by 味岡修@『流砂』編集部
『流砂』19号を発刊します。発刊日は11月18日です。18号の発行が5月20日でしたから、ほぼ半年ぶりです。前号は急遽、コロナ問題を特集しました。総ページも327頁と膨らみ大変だったのですが、反応もよく、当方としては元気づけられました。今号は前号よりはページ数は減りましたが、それでも278ページと充実したものとなっています。今号はコロナ特集ということはしませんでしたが、コロナ問題への言及はあります。
今号も多くの論考が誌面を飾っています。「人生わずか50年…」(三上治)の巻頭文は安倍政権の総括的分析ですが、これは安倍政権を引き継ぐと宣言している菅政権の分析にもつながるものだと思います。長きにわたった安倍政権に触れたものは他にもあります。
「水飲み鳥シリーズ」(橋本克彦)は明治憲法制定時の制定者たちの暗闘というところにわけいりつつあります。高岡健の小説は初めての小説の登場です。他に短歌の寄稿もあります。
巻末の方で、戦後の反体制・反権力運動の記録を企画してきたのですが、今回は1960年代前半のことに触れています。これはかつて社会主義学生同盟の機関紙でのちにML派の機関紙になった『赤光』の復刊に触発されてのことでした。18号では1960年の安保闘争のことを取り上げたのですが、次号(20号)でもう一度1960代前半を記録として収載したいと思っています。以降には続けて1960年代の後半まで、小刻みに記録を掲載していく予定です。
次号は20号ですが、来年3月頃の発刊を考えています。来年の事をいうと鬼が笑うということになりますから、あまり詳しくは言いませんが、20号にふさわしい企画を考えています。本誌は市販にもまわしているのですが、これはどんどん減っています。市中の本屋さんでは手に入りにくいと思います。購読希望の方はこちらに連絡願います。確認でき次第お送りいたします。
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