主体的決起と試練の蓄積は、必ず人を作りかえ、人間的普遍へむけての発展は絶対に実現されるのである。
それを最も意志的に遂行し、無名の一戦士であっても、誇りに充ちた、真に充足した革命的実存を生きるプロレタリアートとしての飛躍を己に課して前へ前へと進みつづけようではないか。昨日の自分はもう今日の自分ではないのだ。世界史に己をぶつけ、目立たなくっても着実に歩み、素晴らしい革命的人間としての生涯を、共にかちとっていこう。
以上の四点を基本的獲得目標として設定したい。その実現にむけ全力を傾注することを訴える。
八三年を振りかえれば、大韓航空機のスパイ飛行とソ連軍によるその撃墜、韓国要人のビルマ・ラングーンでの爆殺、三六〇人もの圧倒的せん滅を克ちとったベイルートのパレスチナゲリラによる赤色テロ、そしてフィリピンに回帰せんとしたアキノ氏のマルコスによる暗殺と、フィリピン人民のそれへの猛反撃、アメリカ帝国主義のグレナタ侵攻と中米人民の反撃、エルサルバドル革命の勝利的前進とニカラグア革命への反革命介入阻止の闘いなど、もはや枚挙のいとまがない程に世界史は一大激動期に突入している。だがそこで繰り広げられているのは、おしなべて革命と反革命をめぐる人民の激突以外の何ものでもない。
この現実を見れば階級闘争のみが世界史を形づくり、歴史を動かしていることは誰も否定できまい、そしてわれわれはそこに、最も精鋭な革命党の存在を刻み込もうとしているのだ。
すべての同志諸君はこの事実を直視せねばならない。われわれがなさんとしている事業の重要さ、その任務の巨大さに目を見張るべきである。まさに革命党に生き、革命運動を生涯の課題とするということは、信じられない程に壮大な人生をわれわれが切り拓くべきことを要求しているのだ。逆にいえば、だからこそわれわれは革命党の創成に全力を傾注し、革命運動を生きることに最大の意義を見出すことができるのでもある。
この世界史的事業に、おくすることなくわれわれ戦旗派革命勢力は挑戦しぬこうではないか。革命と反革命の激突という世界史の激動のさ中で、人民の解放を求め、人間の真実を求めて闘い続けようではないか。勝利か死か! 語るに値する人生を己のものとして切り拓くべく。共に歩みつづけよう。
北西風よもっと吹きすさべ、この身に打ちかかり。吹きとばそうとせよ! われわれはお前に打ち克ち。頭上を、人民の未来をめざし一歩ずつ歩みつづけるであろう。どんなに苦しくとも決してあきらめたりはしない。われわれは差別され、抑圧されてきた人民の「戦旗」である。ゆえにわれわれの行く手には人民の未来があり、希望があり、がある! われわれは必ず勝利する!
以上をもって八四年に向けての基本的確認点を明確化した。全党全軍全革命勢力はまなじりを決して三・二五戦取へむけ進撃を開始せよ! 闘いは開始された!
(一九八四年一月)
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