「平和への結集ブログ」が選挙情勢を分析した上で提言しているものをまとめてみました。
この提言の目的は
1)民主党への過度な票の集中をふせいで野党議席を最大化
2)護憲派候補の大量当選と与野党逆転を両立させる
3)少数野党を増やして強制的「保守2大政党制」に楔をうちこむ
4)もって安倍政権を完膚なきまでに叩きのめすこと
そのために、比例区では少数野党に票を優先的に割り当てる代わり、地方区で当選見込みのない少数野党候補への死票を有力野党候補に一本化して生かすという戦略になっています。その核心は、地方区と比例区で必ず違う野党に投票するということです。
■民主党寄り無党派⇔社共・9条ネット寄り無党派 の投票バーター
■社民党寄り無党派⇔共産党寄り無党派⇔その他の左派無党派 の投票バーター
■バーターの核は地方区と比例区で違う野党に投票する「有権者選挙協力」
■各党支持者はバーターに応じることで、かえって自分の支持政党の議席が増える構造になっている
と、いうことで、大変によくできた投票指針になっていると思います。各党支持者の方は是非、真剣に検討してみてください。政党や大組織同士が私たちの切実な願いなど顧みることもなく、襲い来るファシズムの前で小競り合いばかりくりかえしているのなら、私たち有権者同士で勝手に「選挙協力」しちゃいましょう!
なお、この指針の根拠となっている分析についてはこちらをご覧ください。
【一人区】
定数1の選挙区では、ごく一部を除き、野党では民主党公認・推薦候補の当選可能性が一番高いと思われます。地方区ではみんなで民主党候補に票を集中してあげるかわり、比例区ではみんなで民主以外の党に票を集中します。
共産・社民・9条ネット支持者・左派無党派は
地方区で・・・
イヤでも民主党または同党推薦候補に投票します
その代わり
民主党支持者・民主寄り無党派は
比例区で・・・
イヤでも共産・社民・9条ネットに投票して下さい
【二人区】
ここでは民主党候補は1位当選の可能性もあります。したがって、2位も野党候補が占めるように、民主党以外の護憲派候補のうち、一番当選可能性の高い候補にみんなで票を一本化してあげるかわり、比例区では地方区で投票した候補とは別の野党に票をバーターします。
地方区は・・・
イヤでも「民主党以外の最有力護憲派候補」へ投票
その代わり
比例区は・・・
イヤでも「地方区で投票した候補が所属していない」別の護憲政党・団体へ投票
【三人区】
定数3の選挙区では、共産・社民の支持者が一人の候補に票を集中させれば、1議席の獲得も可能です。したがって、共産・社民候補のうち一番当選可能性の高い候補に票を一本化する「共産・社民支持者間の選挙協力」が中心になります。
地方区は・・・
イヤでも共産・社民候補のうち、「最有力候補」へ
その代わり
比例区は・・・
イヤでも共産・社民のうち、地方区で投票した「最有力候補」が所属していない方の党へ
【五人区】
定数5は東京選挙区のみです。投票指針は2人区の場合と同じになるでしょう。
地方区は・・・
イヤでも「民主党以外の有力護憲派候補」へ投票
その代わり
比例区は・・・
イヤでも「地方区で投票した候補が所属していない」別の護憲政党・団体へ投票
民主党などが強化を図っている小選挙区制の導入で、決定的な差異のない二大政党制が強制されています。民主党に票を集中せざるを得ない状況に有権者を追い込んでおきながら、少数野党は民主党に従うべきだ、とする考え方で票を集中しきれないことは明らかです。強制的な二大政党制の実験はもう終わっています。
与野党逆転のためだけならば、比例区で民主党に票を集中させる必要はありません。比例区を少数野党に優先的に割り当てる代わりに、地方区での少数野党候補の死票を有力野党候補に回して生かす投票行動をイヤでも実践できるかどうか。今は、あの政党が嫌いだ、絶対に入れてやらない、といえる状況ではありません。有権者が主体的で賢明な判断をすれば、護憲派候補の大量当選と与野党逆転を両立させることは可能でしょう。
http://kaze.fm/wordpress/?p=133
一番最悪なのは、野党同士で争って票を食いあい、「与野党逆転」も「護憲派3分の1」も達成できないこと。
その次に懸念されるのは、民主党だけに野党票が集中してしまい、かろうじて「与野党逆転」は達成されるが、護憲派政党が壊滅的な敗北を喫すること(←この可能性はかなり高い)です。議席は野党同士ではなく、自民党から奪うべし!
「与野党逆転」についても、選挙後には自民党のなりふりかまわぬ野党議員の切り崩しが予想されます。民主党だけでかろうじて逆転では危ないのです。どんなにあがいても、多少の裏切り者が出ても、絶対に3年間は与党多数にならないくらいの大敗北にしなくてはなりません。
この指針もご参考にしていただき、賢明なる判断をお願いします。
投票は、総体としての国会にどんなことをしてもらいたいか、を示す行為です。特定政党の躍進を図る機会ではありません。
死票はどんな理屈をつけても死票です。1人区では、社民の牙城といわれる大分選挙区などを除き、共産・社民の票はほぼ死票となります。共産・社民支持者が1人区で民主党候補に投票するメリットは少なくとも2つあります。まず、全野党共通政策である自衛隊のイラクからの撤退が実現します。また、程度がいかほどかという問題はあるものの、比例区での共産・社民票の増加が期待できます。死票を選ぶことに比べれば、意義は明々白々です。
民主党の右翼候補に投票し、当選したとしても、総体としては、自民党の右翼候補を民主党の右翼候補で置換することだから、この点では、共産・社民票を死票にすることの帰結、自民が勝つ現状となんら変化はなく、問題ありません。民主党候補が自民に鞍がえしたとしても、同様です。右翼に投票したから投票者が右翼になるのではありません。そう思う人は、観念左翼であって、実践左翼とはいえないでしょう。
上記の「懸念」を示す方々にに対して、再度、考えていただきたいことがあります。以前の記事も参照してください。(選挙と脱原発)
日本の平和憲法は世界の宝だ、したがってイラク人の宝だ、というセリフとともに、1人区では民主党に投票するべきではない、したがって自衛隊をイラクから撤退させるために決定的に有効な行動を取る気はない、というあなたの選挙方針を、イラク人に面と向かって吐けるか、ということを想像してみてください。なお、政党選挙共同にしろ、有権者選挙共同にしろ、この種の運動は、そもそも、死票をなくすための小手先戦術運動です。が、小選挙区制によって損なわれた国民主権格差を是正するための対抗運動なのです。小選挙区制を廃止するまで継続しなければなりません。
http://unitingforpeace.seesaa.net/article/45774285.html
参考サイト
◇平和への結集ブログ
参院選投票指針―有権者選挙共同で9条護憲派「3分の1」突破と与野党逆転が可能
補足:「1人区で野党が全勝」を前提にするものではない
全国収支を重視した有権者選挙共同を
民主党公認候補者《護憲派》《明白な改憲派》リスト
民主党へは1人区でだけ投票しても野党は勝てる
1人区でも民主党に投票するのは問題?
◇今度の参院選に期待する事(アフガン・イラク・北朝鮮と日本)
◇恥ずかしくて、そこにいられないくらいの惨敗をプレゼントしてあげよう!(らんきーブログ)
◇広島県の「反自民」の皆さんへ~選挙に行こう!参院選!!(わたしの心のものさしで)
◇面白い動向・・・(三四郎日記)
バーターって・・・
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