アムネスティ日本では、2023年5月~7月にかけ、全国8カ所で映画「マイスモールランド」の上映会を開催します。
より多くの方々に日本の移民・難民の問題、また入管の問題について知っていただくことで、この社会に生きる一人ひとりの命と人権が守られる、本当に「誰一人取り残されない」社会をめざします。ぜひ、ご来場ください。
■ 日時:2023年7月23日(日)
・映画上映13:30〜15:30(開場13:00)
・意見交換15:30〜16:30
※事前申込不要
■ 場所:倉敷労働会館 207号室
〒710-0822 岡山県倉敷市稲荷町5-38
倉敷駅前より徒歩15分
https://www.sanbg.com/roukan/access/
■ 参加費:無料
<映画「マイスモールランド」のあらすじ>
幼い頃から日本で育った17歳のクルド人・サーリャ。ある日、家族の難民申請が不認定となり、これまでの日常が一変する。埼玉に住むサーリャは、進学のため父に黙って始めたバイト先で出会った、東京の高校に通う聡太と自由に会うこともできなくなる……。
第72回ベルリン国際映画祭で、日本初となる「アムネスティ国際映画賞(特別表彰)」を受賞し、世界からも大きな注目を集めている作品です。
映画終了後に30分程度、移民・難民の問題、そして入管制度について一緒に考えていただくための企画を用意しています。
■ 主催・お問い合わせ:
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本 倉敷グループ
E-mail:yamada_tomoyoshi@nifty.com
詳細:https://www.amnesty.or.jp/get-involved/event/2023/0723_9990.html
人権から考える外国人の収容問題とは?
2021年3月、スリランカ国籍の女性が名古屋の入管施設で亡くなりました。1997年から、確認できるだけでも17人の外国人が日本の入管施設で亡くなっています。
もっとも多い死因は病死。入管施設では適切な医療が受けられません。次に多いのが自殺。長期収容は、収容されている人の精神をむしばみます。その他、ハンガーストライキによる餓死や、入管職員による暴行致死の疑いがあるケースもありました。
そんな入管施設に収容されているのは、日本の在留資格を失った外国人です。収容された人の99%は間もなく帰国しているのですが、理由があって帰国できない人たちもいます。
帰国できない理由は、子どもが日本で生まれ育った、自国の迫害から逃げてきた、自国への入国を拒否されているなどさまざま。入管施設は本来、送還するまでの間だけ一時的に収容するための場所です。にもかかわらず、帰国できずに収容されている外国人の約半分は、半年以上の長期に渡って収容されています。
最近ニュースでよく聞く、外国人の収容問題。実は20年以上も前からずっと、そこでは人権が守られていないと国連から批判されていました。その背景には、問題だらけの法律とその運用があります。
在留資格のない人は全員施設に収容するのが前提で、収容期限に上限はなく、収容に関する決定は、裁判所ではなく入管庁が行っている。「身体の自由」を無期限に奪う権限を、司法ではなく、行政機関が持っているのです。
人権は、国籍や在留資格で差別されることなく守られるべきもの。入管庁などの国家機関が、好き勝手に自由を奪ってはいけない。これは世界人権宣言をはじめとする世界のルールです。
https://www.amnesty.or.jp/human-rights/movie/recommended/msl.html
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